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みみ、はな、のどに関する病名、症状などの用語集

Q:喉がいがらっぽく声がかれた状態。2週間も治らないのは初めてだが?。

声がかれた状態が続いています。2週間前に喉にいがらっぽさを覚え、声が少しかすれた感じになりました。最初は風邪だと思いましたが、他の症状は全くなく、どうやら違うようです。

長年タバコを吸っているので、喉がいがらっぽくなることは時々ありましたし、カラオケで歌いすぎて声がかれたこともありますが、1?2日で元に戻っていました。今回のように2週間たっても治らないというのは初めてです。

気になって、喫煙も一時的にストップして様子をみているのですが、今のところ改善する気配はありません。何か悪い病気なのでしょうか?ちなみにタバコはこの20年来、1日に20?30本ぐらい吸う習慣になっています。  

(47歳/男性)

A:喉頭がんの可能性がある。耳鼻咽喉科専門医で正確な診断を。

2週間前から喉に違和感と声がかすれた状態になっているというご相談ですね。まずは、声がでるしくみから説明しましょう。のどの奥、喉頭の内面の中央に左右の壁から張り出された二本のひだがあり、これを声帯といい、声を出す時はこの左右の声帯は平行に接して、お互いに振動して音を発するのです。

このようなしくみで、声が出るのですが、声がかすれるという症状の原因となる疾患は、大きく分けて3種類あります。

    1. 炎症で声帯が腫れ、うまく振動しないために声がかすれる場合。これは、風邪によって起こることもあり、また声の出しすぎによって生じることもあります。
    2. 声帯にできものが発生していて、やはり振動しにくくなっている場合。できものとは、ポリープのような良性の腫瘍や喉頭がんのような悪性の腫瘍などのことです。これらのうち、良性の腫瘍は声帯の使いすぎによって起こることが多く、幼稚園の先生やカラオケ愛好家にみられることがあります。喉頭がんはタバコの吸いすぎと関連があり、ヘビースモーカーに多く発生するといいます。
    3. 声帯を動かしている反回神経という神経の麻痺で、声帯が動かなくなっている場合。これは、特に原因のないものもありますが、反回神経が胸廓の中を通っているために肺がんや食道がんに侵されて、麻痺を生じることもあります。

今回のご相談内容ですが、何の誘因もなしに声がすれが出現したこと、長年にわたる喫煙歴、タバコを止めてもかすれ声が改善しないこと、などから喉頭がんの可能性も否定できません。他の疾患の場合も充分考えられますが、声がすれを放置してはいけません。早めに耳鼻咽喉科医へ行って、正確な診断をしてもらいましょう。

(ホスピタウン11月号掲載)

 
関連リンク: 用語集 声がかすれる
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