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みみ、はな、のどに関する病名、症状などの用語集

  暮らしとアレルギー<20>

 約半年の間、この連載に付き合っていただきました。この連載では、われわれが実際に自分の手で収集したデータを基に、間違いなく確認できたことをベースとして話してきました。

 戦後の森林伐採が花粉症の原因になったこと、マンションのような高気密住宅はダニが繁殖しやすいこと、大気汚染が必ずしもアレルギー増加に結び付かないこと、寄生虫駆除とアレルギー増加は無関係ーなど、これまでの世間一般の耳学問とは内容がかなり異なっています。読者の中にはその真偽について、関心をお持ちの方もいると思います。

 そこでわれわれは、この連載の読者すべてに、われわれの調査のデータを公開することにしました。

 お譲りできるのは、日本国内で行われた鼻アレルギー調査の数千例と、中国での調査やはり数千例、そしてブラジルで実施された調査数百例のデータです。

 われわれの対応できる物理的・時間的限界もありますから、国内のデータの一部から公開を開始しますが、毎年、順次公開していき、最終的には全データを目指します。

 学術論文の中には、根拠の無い空想をあたかも真実であるかのごとく、書き記してあるものも皆無ではないのです。でもデータを直接見れば、われわれの主張が事実に基づいたものか、単なるほら話であるかは分かってしまいます。

 それに疫学の立場から言わせていただければ、研究というものは自分で入手したデータだけを使って分析する、1次データという方法だけではありません。

 公開されたデータベースを使用して、自分なりの視点から解析する2次データと呼ばれる手法もあります。しかもこの2次データを使用した分析法は、ときに1次データの解析よりも優れた成果を挙げることもよく知られており、研究者の間ではしばしば用いられています。

 データを入力したフロッピーディスクを、多少の手数料を含めた実費でお譲りしますので、希望される方は、下記の電子メールのアドレスに連絡してください。  

miyoshia@po.sphere.ne.jp  

われわれは、入手した1次データを公開することにより、多くの研究者たちの役に立てたい、との願いを持っています。1人でも多くの研究者が、データを活用して一層優れた研究を進めてくださるよう、念じています。

関連リンク: 用語集 アレルギー性鼻炎
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