3443通信 オンライン  
みみ、はな、のどに関する病名、症状などの用語集

 
TV取材をうけました
1月9日放映の宮城テレビ「OH! バンデス」の
「解決!リョウ様」コーナーに、院長が出演しました。以下はその要綱です。

 


まぶしいと、くしゃみが出るのはなぜ?

A  

そもそもくしゃみは、細菌ウィルスなどの異物の鼻腔から人体内への侵入を妨げる神経反射機構と考えることができます。

また、くしゃみは三叉神経への刺激が脳幹網様体を経て、迷走神経を通じて横隔膜の急激な収縮を引き起こす現象です。一方、眼には瞳孔対光反射があり、強い光が視神経を刺激すると瞳孔が収縮します。これも考え方によっては、人体に備わった防御機構と言えます。この視神経への光刺激は中脳へ伝えられ、エディンガー・ウェストファール核という神経刺激の中継点を経て、動眼神経そして毛様体という組織へ伝わります。

その神経刺激が瞳孔へ伝わると、黒目が小さくなる縮瞳と呼ばれる現象が生じますが、この刺激は同時に三叉神経の第1枝である眼神経にも伝えられます。その結果三叉神経の刺激は、前述のくしゃみ神経回路を通じてくしゃみを発生させることになります。

つまりこの現象は、人体の防御という共通の目的を有する反射が、たまたま神経回路がつながっていたために、一方への刺激で同時に両者が反応してしまった誤反射と言うことができそうです。

これらの説明は実験で確認したわけではないので飽くまで推論なのですが、少なくとも神経回路のつながり具合からは、まぶしいとくしゃみの出る現象は決して不思議ではないと言えます。

人体では他にも、外耳道の迷走神経の知覚枝の刺激(耳掻きで耳をいじるなど)で、横隔膜の収縮から咳の出たりすることがあります。これは耳掻きが、迷走神経の気管・気管支に分布している知覚枝に刺激を与えたのと、同じ現象を生じた結果なのです。つまり迷走神経は、耳掻き刺激をあたかも気管・気管支に異物が入り込んだかのごとく感じ、異物を吐き出そうと咳の発作を起こしたことになります。このように、接続のある神経知覚枝への刺激で、人体が誤った反射を生じることは決して少なくないようです。

まぶしいとくしゃみが出るのはたしかに奇妙ですが、人体の不思議な仕組みの一例だと言うことができます。



OH!バンデスの取材光景
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