おわりに
2000年6月ヒトゲノムのドラフト配列解読完了宣言が官民共同発表され、全ゲノム情報を包括的に解析できる準備が整えられつつあり、時代はゲノム情報を活用するステージ、いわゆるポストゲノム時代に入ってきた。それが花粉症という現代病とどう結びつくのか。
アトピー遺伝子の探索は、これまでにも精力的に行われてきた。最近、いくつかの全ゲノム解析の結果によって、人種差・民族差を越えた普遍的なアトピー遺伝子連鎖領域が存在することが確認され、遺伝子診断や治療に向けた研究も確実に進んでいる。アトピーの成因に関わる遺伝子をみつけることができれば、スギ花粉症をはじめとするアレルギー疾患の発症メカニズムの解明、新しい治療法の確立につながり、最終的に遺伝情報からその個人の体質にあったオーダーメイド医療へとつながっていくと期待される。
文 献
1、白川太郎:21世紀に向けたアレルギーのゲノム科学の展開. アレルギー・免疫 8 (10): 1097-1099, 2001.
2、程 雷 ほか:花粉症の遺伝素因. 医学のあゆみ 200 (5): 391-395, 2002.
3、江浦正郎:花粉症における感作及び発症と素因. 医薬ジャーナル37 (1): 111-115, 2001.
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