3443通信 オンライン  
みみ、はな、のどに関する病名、症状などの用語集

中国・チベット浪漫譚

 かつて三国鼎立の時代。

 群雄の中で、義君として名を馳せた劉備玄徳率いる蜀の国。その中心都市として栄えた『成都』にやってきました。

 少年期に、初めて読んだ漫画の三国志は、少年だった私の魂に熱さを与えました。今でも、ついつい三国志の書物を買っては、夜中まで読みふける事もしばしば……。

 高山から平地へ戻り、高山病の様な症状 ―空気がチベットより濃い為―に悩まされましたが、ここは三国志世界だ!と言う興奮の前には、さしたる障害ではありませんでした。

 成都市には、大きなパンダ養殖施設があり、約千匹のパンダが生活しているそうです。施設といっても、自然公園の様な造りで樹木が生い茂っており、散歩には丁度いいかもしれません。

 子供のパンダが数匹、アスレチック遊戯の上でじゃれ合っていると、一匹が梯子の間に逆さまにハマッてしまいました。それを見た他のパンダは、チャンス到来とばかりに、ハマりパンダをかまいだしました。あえなく梯子からドスンと落ちるハマりパンダ。(イジメに見えたのは気のせいです)

 
樹木のトンネルです。
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  現場の様子をイラストにするとこうなります。

 ここでは動物園のふれあいコーナーの様に、子供のパンダを有料で抱っこ出来るのですが、レッサーパンダが50元(750円)なのに対し、ジャイアントパンダは驚きの千元(1万5000円)! 残念ながら、抱っこはまたの機会となりました

   
        売店で購入したパンダうちわ
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 夜は急遽、中国八大地方劇の一つ、『川劇』を鑑賞することになりました。成都市内にある国立劇場は、まるでお祭りの様な雰囲気でした。

   
劇場周辺は毎日お祭りのようです。
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  まるで遊園地のアトラクションの様でした。
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  数百人が常時見物にくるそうです。
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 出入り口付近では胡弓の奏者が、その独特の音色で道行く人の視線を集めていました。劇場までの間にある屋台村は、頭上を赤提灯に灯され、様々な屋台に人が溢れ活気で満ちていました。

 残念な事に、私のお腹は『陳麻婆豆腐』での夕食が詰まっており、屋台で一杯ひっかける事はできませんでした。

 天井の無い、吹き抜け構造の舞台の上で繰り広げられる様々な劇は、そのどれもが魅力溢れる内容で、言葉は判らず―動きでなんとなく想像できる―とも、理解できる話作りになっていました。

 その中でも、一生記憶から消える事のないであろう、川劇の真髄を観る事が出来ました。

 『変面』とも呼ばれる舞踊で、激しい歌と共に数人の演者が、それぞれの仮面を一瞬の内に違う仮面に変えてしまうのです。それはまさに刹那のタイミングで、腕が顔をよこぎる瞬間、視線を外した瞬間など、到底素人眼にはわからない速さの技でした。

 夕食でしこたまお酒を飲み、半分寝ていた頭が終劇の頃には興奮冷めやらぬ状態になっていました。

 もし、成都へ来る機会がありましたら、前もって予約をして頂きたいイベントです。

 帰りのタクシーでも話題は川劇の話で盛り上がり、ホテルへとかえりました。

 
高級感あふれるホテルでした。
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  各部屋に装備されたガスマスク。使用することが無いよう祈ります。
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 この日宿泊するホテルには、とても面白い物が装備されていました。

 それは……ガスマスクです。このホテルは人民解放軍御用達だと聞き、マスクの謎が一気に解けてしまいました。

あくる日、昨日夜中まで痛飲した事もあってか、皆さん一様によどんだ表情をしていました。しかし、今日は中国から帰国するとあってか、どこか嬉しそうな顔もみられました。

皆さん一様に揃って出口を向いています。
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 成都空港から、上海を経由し一路日本へと向かいます。

 私が初めて外国へ行った時に、旅先で日本食―おにぎり・焼き鳥等―を涙を流しながら食べた事があります。

 今回もその例にもれず、上海からの帰国便の中で出された食事は、まさに日本人の味!機内食に、感激の震えがきたのは初めてでした。やっぱりご飯は日本食に限ります。

 
こちらは、成都・上海便の機内食です。大きな肉団子と月餅が入っています。
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  望郷の想いを乗せて…。再見 中国!!
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 長かったようで、一瞬の出来事の様でもあった中国・チベット調査。

 全員無事に生還する事ができて、安心すると共に、心の中心に、一つの小さな芯の様な物が出来た気がしました。

 まだまだ小さい芯ですが、まだ見ぬ世界を見て、感じて、食べて、どんどん太くさせていきたいと思います。

 この旅を通じて知りあえた方々と、お付き合い頂いた読者の方に、深く御礼を申し上げます。

2009年チベット調査 旅レポ(2)

関連リンク: 用語集 チベット

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