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騒音性難聴(職業性と音響外傷)大きな音を聞いたために、耳がヘンになる状態です。これは大きく分けて、仕事などでやかましい場所に何年もいたときに起こる職業性難聴と、ロックコンサートなどで突然大きな音響に接した場合に生ずる音響性外傷とがあります。 @職業性難聴造船所の勤務、ブルドーザーの運転手、電話交換手など、何年も大きな音の中で働かなければならなかった人に、多く見られます。要するに、耳の神経が音を聞くのにくたびれてしまったわけで、当然聞こえが悪くなります。この場合高い方の音から耳の聞こえが悪くなりますが、ふだんの会話では使用しないような、高音域から難聴が進行していきます。ですから、聞こえが悪くなり始めたその初期には、ご本人も聴力の悪化に気づきません。 かなり聞こえの悪さがはっきりしてから、その異常さが自覚されるのです。でもそれからでは、治療をしても間に合いません。いったん悪くなってしまった聴力は、二度と回復しないのです。 そんなわけでこの難聴には、予防が一番の特効薬です。しかし、通常の会話には不自由を感じないこの難聴を、一体どうしたら早期に発見できるのでしょう。特にやかましい職場で勤務する方には、気掛かりなことです。 でももちろん、職場などでの健康診断にはこの難聴発見のための項目もちゃんと盛り込まれています。つまり職場検診では聴力検査の際に、日常会話でよく使用する音域ばかりでなく、職業性難聴で悪くなりがちな高音域の聴力についても、チェックできるようになっています。ですから、もしもこういった健診で聴力の異常が指摘されたら、ご自分ではふだんの会話に何ら不自由していなくとも、専門医に相談しておくべきです。 この難聴の予防と見つけた後の悪化防止には、職場環境の整備や自衛策としての耳栓使用がかなり効果的です。ご自分なりに職場の状況を把握、ふだんから何らかの対策を講じておくことが必要ではないでしょうか。 なおこれは職業性というわけではないのですが、若い人が一日中ヘッドホンを装着し音楽を楽しんでいる光景を、ときに見かけます。これはまるで、自分が騒音に満ちた生活環境をつくりだしているようなものです。結果的に、職業性難聴と同じ形の聴力損失をきたすことになります。どうぞご用心ください。 A音響性外傷大音響を、それも突然耳のそばで聞かされた直後から難聴となり、耳鳴りがする、そんな現象です。めまいを伴い何となくフラフラする、雲の上を歩いているような感じがする、そうなる人もいます。 ロックコンサートでこうなる人、ディスコで耳を痛める人、さまざまな原因で内耳がダメージを受けます。こんなふうに耳がおかしくなるのは、心身ともに不調のときが多いと言われています。そんなときには、耳のためにも、決して無理をしないでください。 もしもこの音響性外傷を受けたら、即座に内耳の神経損傷に対する治療を始めなければなりません。大きな音を聞いた後で、何となく耳がおかしいと思ったら、すぐに耳鼻科医に相談してください。 (三好 彰:三好耳鼻咽喉科クリニック院長) |
| ■関連リンク: | 院長著作コミック「難聴・早期発見伝」 |
| みみ、はな、のどの変なとき 騒音性難聴 (エピソード12参照) |
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