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みみ、はな、のどに関する病名、症状などの用語集

Q:家族にテレビの音量を注意される。難聴になったのではないかと心配。

この頃、テレビを観ていると、音量が大きすぎると家族に指摘されることが多く、少し気になっています。自分ではちょうどよいボリュームに調節しているつもりなのですが、周囲にとってはうるさいと感じるらしいのです。

逆に、家族が合わせた音量では聞きづらくて困っています。 私は自動車の整備士をしており、いつも工場の大きな音のする中で働いているため、家族とは音量の感覚が合わないのかもしれませんが、以前はそうでもなかったので、難聴になってしまったのではないかと心配です。

老人性難聴という言葉を聞いたことがありますが、まだそんな歳ではない気もするし?。難聴になる原因や、解決策についてアドバイスをお願いします。  

(55歳/男性)

A:騒音性難聴に年齢が加わったもの。残念ながら有効な治療法はない。

自動車の整備士をしておられるとのことですが、何年間くらいそのような騒音下での仕事を続けてこられたのでしょうか?

ご存知とは思いますが、耳の神経は長いこと大きな音に曝されると、くたびれてしまって聞こえが悪くなります。これを「騒音性難聴」といいます。

また、仕事に関係している場合には「職業性難聴」とも称します。このタイプの難聴では、普段の日常会話に使用しない高いほうの音から聞こえが悪くなり、徐々に日常会話領域の音程の聞こえが悪くなるのです。このため、その初期には難聴の存在に本人でさえ気づかないことが多く、かなり症状が進行してから判明することも多いのです。

耳の神経は一旦ダメージを受けてしまうと、治療してもなかなか元には戻りにくく、回復は困難です。そのことから騒音性難聴では、初期の高い音域の障害のうちに気がついて、耳栓などにより予防ができれば理想的なのですが、なかなかそううまくいくことはありません。

最近の職場の検診では、こうした高い音域の聴力検査を実施し、難聴の予防に心がける傾向にあります。ですから今後は、こういった形の難聴は減少していくものと考えられます。

とはいえ、すでに難聴が進行してしまった方への有効な治療法は、まだ確立されていないのが現状なのです。 ご相談の方の場合、これら騒音性難聴に年齢が加わったものと推測されます。残念ながら、治療して元の聴力に戻すのは難しいように思われます。確かめるためにも耳鼻咽喉科を受診することをおすすめします。

(ホスピタウン10月号掲載)

 
関連リンク: 用語集 難聴
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