3443通信 オンライン  
みみ、はな、のどに関する病名、症状などの用語集

せんだい NAVI掲載「こんにちはドクター」より
三好耳鼻咽喉科クリニック 三好 彰
Q 今年のスギ花粉症の予想は?
A 10年前の1995年春、史上最大のスギ花粉が飛散し、日本全国花粉症まみれになってしまったこと、憶えてますか?

 なに、まだ生まれていなかったって!
  そういう読者はさておいて、1993年の寒い夏(細川内閣が外米を輸入した年)の翌春のスギ花粉が少なかったこと、その反動のように暑かった94年夏と、その結果として大量飛散を記録した10年前のスギ花粉症は、忘れられません。
  この春は、10年前のストーリーをそのままなぞるような気象の推移で、花粉飛散時期を迎えました、昨年の暑かった夏の日々は、いまだに脳裏を離れません。
 
ですから、この春のスギ花粉は10年前と同じか、それ以上の飛散量と予測されています。花粉症の方、もしくはその恐れのある方にとって、今年の穏やかな春の日は、発作の恐怖に怯える毎日となりそうです。

Q 花粉症のメカニズムは?
A くしゃみ・鼻みず・鼻づまりの花粉症発作は、ウィルスによる風邪の症状にまるでそっくりです。

 これはもともとこれら3症状は、人体に鼻の粘膜から有害な異物(ばい菌など)が入り込もうとする場合、それをブロックしようとして体が防御するシステムなのです。ですからウィルスは当然として、ダニやハウスダストそして花粉が鼻粘膜から吸い込まれると、これらの3症状が激しく生じて発作となるのです。
  この際、体内のアレルギー反応に関わる免疫グロブリンをIgEと称し、発作そのものを引き起こす化学物質をヒスタミンやロイコトリエンと呼びます。
  同じメカニズムが目の粘膜に起きることもあって、この場合には涙がやたらにでて来ます。これも防御反応なのです。

Q 治療法は?予防法は??
A 原因物質である花粉に着目する原因療法と、症状をおさえこもうとする対症療法とに分かれます。

 花粉に対しては、晴れた日の外出を避ける・外出時はマスクやゴーグルを利用する・衣服の付着花粉をはらいおとす・外での布団ほしに注意する、などです。減感作療法と言って、花粉エキスを微量ずつ何年間か注射する方法もありますが、目前の花粉飛散には無効です。レーザー照射は鼻粘膜からの花粉成分の侵入を制御しますから、原因療法に属する治療で、その意味ではお勧めです。
  対症療法としては、内服液のシーズン前からの服用が一般的です。点鼻薬も有効ですが、「ハナグスリ」が効くのは当たり前かな。
  しつこい鼻づまりには、薬剤は無効ですので、高周波治療器を活用しますが、10時間もかけて米子から仙台に手術に来られた親子がいた事実が、その有効性を証明しています。

関連リンク: 用語集 花粉症
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