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みみ、はな、のどに関する病名、症状などの用語集


からだが揺れている感じがする 「三半規管」の異常なの?

私は、毎日パソコンに向かって仕事をしています。時折、「地震かな?」と思う程度の揺れを感じるのですが、地震は起こっていません。また、歩くとふらついたり、座っているときと同じような揺れを感じます。友人に相談すると、「三半規管に異常があるのでは?」と言われました。三半規管とはどのようなものなのですか?また、治療が必要なのでしょうか?よろしくお願いします。

 

三半規管に病変があると「めまい」や「ふらつき」を起こします

「三半規管」とは、耳の中にある「めまい」の感知器官です。みみの奥の内耳には、音を感知する蝸牛(かたつむり管)と、めまいを感じ取る耳石器(平衡斑)・半規管は体のX軸、Y軸、Z軸に一致するように3つありますので、合わせて三半規管と呼ばれているのです。この器官は、体の移動を感知し、小脳に信号として伝える働きをもっています。そして、体全体のバランスをとる役割を果たしているのです。そのため、ご指摘のように三半規管になんらかの病変が存在すると、めまいやふらつきが出現します。

ご質問の内容だけでは断言できないのですが、三半規管を含む体のバランス機構に異常が生じている可能性はあります。一度、耳鼻咽喉科で検査を受けられた方がよいでしょう。

受診すると、三半規管の入っている内耳の機能検査や、小脳の検査が行われます。内耳機能検査としては、三半規管に隣接す「きこえ」の感知器官である蝸牛の検査が実施されます。自覚していない微細な病変が蝸牛にも波及していて、内耳全体に障害が生じている場合もあるからです。

まためまいは体のアンバランスとして現れるだけでなく、眼球に移動運動を発生させることが多く、目の動きの検査がなされます。さらに、耳に冷たい水を注入したり、お湯を注いだりして三半規管の反応を調べる検査もなされます。

小脳など中核性の病変では、やはり特有の異常な眼球運動が見られますので、その観察で診断を行います。いずれにしても、早めの診断をおすすめします。


(三好耳鼻咽喉科クリニック院長 三好 彰)
「ホスピタウン2004.3月号掲載」

関連リンク: 用語集 めまい
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