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みみ、はな、のどに関する病名、症状などの用語集


舌の奥で、声がれも伴う刺すような痛みが続いている。

自分でも気が気でなく、仕事にも悪影響が出ています。どのような病名が考えられるでしょうか。

じつは最近、舌の奥で刺すような痛みが続いています。それだけでなく、声がれも伴っているのが特徴なのです。「喉頭がんではないか」という疑いが日に日に強まっており、自分でも気が気ではありません。仕事にも悪影響が出ています。どのような病名が考えられるのでしょうか。また原因や治療方法には、どのようなものがあるのでしょうか。どうかこの私に適切なアドバイスを、よろしくお願い申し上げます。

(25歳/男性/会社員/東京都)

可能性として高いのは急性咽喉頭炎、それに口内炎の合併したもの

下咽頭部の痛みと、嗄声(声がすれ)の併発がご質問ですね。次のような病気が考えられます。

まず炎症としては、急性咽喉頭炎と急性喉頭蓋炎が考えられます。加えて舌扁桃の急性炎症も忘れてはなりません。口内炎が舌の奥や喉頭蓋にできることもあり、これは体調をくずしたときに発生しやすく、ひどくしみる痛みとなりやすいのです。

また腫瘍としては下咽頭がんや喉頭がんがあります。そして舌咽神経痛も、ズキッという痛みを引き起こします。

一方嗄声は、声帯に病変があると考えなければなりません

炎症としては急性咽喉頭炎が、そして腫瘍として良性のものはポリープがありますが、悪性のものとして喉頭がんや下咽頭がんも否定できません

時には声帯を動かす反回神経の損傷が原因となることもあり、これは肺がんや食道がんに際して見られます。

これらの病変が単独で二つの症状を惹起しているのか、それともたまたま別の病変が併存しているのか、文面だけでは判断しかねるところがあります。

可能性として高いのは、急性咽喉頭炎、そしてそれに口内炎の合併したものでしょうが、もちろん喉頭がんや下咽頭がんの疑いも捨てきれません。いつまでもこれらの症状が続くようでしたら、はやめに耳鼻科医を受診してください。かつて「所得倍増計画」を唱えた池田勇人首相(当時)が、嗄声のために国立がんセンターに入院し、下咽頭がんが発見された故事も忘れることはできません。

(三好耳鼻咽喉科クリニック院長 三好 彰)
「ホスピタウン2002.3月号掲載」

関連リンク: 用語集 嗄声
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