3443通信 オンライン  
みみ、はな、のどに関する病名、症状などの用語集
室蘭民報・苫小牧民報に掲載されました。

2005年7月9日 室蘭民報
元陣屋2代目御備頭・三好監物のひ孫 三好医師 今年も来町
小中学校で検診、講演も
仙台陣屋を通して白老町とゆかりのある仙台市の三好彰医師が7日、白老コミュニティセンターで「スギ花粉症を追って」と題した講演会を行なった。

三好医師は、勇払に予定されていた元陣屋の構築を白老に定めた元陣屋二代目の御備頭・三好監物のひ孫で、仙台市で三好耳鼻咽喉科クリニックを開業している。曽祖父のゆかりの地である白老を訪問した際、町内に耳鼻咽喉科がないのを知り、平成元年から毎年、小中学校の検診のために白老町を訪れている。今年は6日に白老入り。7、8日の小中学校の検診の合間を縫って、三好氏が学校関係者への講演を引き受けた。国内の花粉症研究の一人者でもある三好氏は「花粉症は日本人の国民病。予備軍も含めると60〜70%が悩まされている」などと解説。世界で初めて花粉症が発見された英国での事例や原因なども説明し、国内でも1950年代に北海道や沖縄を除いて一斉に植林されたスギやヒノキの実態にも言及していた。

2005年7月8日 苫小牧民報
白老でも症例確認
三好監物の子孫・三好彰医師が講演 世界の花粉症を語る

白老町の姉妹都市・仙台市で耳鼻咽喉科クリニックを開業する三好彰医院長が七日、町コミュニティーセンターで「スギ花粉症を追ってー世界の花粉症とその調査についてー」の演題で講演。日本特有とされたスギ花粉症が中国にもあったと定説を覆し、「花粉症は原因となる物質が必ずあって発症する」とのシンプルな結論を語った。

三好医院長は、幕末期に蝦夷地警護を目的として白老に元陣屋を築き、自ら着任した仙台藩重臣三好監物の子孫で、その縁で白老町をたびたび訪問、監物ゆかりの資料を仙台藩白老元陣屋資料館に寄贈している。

また1987年から毎年、学校医として町内の小中学生を検診し、アレルギー反応調査を合わせて実施、調査結果を学会に発表してきた。今回も7、8の2日間、小中全校の検診を実施するため来町し、合わせてスギ花粉症に関する最新の調査結果を町民、教育関係者に発表した。

講演は昨年京都大学大学院で講義した内容。世界で初めて発見された花粉症は英国で、大英帝国が誇る木製軍艦造りで国内のオークの森を伐採、跡地にはカモガヤが群生しその花粉でヘイ・フィーバーという花粉症が発生したこと、アメリカではブタクサの花粉が原因。日本のスギ花粉症は戦後復興で山林が過伐された後の1950年代、一斉にスギ、ヒノキが植林され30年後に大量発生したと指摘した。

またスギ花粉症は日本特有の症例とされていたが、中国でも同じ症例が見つかり、その原因物質は柳スギと呼ばれる中国スギで、花粉のDNA分析の結果日本のスギと97%同じと判明。二百万年前中国と日本が陸続きだった時代にマンモスと同じようにスギも分布していたのが枝分かれしたと説明。柳スギが中国で盛んに植林された結果、日本と同じスギ花粉症が発生し始め、日本人が中国でスギ花粉症を発症した事例も確認したという。

スギに無縁と思われた白老でもスギ花粉のアレルギー反応を示す子どもがいて、町内にあるスギの人工林が原因だったと判明したという。

最近、チベットのラサ市で小学生の集団検診を行い、アレルギー調査も実施。アトピー性皮膚炎の発症例が全くないチベットでスギ花粉のアレルギー反応を確認。「チベットの大杉」と呼ばれる樹齢二千六百年のヒノキの植生があるのも分かり、今後このヒノキ花粉の飛散とラサの子のアレルギー反応の因果関係を継続調査すると語った。

関連リンク: 用語集 北海道白老町
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