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第71回 聴力検査技術者講習会レポート

はじめに

耳の病気の検出に不可欠と言って良い聴力検査(難聴の検査)。その検査技術を習練するための第71回聴力検査技術者講習会が、以下の日程で開催されました。当院からは今回工藤が参加させて頂きました。
この講習会につきまして、内容を報告させていただきます。

期間: 平成19年4月16日(月)〜平成19年4月20日(金)
講義・合同実習会場: 日大会館
施設実習会場: 東京慈恵会医科大学病院

講習会は主に、講義と実習からなり、最終日に試験が実施されました。



難聴・早期発見伝
「難聴・早期発見伝」
聴力検査と難聴については医学コミック「難聴早期発見伝」もご参照下さい。 当院HP(www.3443.or.jp/)でご覧頂けます。

 

 

テキストの内容に沿う形で講義して頂いたのですが、定められた時間の都合上割愛された部分や、理解が難しい部分もありました。聴力検査に携わりまだ数ヶ月の知識では、残念ながらついていけないこともありました。しかし、テキストの内容を実際の検査データや経験などの具体例を挙げて話して頂いたので、そういった部分ではとても有意義であったと思います。

特に、印象に残っているのは、聴力検査が持つ心理的な側面がとても大きいのだということです。具体的には被検者の心の状態は検査データに影響を及ぼしやすいということ。そのため、検査を進める上で被検者としっかりコミュニケーションをとるようにし、その様子を注意深く観察することが非常に大切になってくるということ。また、必要があればその状況をコメントとして検査結果とともに報告することで、どういった状況で測定されたものなのかを臨床側に伝えるようにするということなどです。

以上の点により気を配りながら検査を進めることが、検査データが信頼性のあるものかどうかを見極める際に、必要になってくるのだと学びました。

実習を共にした方々は、経験年数も業務環境も様々で数多くの貴重なお話をきくことができました。これらを今後の検査業務に生かしていければ、と思っています。その内容につきましては、改めまして別に報告させて頂きたいと思います。

施設実習では、東京慈恵会医科大学病院の耳鼻咽喉科にて手術の見学と、検査室内の見学をさせて頂きました。
手術見学では、鼓膜形成術と真珠腫摘出という二種類の手術をみせて頂きました。

耳の手術見学ははじめての経験でしたが、患者様の状態やCT画像を確認しながら慎重に進められる、顕微鏡や小さな術具を使っての手術法には大変驚きました。また、鼓膜や耳小骨連鎖の様子等を、術中にも関わらず丁寧に説明して頂き、とてもわかりやすかったです。人間の体の中で一番小さな骨であるアブミ骨は、顕微鏡下においてもごく小さいもので、繊細な技術を要する手術であると痛感しました。

検査室見学では、当院に無い検査機器をいくつかみせて頂きました。ここで印象に残っているのは、空調にとても気を使っているのだということでした。換気はもちろんのこと、室温の管理もしっかりとなされ、2台のエアコンを稼働させて適温を保つようにしているとのことでした。被検者にとっては、少し肌寒いぐらいの気温のほうが検査に集中しやすいというお話でした。また、防音も徹底しており、防音室はもちろんのこと、外部からの音にも気を配り院内放送が入らないようにされていました。少しの足音や話し声も検査データにとっては良くないのだというお話でした。

今回の講習会をうけまして、再検討を考えている項目が幾つかあるのですが、現在の方法を、院長をはじめスタッフの皆様と共にもう一度確認し、改善する余地有りと判断できた場合には順次、検査に取り入れていければと思っています。

おわりに

今回の講習会で学ばせて頂いた知識は、私自身まだほんの浅いものだと思います。その知識をより深めるためには多くの検査経験が必要となるでしょう。得ることの出来た貴重な知識を、日々の経験と照らし合わせ吸収していく作業を今後、院長をはじめスタッフの皆さんと一緒に積み重ねていければと思います。

聴力検査に携わりまだ間がない私に、このような素晴らしい機会を与えていただきまして本当にありがとうございました。

工藤技師が試験に落第すると思っていたあなた…残念でした。
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