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中国・チベット浪漫譚


飛行機は嫌い。
白老健診の時に久々に乗って以来、飛ぶ事への恐怖が頭から離れなくなっていました。別に飛行機自体が嫌いなのでは無く、揺れる度に墜ちたらどうしよう……とヒヤヒヤするのです。

今回の中国・チベット調査で私の過去の飛行記録を大幅に上回りましたが、実は毎回地に降り立つ度に天をふり返って感謝を捧げていました。

メンバー全員が、事故もなく無事?に帰国できた事を心より感謝致します。
さて、2007年9月15日〜25日にかけて中国・チベット調査へと同行させて頂きましたが、一言で形容するならば『過酷』な旅でした。 出発日の朝、中部国際空港の出発ロビーでは連休を控えた渡航者の列列列!思わず遊園地の、アトラクション乗り場での行列を思い出してしまいました。

その後は順調に上海の浦東国際空港へと飛び立ち、到着後専用バスで一路杭州へ向かいました。

 

上海〜杭州間にある表示板です。
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中国語は左から右によみますがお寺の看板は逆から読みます
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皆様ご存知でしたか?中国の高速道路は日本のソレとほとんど変わらない様相で、看板が緑の下地に『出口』などとかいてあり、都市までの距離を示す表示板も日本風に作られていました。

高速道路をひた走る内に見えてきたのが、中国六大古都の1つ『杭州市』です。
『天にパラダイスあり・地に蘇杭(蘇州・杭州)あり』と謳われた杭州市は、3方を丘陵に囲まれており、都市の西に位置する『西湖』はかの絶世の美女・西施の名前にそのネーミングを由来しているそうです。

今では一大観光地として各地からの観光客で賑わい、夜の『西湖』から臨む夜景は、住宅の灯りで彩られた丘陵地帯があたかも、一つのオブジェとして闇夜に浮かんでいました。

   

西湖をながめる美女
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『西湖』は水深が平均2m程しかないそうです。
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お泊まりは是非、湖に程近い『望湖賓館』へどうぞ♪
杭州市は名所旧跡が数多く点在し、景観の良さを『西湖八景』・現在では二十景・と言い、中でも『霊隠寺』には崖を掘って作られた布袋様や、24本の楠木で作られた高さ19・5mの仏様が祭られています。驚きはそれだけではありません。

仏様を横目に崖の裏側へと行くと、隙間なく配置された何百という仏像!
その物凄い数と迫力に、思わず口がポッカリと大穴を開けていました。そんな仏様の大軍に見守られている杭州市ですが、お茶の名産地としても名高く『龍井茶』は高級品として扱われています。

 

   

大勢の観光客が参拝に来ていました
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にっこりとほほえむ布袋様
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西遊記の石像もありました!!
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茶葉博物館のお姉さんにそっくりです。
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中国茶葉の博物館のお姉さんにお茶の入れ方を教わりました
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杭州市にて一泊し、美女(西湖)に見送られながら一路向かうは『宜興市』。陶器の都として江蘇省の重要な工業都市に指定されています。

ここでは小・中学校合わせて400人弱の子供達を健診しました。この日手違いの為、郵送した荷物がホテルに到着しておらず、院長が30年ぶりに現地調達の反射式額帯鏡を使用して健診が行われました。

最初は戸惑っていた様子の子供達も、健診が終わるとすれ違いざまに『ニィハオ!』と私たちスタッフに笑顔で挨拶してくれます。どこの世界でも、子供は一番まっすぐな言葉を投げかけるのですね!

健診が終わり私は、宜興が誇る竹の大繁殖地『竹海』へ向かいました。一面の竹林が幾つもの山を越えて群生し、その広さは三つの省に跨る程の大きさです。

何故竹の海と言うのか……、その理由は訪れた人にしかわからないかもしれません。特徴的な理由は二つ挙げられます。一つは風に揺られる竹の囁き。まるで川のせせらぎの様な音色は、水よりも軽く山全体から流れてゆきます。もう一つは、登頂した人しか見ることの出来ない光景だそうです(今回は登頂出来ませんでしたが)。

眼下に広がる一面の竹林。それが風に揺られて波立つ様は、翡翠の海をみているが如く壮大な景色だと言う事です。夕食は『菜根香酒家』で、調査主要メンバーの殷先生のご家族が一行を歓待してくれました。夕飯にはお馴染みの美味しい中華料理と、100本の青島ビールが待っており中国式?の『何かにつけて乾盃』攻撃に、秘書の青柳はひとり中国の土に還りました。ここでの乾盃(カンペ)でメンバーが飲み干した青島の本数は98本だったそうです……。

   

昔の風景に見えますが、2007年の写真です
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静なる竹海。親しみやすい植物なのでとてもおちつきました。
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愛知医大の江口先生の乾盃(カンペ)。終始このペースでした。
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江口先生 渾身のひとふり!!
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あくる18日は、空港経由で南京から中国歴代王朝の首都として栄えた『西安』に向かいました。西安は都市の周囲を城壁が取り囲み、城塞都市としての名残があちらこちらにうかがえます。

その堅牢さは、『一夫いれば万夫入れず』という諺にもあるように、一人の兵士が居れば一万の大軍ですら入れないと言われています。

西安の代表的な建物に『鐘楼・鼓楼』があります。西安の街に時刻を知らせる鐘と太鼓のタワーのことです。中でも鼓楼は街の中心に位置していますが、幾つにも並べられた太鼓を、我が調査団の女傑さん達が力一杯叩いておりました。

 

その近くにイスラム教の大モスク『清真寺』があります。
入り組んだアーケード街の中にあり、モスクとしては珍しく中国様式で建築されております。

   

立派な門構えの『清真寺』。外国の方の姿が多く見受けられました。
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全周13.2kmの城壁。マラソン大会もこの上で開かれるそうです。
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都市の中心とは思えない和やかな空気です。
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江沢民元首席が訪れた事もある有名なお店です。
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多くの観光客が訪れていますが、区画は庭園風となっておりゆったりと散策出来る造りになっていました。宗教を抜きにして、町の喧騒からちょっと一息つきたい時はこちらで過ごされては如何でしょうか?

右手にビデオカメラ・左手にデジカメと、両刀使いとなった青柳もそろそろお腹がすいてきた頃、夕食の場『徳発長』へとやってきました。

ここは餃子の美味しいお店で、天井に届かんばかりの多数の蒸籠が運ばれてきました。様々な材料を使った餃子は、目で楽しみ・口でも楽しめる、食の国中国を体現した料理に思え、お腹一杯中国を食べた気がしました。

 

食べ終えて外にでると、ライトアップされた鐘楼を望む広場で、多くの人達が憩いの時間を過ごしていました。

 

皮が半透明の餃子。まるでクリオネのような美しさです
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ライトアップされた『鐘楼』と、夜を楽しむ人たち。是非もう一度訪れてみたい場所です。
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明日はいよいよ、最終目的地チベットへと旅立ちます。平均標高が3000mを超える高地は一体どんな世界なのか!酸素が薄いとはどういう感じなのか!

様々な、不安と想像を繰り返しつつも、行けば判るよというあきらめ?の気持ちを心に秘め、三国志の中原として栄えた西安(長安)の夜が更けていきました。

次号の青柳報告、いよいよ悲壮な覚悟のチベット編へと突入します。

2007年チベット調査 旅レポ(2)


関連リンク: 用語集 チベット

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