小児の滲出性中耳炎
滲出性中耳炎は小児と老人に多いのが特色の一つですが、年代により滲出性中耳炎の原因となる状況が異なります。
小児の滲出性中耳炎は、先に述べた理由から小児が急性中耳炎を繰り返し易いこと、小児ののどの耳管の入り口にアデノイドと呼ばれるリンパ組織が存在しており、耳管を閉塞させ易いことの2つが原因で発生します。
ことに副鼻腔炎など鼻の炎症が併存すると、鼻汁がアデノイドに絡んでいたりして耳管がその入口部で一層詰まりがちとなります。鼻汁の細菌が原因となって、耳管から中耳に炎症を惹起している可能性もあります。
滲出性中耳炎では、お話ししたように聞こえの少しにぶくなるのが基本的な症状です。けれども小さな子どもでは、耳の聞こえが悪いなどと自分から親に訴えることは、まずありません。大抵は最近テレビの音量を大きくしがちだとか、後から名前を呼んでも返事が無い、何となくボンヤリしている、などの現象があって親が耳鼻科へ連れて来ます。中には、テレビににじり寄って行くわが子を見ててっきり目が悪くなったものと勘違いし、眼科へ連れて言った親の方もおられますが。
ズキズキ痛むことは無く、先に触れたようにチクチク痛むことがあります。また、聞こえの悪さのために子どもは学校でも友達の会話が聞きにくくて淋しい思いをしたり、授業で先生の声が聞き取れず成績が悪くなったり、意外なことも起こります。
子どもにそんな素振りが見られたら、早めに耳鼻科医に相談しましょう。耳が悪いだけなのに、頭が悪いと誤解されては子どもが気の毒です。
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