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みみ、はな、のどに関する病名、症状などの用語集

 

最近健康情報誌「日経ヘルス10月号」で、いびきの取材を受けました!


お父さんのための不調脱出丸わかりファイル

第一回 いびき

夜中に呼吸が止まり高血圧、心臓病を招く"鼻マスク療法"が効く

いびきの害は家族の安眠妨害だけではない。熟睡できないことで日中も眠気が続き、仕事の能率を大幅に下げる。ひどくなると、睡眠中に何度も呼吸が止まる「睡眠時無呼吸症候群(sleep apneasyndrome :SAS)」に陥る。こうなると体内の酸素が不足して高血圧、狭心症、脳卒中などの発症率が増加する。また、日中の眠気が強くなり、仕事で重大なミスを犯しやすい。

SASは身近な病気だ。成井浩司医師は、軽症を含めると、なんと中高年の男性の10人に1人がSASだと考えている。

軽いいびきなら、眠る時のちょっとした工夫で改善できる。SASの場合は、効果的な治療が月3000円ほどで受けられる。

原因 睡眠時、舌や軟口蓋が気道をふさいで起こる

いびきのメカニズム:睡眠中に気道の筋肉が緩み、仰向け姿勢で寝たときなどに舌や軟口蓋が下がり、気道が狭くなる。空気が通るたびに軟口蓋が震えて、大きな音を発する(下図)。

重症のいびき:体全体に脂肪がついて気道が細くなっている人、下あごが小さい人は、気道が完全に閉じて呼吸が止まることがある。体の中の酸素濃度が落ち、心臓や脳に負担がかかるため、浅い眠りしか得られなくなるほか、狭心症、脳卒中などの発病率を2〜10倍高めると考えられている。

診断 「危険ないびき」の発見にはパートナーの協力が重要

SASの定義:いびきが重症化し、無呼吸が頻繁に起こるようになるとSASだ。心臓などへの影響が大きいためにすぐに治療すべきSASの診断基準は、「一晩に10秒以上続く無呼吸が30回以上ある、または1時間当たり5回以上の無呼吸が起こる人」。

SASの発見:SASの怖いところは、本人に自覚症状が全くないこと。家族、特に、パートナーの協力が重要。最終的には専門医が入院による睡眠診断を行なう。本人が感じるサインとしては、下表のような症状がある。

SASが引き起こしている現象をチェック

・ パートナーに「毎日いびきをかく」といわれた
・ 「いびきの最中に呼吸が止まる」といわれた
・ 日中の眠気が強く、集中しなければいけないときに眠くなるこちがある
・ 肥満である
・ 体がだるい
・ 寝汗をかいていることが多い
・ 朝起きても熟睡感がない
・ 夜中に2回以上オシッコで起きる
・ しばしば首を絞められたような窒息感で目覚める
・ 血圧が高く、食事などに気をつけても下がらない 

日常対策 軽いいびきならダイエットを抱き枕、鼻テープ、カラオケも効く

肥満解消:軽いいびきは、体重を落とすだけでも解消する。

のどを鍛える:気道の筋力の衰えはいびきの原因に。英国の研究では、1日20分間歌の練習をするといびきが減った。カラオケもいびき解消になるそうだ。

仰向けに寝ない:高めの枕をするほか、抱き枕も横向きに寝る習慣をつけるのにいい。タオルを丸めて、パジャマの背中に縫いつける方法もあり。

口呼吸防止:鼻の通りをよくする製品を使ったり、口呼吸防止マウステープなども発売されている(下写真など)。

最新治療 睡眠中、鼻にマスクをつけ空気を送り込む「CPAP療法」

軟口蓋の切除手術:軟口蓋が大きいく、気道をふさぎやすい人は軟口蓋を切除する手術が有効。

マウスピース療法:下あごと舌の沈降を防ぐために、睡眠中、口にマウスピースをくわえる治療法。軽度のSASはこれで解決することも多い。特に、下あごの小さな女性に効果が高い。

CPAP療法:(経鼻的持続陽圧呼吸療法):鼻に簡単なマスクを装着し、コンプレッサーで空気を持続的に上気道が閉じるのを防ぐ。98年に健康保険が適用になり、月3000円程度でSASの症状を改善し、日中の眠気などを劇的に解消できる(左上写真)


こんな人は要注意
・ いつも寝足りない感じがする
・ なんだか最近集中力がない
・ 帰りの電車では必ず寝てしまう
・ いびきのせいで夫婦別寝室
・ 朝、起きると、いつものどが痛い

こんな人は病院へ
・ 睡眠中、粋をしていないと家族が心配する
・ 大事な会議なのに眠ってしまった
・ 運転中に眠ってしまって事故を起こした
・ 夜中、胸が苦しくて起きる

関連リンク: コミック5 『いびきをかく夜は恐ろしい』
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