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みみ、はな、のどに関する病名、症状などの用語集

耳鼻咽喉科 膿のような鼻水

Q:鼻づまりが3週間以上治らず膿を含んだ鼻汁に変わってきた

 ここしばらくの間、ずっと鼻水と鼻づまりの状態が続いていました。「薄着で寝ていたために鼻かぜをひいてしまっただけで、そのうち自然と治るだろう」とたかをくくっていたのですが、約3週間経過してもいまだに改善の様子が見られません。それどころか、はじめのうちはさらさらした鼻水だったのが、最近では徐々に粘り気を帯びるようになり、膿を含んだような黄色っぽい鼻汁に変わってきました。鼻づまりと関係しているのかどうかわかりませんが、頭や、ほおのあたりには痛みも感じます。

 単にかぜが悪化しているのか、それとも何か別の病気の可能性があるのか、どのような治療をすればよいか、お教えください。

(40歳/女性)

A:副鼻腔炎の可能性が高い、慢性化しないうちに治療を

 ご相談のケースについて、最も疑わしいのは「急性副鼻腔炎」です。これは、かぜをひいた後などに感染を生じ、鼻腔の脇にある副鼻腔に鼻汁がたまってしまう状態のことです。

 人間の鼻の周囲には、骨で囲まれて空気の入っているスペースがいくつかあり、副鼻腔と呼ばれています。この副鼻腔は、遠い昔、生物が水棲動物だった時代に、脳の入った重たい頭を水面に浮上させるために存在した空洞の名残だろうと言われています。

 この副鼻腔は鼻腔に通じており、常に鼻腔との間で空気の入れ換えが行われています。ところが、かぜなどで鼻腔の粘膜が腫れると、副鼻腔の換気ができなくなり、内部に炎症性の液体がたまってしまうのです。  

 そこに二次感染が起こると液体は膿状となり、鼻腔へと流れ出します。こうなると、立派な「急性副鼻腔炎」です。この状態が長引いて慢性化すると、「慢性副鼻腔炎(蓄膿症)」になります。副鼻腔炎を起こすと頭痛がしたり、ほおに痛みを生じたりといった症状がほおや額の内側に存在しているためです。  

副鼻腔炎を改善するには、鼻腔のつまりを除去してやり、副鼻腔から鼻腔内へ膿が自由に流れ出るようにしてやる必要があります。その目的から耳鼻咽喉科では、鼻腔の腫れが少しでもひいて楽になるように治療をします。内服薬として、感染を抑える抗生物質や膿汁を溶解させて流れ出しやすくする消炎酵素剤を併用します。  

急性の副鼻腔炎ならば1ヶ月くらいで治ることが多いのですが、こじらせて慢性化すると治りにくくなることもあります。なるべく初期のうちにきちんと診断を受け、治療をすませられることをお勧めします。

関連リンク: 用語集 急性副鼻腔炎
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