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みみ、はな、のどに関する病名、症状などの用語集


待ちに待ったさわやかな季節がやってきます。

ぽかぽかを超して気温が20度前後になると気をつけたいのはダニ・アレルギー。「うちは大丈夫よ。毎日掃除機をかけているから」という清潔好きなご家庭にも必ず生存しているのが、その原因となるヒョウヒダニです。このやっかいなダニくんたちにはどう対処すればいいのでしょう。

死骸や糞の除去には、昔ながらの智恵、お茶がらをまいてほうきで掃くという方法も効果的なのだとか。ドクターにダニ・アレルギーの原因や徹底的退治方法などを伺いました。今回もおもしろいお話が飛びだしますよ。

Q ダニ・アレルギーって何?

ダニー・ボーイや街のダニ。ダニって一口で言いますけれど、実際にはいろんな種類がいるみたいです。

でも私たち耳鼻科医がアレルギーの原因として、いつも問題にしているのはチリダニの一種の、ヒョウヒダニです。

このヒョウヒダニ自体がアレルゲン(アレルギーの原因物質)となるだけでなく、その糞や死骸がハウスダスト(家の塵・HD)の主成分となり、やはりアレルゲンとして働きます。

ダニやHDは、スギ花粉同様人体に対して異物ですから、花粉のときと同じように鼻粘膜は、くしゃみ・鼻みず・鼻づまりを生じます。これがダニによるアレルギー性鼻炎であって、本来なら正当防衛なのに過剰反応となって人体に害を与えるのも、スギ花粉症の場合とおんなじです。

Q ダニ・アレルギーにはどんな種類があるの?

私たち耳鼻科医は当然アレルギー性鼻炎をもっとも問題にしますが、他にも肺では気管支喘息を起こしますし、皮膚においてはアトピー性皮膚炎の原因となります。それに目に対しても、春季カタルとよばれる結膜炎を引き起こすことが知られています。

なおダニに刺されて皮膚が腫れるのは、アレルギー性鼻炎などのような即時型アレルギー反応ではなく、ダニの唾液による遅延反応であって1〜2日たってから症状が出現します。

Q ダニの駆除方法は?

アレルゲンとして問題になるヒョウヒダニは、その生存条件が以下の3つです。

●温度が20〜30度であり、相対湿度が60%以上であること。
●えさとなる有機物(具体的にはフケなど)が身近に存在すること。
●隠れて生存し繁殖するためのカーペットなど隠蔽物のあること。

ですからダニの退治には、床をフローリングにして隠れ場所をなくしてやるのも良いでしょう。また、徹底的に掃除機をかけてフケを取り除くのも、ひとつの方法です。でもヒョウヒダニは乾燥に弱く、相対湿度50%では11日間で乾涸びて死にます。
その意味では屋内全体の湿度を低めにキープするのが、一番の早道と考えられます。その相対湿度の目安としては55%前後を目標とするのが、現実的でしょう。

Q お掃除はどうすれば良いの?

屋内全体を乾燥させてやることで、ダニそのものは死滅します。けれどもアレルゲンとなるダニの死骸や糞は、それだけでは解決しません。やはり丁寧に掃除で、除去してやる必要があります。

ダニ自体だけでなくHDを掃除するには、昔さかんに活用されたお茶がらを床に撒いて箒で掃く方法も、実に有用です。

ダニの住み着き易いカーペットや畳は、乾燥させた上でじっくりと掃除機をかけてやる必要があります。

寝具のダニも同様で、人間の汗でしけった布団はダニの巣窟です。ときには布団の丸洗いも、考慮すべきでしょう。

Q 治療すれば治るの?

アレルギーそのものに対する治療は、もちろん有効です。でも「臭いニオイは元から断たなきゃダメ」です。ダニ対策が最重要ですよね。

 

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