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みみ、はな、のどに関する病名、症状などの用語集

三好 彰先生
プロフィール
1951年 1月13日、仙台市に生まれる
1977年 岩手医科大学卒
同年東北大学医学部耳鼻咽喉科勤務
1982年 三好耳鼻咽喉科病院勤務
1991年 南京医科大学耳鼻咽喉科客員教授・
蘇州眼耳鼻咽喉科医院名誉院長
1992年 三好耳鼻咽喉科クリニック院長
1997年 中山医科大学耳鼻咽喉科客員顧問、
東北大学医学部非常勤講師
1999年 南京医科大学国際鼻アレルギーセンター主任教授
2004年4月 京都大学大学院医学研究科非常勤講師
三好耳鼻咽喉科クリニック(仙台市)
南京医科大学国際鼻アレルギーセンター
三 好  彰

 初めまして!小国町へ出稼ぎ(?)に来るようになって3年目ですが、皆さんに正式にご挨拶するのは初めてです。

 ご存じのように、皆さんのお住まいの小国町は「健康の里作り」の一環としての、系統的・学問的な住民の健康管理で有名です。

 私たちは、そんな健康管理の一部門のスギ花粉症の担当として、仙台市から小国郷の四季を楽しみに通ってます。もちろんその都度、杖立温泉の慈湯や焼酎の美味に存分に浸ることも、決して忘れてません。

 私たちはこうしたすばらしい小国町の、皆さんの健康管理のお役に立てることを、心から嬉しく思っています。

 話は変わりますが、この世の中にスギ花粉症ほど悲惨な病気があるでしょうか。花粉の飛散のために生じるから悲惨な病気だと、洒落てるわけじゃありません。実際スギ花粉症には、別名「百年の恋も醒める病気」という、恐ろしいあだ名がついているのです。

 だって、考えてもご覧なさい。いったんスギ花粉症の発作に襲われたら、くしゃみ・鼻みず・鼻づまりがひどく、涙もぽろぽろ。かゆいあまりに目や鼻をこすって目蓋も腫れ上がり、まるで怪談みたいです。どんな美男美女もこの発作を経験したらひとたまりもありません。素敵な恋など、とうてい語れなくなります。まさに、百年の恋も醒めてしまいます。こんな有害そのものと思われる花粉症発作ですが、これらの症状は本当に有害無益なのでしょうか。

 花粉が主役の鼻粘膜のアレルギーを、花粉症と称します。その原因物質である花粉は人体にとっていわば異物であり、役に立たない物質です。それら異物は、理想的にはあまり人体に入って欲しくないところです。

 しかしさすがに人体は賢く、花粉など異物が鼻粘膜から侵入しようとすると、防御システムが作動します。それこそが、くしゃみ・鼻みず・鼻づまりの発作で、花粉はこのために体内に入り込むことができません。つまり花粉症発作は、本来有益な働きであったと形容できるのです。とはいえ、いかに有益な防御反応であっても、過ぎたるは及ばざるがごとし、です。逆に人体に過剰なまでの負担がかかってしまいます。それが鼻の場合には、百年の恋を一夜にして醒めさせる、ひどい悪さをするわけです。

 こうやって考えてみると、スギ花粉症などアレルギーは、本来なら人体を守るべき機構が、過剰防衛のために逆に人体に害を与えている、そういう病態だと理解することができます。そしてこの過剰防衛の裏には、近年の日本の衛生状況や人体の栄養状況の改善が存在します。

 すなわち人体は、栄養改善のために防衛能力が向上しています。それなのに古代から人体最大の的であった感染症は、衛生環境の改良でその数を減じました。すると人体は、本来なら感染症に立ち向かうべく鍛え上げられた防御反射で、花粉など無害な物質をも排除しようと全力を振るうのです。その結果人体は、過剰防衛の鼻症状で「百年の恋も醒める」結末を迎えることになるのです。

 ここに述べたメカニズムを踏まえ、小国町の美男美女たちがスギ花粉などに怯えずにすむように、そうして存分に恋を語れるように、私たちは実地に研究を進めています。

 小国町が真実「健康の里」となることを念じて!

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成人鼻アレルギー発症予防効果試験
花粉症など鼻アレルギー症状のある成人の方に、プロパイオティクスの1つである乳酸菌や、機能性飲料を摂っていただき、アレルギーの発症予防効果を調べる試験を行ないました。平成15年秋からご協力をお願いし、93名の方にご参加いただいております。 参加者の声 小国町 Y.K.さん
 毎年、花粉飛散の時期になると憂鬱です。対処的な療法で、凌いできていますが、根本的に体質を変えられたらと思っています。
 今回の、試験参加が、今後につながる何かになればと、期待しています。

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関連リンク: 用語集 花粉症
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