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みみ、はな、のどに関する病名、症状などの用語集

 

昨年12月28日CBCラジオにて、1『耳の老化って防げるの?』2『魚の骨が喉に刺さったらどうすればいいの?』のテーマに基づき当院長がお答えする放送がありましたので今回は1話目の『耳の老化って防げるの?』についてご紹介いたします。

「耳の老化って防げるの」(H14.12.18)

出演番組のサイトで院長の生の声を聞くことができます。

早川:「今回は老化防止シリーズをお送りします。今日のテーマは『耳の老化って防げるの?』です。耳の老化と言いますといわゆる耳が遠くなるというのがありますよね。医学的には老人性難聴と言いますが、大体50才を過ぎると本人の自覚の有無に関わらずだんだん遠くなってくるそうです。どうして耳は遠くなるのか、そのメカニズム、そして防ぐことはできるのかということを三好耳鼻咽喉科クリニックの院長三好彰先生に伺いました。まずは、どうして耳は年をとると遠くなるのでしょうか。」

三好:「要するに、耳も部品ですから部品として磨耗するのだということが言えるわけです。その結果、なぜか高い方の音から苦手になるものですから、言葉のはしばしが聞こえなくなってしまうのです。そうしますと、相手から話しかけられている事はわかるのだけれども、話の内容が上手く把握しきれないということが起こります。それが老人性難聴の特徴なのです。」

早川:「高い音の方から聞こえなくってくるのはなぜかと言いますと、私達の耳の中の内耳と呼ばれる部分には有毛細胞と呼ばれる睫毛のような形をしたものがあるんです。ここに音が当たることで振動し脳に音の信号を伝えるということなんです。これは高い音を感知する細胞の方が低い音を感知する細胞よりも手前にあり、いつも振動するために早くすり減ってしまうんです。だから、よくお嫁さんがおばあちゃんに『ご飯出来たわよー』と大声で呼びかけても返事が無いのに、『もう耳が遠くなったんだから』なんて小声でぼそっと言うと低い声だから小さい声でも聞こえちゃうんです。これはおばあちゃんがお嫁さんを嫌いなわけでも都合の悪い事は聞こえないわけでもないんです。」

  これは防止することはできないんですかね。

三好:「むやみに大きな音をいつも聞いていると老化が早いと理解してください。大きな音ばかり聞いていると、やはり耳の神経も刺激を受けて早く磨耗する。」

早川:「あまり大きな音は聞いてはいけないということですか。」

三好:「予測された大きな音だったら耳の方が身構えますから良いですが、突然大きな音を聞くと神経がダメージを受けます。だから、なるべくでしたら予期しない騒音のある所には近づかない方が良いだろうと思います。」

早川:「老人性難聴の場合、もう遠くなってしまった耳を治療する方法は今のところ無いそうです。」

  補聴器で補うということですかね。

早川:「予防しかないということなので、むやみに大きな音を聞くと老化を早めますから、大きな音はなるべくなら聞かないようにする。」

  よく車でとんでもない音で聞いている若者がいますよね。あれはだめですね。

早川:「老化を早めてますよね。しかも体調が悪い時に突然予期しない大きな音を聞くと一気に耳の老化が進みますから、もちろん体を常日頃から健康に保つということも大事ですし、予期しないような大きな音が聞こえてくるような環境の方、例えば工事現場の方などは耳栓などを上手く使って耳を保護するというのも有効なことではないかと思います。人間の体って機械と一緒でどんどん使えばくたびれてくるのは当然のことですから、なるべく上手に大事に使って長くいい状態を保ちましょう。」

  皆さん、お耳の遠いご老人にはむやみに高い声ではなく、むしろ低い声で顔を向き合って話しましょう。お年寄りの方ももっと聞こえが悪くなった時は意地張らずに補聴器などをあてた方がいいですね。社会との接点もでき、心の老化も防ぐことができます。

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