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みみ、はな、のどに関する病名、症状などの用語集



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アレルギー性鼻炎

花粉症のルーツ

そてそれではそのようなアレルギーは、どうしてこんなに増えたのでしょうか。その原因を、今では国民病とさえ形容される花粉症などアレルギー性鼻炎について、探ってみましょう。

実はこの花粉症やアレルギー性鼻炎、今でこそ日本の代表的な病気ですが、そのルーツは英国にあります。

19世紀の始め頃、英国の農民が牧草を刈り取って乾燥のためにサイロに収納する際、人によっては鼻からのどにかけて焼け付くような痛みとかゆみが生じ、くしゃみ・鼻みず・鼻づまりと涙の止まらなくなることがありました。

そしてこの症状は当時、一般的に「枯草熱(こそうねつ)」と呼ばれていました。

それを医学的に初めて報告したのは英国の学者ボストークで、同じく英国のブラックレーは枯草熱がイネ科植物の花粉に起因していることを、明らかにしました。こうして枯草熱は「花粉症」と呼ばれるようになったのです。

もちろん当時まだアレルギーという概念は存在しませんでしたから、その本態が理解されるまでしばらく時間がかかりました。

こうした英国における花粉症は牧草であるイネ科、ことにカモガヤによるアレルギーでした。そして英国では牧草地が多く、花粉症の原因であるカモガヤが繁殖し易いのです。 事実、英国の牧草地の面積は国土全体の45%にも達しており、これは世界最大と言われます。それに対し英国の森林の面積は、国土の9%に過ぎません。

それには、こんな背景があります。

英国がスペインの無敵艦隊を撃退し7つの海を制覇しようとしていた頃、英国内の森林は軍艦の製造その他の目的に使用され、ほとんど消滅しかかっていました。

これはスペインも同じで、スペインの無敵艦隊が復活できなかったのは、国内に軍艦製造のための木材が無くなってしまったためとさえ、伝えられます。

英国では幸いその後産業革命が起こり、木造船の時代は終焉を迎えました。大英帝国は引き続き、その春を謳歌することができたのです。

そんな歴史の痕跡が、9%の森林面積、そして45%の牧草地となって残り、英国ではカモガヤが大量に繁殖することになりました。

それこそが、世界初の花粉症出現の、最大の理由なのです。

 
花粉症のルーツについては「花粉症」日英中比較考現学もご覧下さい。
 
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