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みみ、はな、のどに関する病名、症状などの用語集
 
2007年チベットアレルギー調査レポート〜食事編〜


はじめに

これより、ご紹介する中国・チベットの料理の数々。
どれも皆、ほんとうに素晴らしい旅の思い出となりました。
ここでは出来る限り余すところ無く、私の体験した「食」をレポートしたいと思います。
今回、貴重な旅をさせて頂いて、私は改めて気が付きました。そして学びました。
旅に出たなら、その先の食べ物をその場所のやり方で食すということが、旅の楽しみの一つなのだと。
知らない土地で知らないものを食べるという行動は、時に、文化の違う人達とのコミュニケーションのきっかけを生むのだと。

西安の『徳発長』(夕食)

まさに餃子タワー!?
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西安名物は山積みの容れ物(オヒツ?)にいれられた、色とりどりの餃子三昧でした。次々と出てきた餃子は水餃子、デザート餃子もあわせて全16品。

特に、カエル、鳩、鯉のコンビネーションにはびっくりさせられました。珍品料理かと思い、おそるおそる口にしたのですが、その味は不思議なことになかなかの美味。一人一つというそのノルマを皆さんあっという間にクリアしておられ、青柳秘書がいざ写真に収めようとする頃には、悲しいことに皿の上がほとんどスカスカ状態・・・・・・。それほど、魅力ある料理の数々だったということでしょうか。

炎の鍋も登場し歓喜の声があがるも、翌日からはじまる数日間のチベット滞在を考え、お酒を召し上がる方はほとんどいらっしゃいませんでした。チベットへの期待と不安が大きく膨らんだ夜になりました。

チベット 初日(昼食) 

最初の食事は、昼食。ラサの『青菜子』というお店で、中国料理を頂きました。

チンジャオロース、マーボー豆腐というおなじみの品が並ぶ中、なんと、ご飯が木のおけで運ばれてくるではありませんか!? チベットではご飯はおかわり自由なのだそうで、こんなふうに他の料理と同じようにテーブルに運ばれてくるらしいのです。盛りのいい『木製のおけ』と『大きなしゃもじ』は圧巻でした。日本ではまずみられない光景ですよね。

おなじみの中国料理に混ざり、鯉の山椒煮や豚足など、普段めったに口に出来ない珍品もそろっていました。 そして、食事と一緒に注文されたのが、細長い缶に入った『紅景天』というなんとも有り難そうな名前の飲み物。

紅景天は、チベット原産の天然野草(大花紅景天・茎地紅景天)。チベットでは「食べる酸素吸入」として高山病を予防したり、体を温め、体に活力を与える食品として、常用されています。高山病に効果絶大というその液体を少し頂いて飲んでみることに。苦くて薬臭くてとても飲めたものでないという想像、それらは見事に裏切られました。『ハチミツレモン』なんです。ご存知でしょうか?昔懐かしいあの味なのです。甘くやさしいその味に、身構えていた力がすっと抜け、呼吸が少し楽になったよう気がしました。

   

懐かしい引っ張るタイプのプルタブです。
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名物オケご飯。無料でおかわり自由です。
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標高3640m
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チベット初日(夕食)

夕飯は、チベット料理。
『蔵家宴』というお店で、伝統あるチベット料理を頂くことに。

最大級のもてなし。目の前に並んだ料理の数々は、見たこともないものばかり。
決して心から美味しいといえるものではなかったけれど、素朴でありながら強烈に個性を放つ味がしました。

ここで、かの有名な『バター茶』を初めて口にすることに。飲んでみると思っていたよりやさしさのある味で、それほど不味いとは感じませんでした。『薄めのチーズ湯』を飲んでいると思えば大丈夫でした。ただ、ヤク特有の匂いがかなりキツイので、それがダメな方には過酷な味かもしれません。また、飲み物として大麦で出来たお酒(チャン)も振舞われました。少し酸っぱく甘いそのお酒は、日本のドブロクか甘酒のような風味だったように思います。飲みやすいため、高地であることを忘れ、ずっと飲み続けてしまいそうな味でした。なんだか怖い飲み物ですね。

小さなグラスに注がれたそのお酒を、誰もが乾杯しては飲み干してを繰りかえし、お互いの出会いや再開を祝う。たまらなく幸せな雰囲気が漂っていた気がします。言葉は通じなくとも分かり合える瞬間が、すぐ目の前で起こったことがなんだか幸せでした。

ターンテーブルの上にはぎっしりと料理が並べられ、その大半がヤク(チベットの毛長牛)料理。ヤクの胃袋、ヤクのタン(舌)、ヤクソーセージ、ヤクの刺身(豆でできたパンにつけて食べる)、ヤクコロッケ(ジャガイモと混ぜて揚げてある)、豚足ならぬヤク足(コラーゲンたっぷり)など等・・・・・・。ヤクという動物がこれほどまでにチベットの人々の生活に密着した生き物だったとは驚きました。ヤクはもちろん、羊の肉や、キュウリ、ダイコン、トマト、などの野菜やお米、そしてお酒といった大地の恵が詰まった料理があとからあとから運ばれてきます。羊もヤクと同じぐらい、チベット人にとって貴重なタンパク源になっているらしく、よく食されているようです。

中でも記憶に焼きついているのは『豆御飯』です。日本にも同じようにお米と豆を一緒に炊いて食べたりすると思います。しかし、チベットの豆御飯は一風変わっていたのです。 何故か『甘いバター茶味』。日本の豆御飯を想像してはいけません。あれとはまるで別物ですから。大皿の中央に乗せられた白いモノ。それは紛れもなく砂糖なのです。一口頬張ると、これまでの記憶と目の前の現実とのギャップにしばらく悩んでしまいます。

私が一番美味しいと思ったのは『ミニトマト』 です。『味付けをしているのですか?』 と尋ねたくなるほど、真っ赤なトマトは甘く濃い味がしました。

チベットの土と太陽がそうさせるんだよと、現地の方が微笑んでいたのが印象的でした。
初日の夜に相応しい、チベットの洗礼を受けた夜になりました。

 

テーブルに乗せきれないチベット料理の数々。一番人気はヤクコロッケ(右上角)でした。
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チャンとバター茶の夢の2点セット。
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チベット2日目(遅めの昼食)

ラサ市内の小中学校でのアレルギー調査後、遅めの昼食。
中国料理でしたがここでまたしても、おけ御飯登場。

現地ラサの病院関係の方々も交えての会食でした。料理を待つ間、血中酸素飽和度(SPO2)と脈拍(Pulse)の測定をさせて頂きました。その際に現地関係者の口から、『平地に行くと眠くなったり、具合が悪くなることがあるのです。』という貴重なお話を頂きました。高地(ラサ)から平地へ下りると、酸素飽和度が急に高くなるため酸素が多過ぎ、酸素酔いのような症状が出るというのです。なんとなく想像はつくお話ですが、実際に体験なさった方がいるという事実には説得力が感じられました。皆さんも興味深くきいておられたようです。

チベット3日目(昼食)

本場の中国料理と日本の漬物。違和感がありません。
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納木措(ナムツォ)に向かう途中の道路沿いのお店にて。
高度4500m、気圧607hPa。

中国料理を頂きました。チンジャオロースが美味しかったです。ここで、日本から持参した古川産漬物を取り出して各テーブルへ。その運搬役の私のバックは日本からの長旅を経て、すでに漬物の匂いが染みついておりました。

我が物顔で店に持ち込みをする外国人に、現地の方は怒り出すどころか、取り皿を用意してくれるほど。なんとも不思議な光景ですね。刺激の強い中華料理の合間に日本の味である漬物の登場は、なんだかほっとするものです。


 

チベット3日目(夕食) 

標高4290m。
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高度4290m地点のホテルにて。スッポン料理で滋養強壮。院長と青柳秘書が高山病に負けなかったのはこのおかげだったのでしょうか。とにかくカラダがあったまる、とってもとってもエネルギッシュなお料理だったそうです。

残念ながら私は、高山病症状でダウンしたため、食べられなかったのです。
結構、美味しかったそうですよ。

次号の工藤のレポートは、ラサに戻って食欲復活? 更に美味しそうな料理が登場します

2007年チベット調査 グルメレポ(2)


関連リンク: 用語集 チベット

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