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みみ、はな、のどに関する病名、症状などの用語集

患者110番


Q 新しい仕事を始め、半年ほどたった頃から耳鳴りがするようになりました。時々、聞こえにくいと感じることもあります。職場の人間関係に悩んでいるのですが、ストレスで聞こえなくなることはあるのでしょうか。またどんな治療が必要になりますか。
(28歳・女性)
   
ストレス性難聴がテーマの医学コミック
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厳密には専門医の診療が必要ですが、確かにストレスから聞こえの悪化(ストレス性難聴)を来すことがあります。

音を感じる器官である内耳の神経がダメージを負うと、聞こえの悪化だけでなく耳鳴りを伴うことも少なくありません。

●低い音が聞きづらくなる
聞こえを悪化させるストレスとは、もちろん精神的な負担が最大の原因ですが、過労や不眠も内耳に悪影響を与える要因となります。

ストレス性難聴のパターンとしては、低音部の聞こえが悪化する「低音障害型突発性難聴」、もしくは「急性低音障害型感音難聴」がありますがどちらも、低い音が聞きづらくなります。

具体的な症状は、耳の閉塞感(耳がつまったような感覚)と、ゴォーとかボーとかいう低い耳鳴りが特徴的です。このほかに、自分の声が大きく響いて聞こえる自声強調や、他人の声や換気扇の音などがやけに響いて聞こえる聴覚過敏などを自覚することもあります。

●治療は点滴や内服、内耳疾患の検査も

難聴や耳鳴りの治療としては、点滴や内服でのビタミン剤、組織賦活剤の投与が行なわれます。難聴の程度によっては、時にはステロイド剤の使用が必要となることもあります。

もちろん原因となるストレスの解消は不可欠となりますので、背景要因の解析とともに抗不安薬・抗うつ剤の使用も考慮されています。

ただし、ストレス性と当初は思われた難聴・耳鳴が、本物の内耳疾患に起因している可能性もありますので、その方面の検査や治療も、当然並行して実施される必要があります。
  三好耳鼻咽喉科クリニック院長・南京医科大学教授
三好 彰
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