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みみ、はな、のどに関する病名、症状などの用語集

 

花粉症に対するレーザー治療

寒かった冬が去り、待ち望んでいた春が訪れる、それなのに心が重い。そんなあなたは、もしかするとスギ花粉症?

日本人の国民病とまで形容されるほど有名になったスギ花粉症ですが、どうやら今年も律儀に日本を見舞うようです。

ことに昨年春は大量に飛散すると予測されていながら、さほど花粉が飛ばなかったことや、夏の炎暑の影響が今年は懸念されます。つまり今年の春も、かなり大量のスギ花粉が舞い散ると予想されるのです。

その治療として、近年は予防的に抗アレルギー剤を花粉飛散の少し前から服用する方法が、推奨されています。けれども内服薬を活用しての治療は、花粉症のくしゃみ・鼻水・鼻づまりのすべてに効果が高い訳ではありません。どちらかというと、くしゃみ・鼻水には有効でも、鼻づまりはすっきり治まらないことが多いものです。  

ですから鼻づまりの極端にひどい場合には、内服薬や点鼻薬だけでなく鼻粘膜に対する外科的な処置も、考慮せねばならないことがあります。 こうした外科的な処置として、花粉症に最近瀕用されるようになったのが、レーザー治療です。

この花粉症に対するレーザー治療ですが、2種類の方法があります。 その一つは、比較的低出力で鼻粘膜の花粉に曝され易い部分を焼灼する手法です。これは鼻粘膜表面の、アレルギー反応が起こり易くなっている部分を軽く焼くことにより、花粉が鼻粘膜に付着しても反応が生じないようにするものです。この方法では、時間が経って鼻粘膜の再生が起こると、またアレルギー反応が再開しますので、その効果は約1年間と考えられています。

それに対して、鼻粘膜の腫れ上がっている部分を直接削り取る手術法も、もう一つの手法として用いられます。鼻づまりにはこの方法がとても良く効きますが、粘膜を切るだけに先に述べた方法よりも、やや痛いかもしれません。 このいずれの方法も、術後に反応性の腫れやかさぶたの付着が見られますので、落ち着くまで2?3週間は時間が必要です。

もしもスギ花粉症が余りにひどくて、外科的な治療もお考えでしたら、シーズン開始の1ヶ月前(仙台では2月半ば)までに済ませておくことをお勧めします。

南京医科大学国際鼻アレルギーセンター主任教授
中山医科大学客員顧問
三好 彰

 
関連リンク: 用語集 花粉症
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