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みみ、はな、のどに関する病名、症状などの用語集

いびき4

 いびきや睡眠時無呼吸症候群は当然ながら、睡眠中の問題です。ですから、睡眠についての基礎知識を頭に入れてから、その成り立ちを理解する必要 があります。さらにいびきの種類や性質を、その個人ごとに分析して対応することも、症例によっ ては大切なことです。

 さて睡眠は大きく分けて、安らかな眠りであるノンレム睡眠(レム睡眠ではないとい う意味)と、夢を見ていることの多いレム(rapid eye movement:REM=急速眼球運動) 睡眠とから構成されています(図1)。レム睡眠の時には、閉じた目蓋の下で眼球がきょろきょろと動いており、体はぐった りしているのに、脳は覚醒に近い状態になっています。このため、レム睡眠にある人を呼び起こすと、その約90%に複雑な内容の鮮明な夢 を見ていることが知られています。ノンレム睡眠は、大脳を沈静化させるための眠り、レム睡眠は大脳を活性化するため の眠りです。

 健康な成人では、こうした2種類の眠りが約1時間半の単位を作って、一夜が過ぎ ます。通常、最初の3時間(2単位)に深いノンレム睡眠が出現し、その後レム睡眠と浅い ノンレム睡眠とが組み合わされて出現します。そして、各単位の終了後ごとに目覚め易 くなります。これを、レム・ノンレム睡眠周期と、難しく表現します。

 睡眠中は呼吸は覚醒時と異なり、いくつかの生理的変化を伴います。以前お話ししたように睡眠中はのどの筋肉が弛緩し、空気の通るスペースは狭くなり ます。  また呼吸に使われる筋肉の活動も睡眠時は低下しており、こうした2つの理由から血 液中の酸素濃度が低下します。

 睡眠時の体の酸素消費量は少ないので、多少の酸素濃度低下は特に上気道に病気が存 在しない限り、体への影響は大きくありません。もちろん、何らかの疾患があれば話は 別です。  この睡眠の深さや酸素濃度は、いびきに強い関連があります。  ですからいびきや睡眠時無呼吸症候群のひどい人には、睡眠中の脳波や血中酸素濃度 などを連続して測定し、呼吸や身体の状態をモニターしてその対策を考えます。 図2はそのための脳波計で、図3はその電極を装着している様子です。 こうした検査を1日入院の形で実施することにより、確実ないびき・無呼吸の診断と 治療方針が決定できることになります。

 
関連リンク: 用語集 いびき
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