3443通信 オンライン  
みみ、はな、のどに関する病名、症状などの用語集
 

河北新報の取材を受けました。

3月3日「耳の日」を控えた2月22日に、河北新報夕刊の記者が、難聴と補聴器について取材に来られました。院長への取材記事は3月3日夕刊に掲載されましたが、ここでは取材での一問一答をご紹介します。



Q   今日は老人性の難聴に的をしぼってお話を伺いたいんですけれど、補聴器は、あたり前ですが、専門医に相談してから購入した方がいいんですよね?
 

河北新報の取材に応ずる院長。
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年齢的な聞こえの悪化だけなのか、他に病気が潜んでいないのか、その正確な診断がまず先でしょうね。

お年寄りでは滲出性中耳炎という中耳炎の合併も多くて、そのための聞こえの悪さは治療で治ってしまいますから。
そうした中耳炎を合併していないかどうか、は重要なんです。

ごく稀にではありますがお年寄りの滲出性中耳炎の背景に、癌のかくれていたりすることも実際にありますからね。それに耳かすが一杯で耳が聞こえなくなっている方もゼロではありませんし。

     
Q   そうすると正確な診断をしてから補聴器ということになるのでしょうけれど、中々お医者さんに行きたがらないお年寄りも時にはいるかと……。補聴器も自分からは進んで付けたがらない、という話も聞きますが。
 

ご自分で不自由を感じておられない方を説得するのは難しいですよね。
ご自分の聞こえが悪くなったことを自覚せずに、この頃相手の話し方が小さくなった、と勘ちがいしている方もおられますし、お年寄りでは全体的に耳の聞こえが悪化して来るのではなくて、高い方の音から悪化するんです。

そうするとアイウエオといった母音よりも、サシスセソというような子音の聞き取りが悪くなるんです。そうすると話の中の、「何かをした」のか「しなかった」のか、肝心の部分がぼやけちゃうんです。

ですから話しかけられていることは判るけれども、その中身が今一つ把握し切れない。そんなことが起こります。つまり話の内容を適切に理解できなくなっちゃう訳です。

     
Q   そうすると話を聞き返すことが多くなりますよね。
 

聞こえなくとも、2回までは聞き返すことができますけれど、3回も聞き返すと相手が怒り出しますからね。そうすると会話について行けず、取り残される…。

     
Q   家族の会話の輪に入れなくなってしまいますね。
 

孫もね、一緒にテレビを見てくれなくなるんです。「おじいちゃんと一緒にテレビを見るとうるさい」って言って。そうやって家族のコミュニケーションの輪に入れなくなってしまうと認知症なんかも進行しますでしょ?

     
Q   その予防のためにも補聴器を活用した方が良いんですね。
 

今は性能の良い補聴器が手軽に入手できますからね。

     
Q   ところで通販で補聴器を売ったりしていますけれども、トラブルが多いんでしょうか?
 

補聴グッズについて説明します。
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実際に通販の補聴器を付けても聞こえない、という方が受診した経験もありますけれど、何とその方は補聴器本体ではなく付属のアルカリ電池を耳の穴の中へ入れていたんですね。それをそのまま放置したらどうなると思います?

     
Q   あぶないですよね。
 

そうです。アルカリ電池の溶出液のために耳の骨が溶けて耳全体が壊れてしまいます。だけど通販で購入したお年寄りには、補聴器なのか電池なのか、区別がつきません。通販の補聴器は本当に危険だと思いますよ。

     
Q   耳鼻科のお医者さんも勉強しておられて、補聴器相談医という制度があると聞きます。
 

日本の耳鼻科学会が補聴器を取り扱う資格として「補聴器適合判定医」という制度を1983年に発足させました。これは一週間国立リハビリテーションセンターに合宿して補聴器の勉強をするもので、現在まで数百人しかその資格を持っていません。

     
Q   一週間、缶づめですか?
 

私も83年の第1回講習会で丸一週間泊まり込みで講義を受けました。しかしこの資格のある医師は日本全体で数百人しかおらず、その補助の意味で補聴器相談医制度ができました。でもこの相談医は、いわばアシスタントですから。

補聴器を購入しようという場合には、ちゃんと補聴器適合判定医に診てもらった方が良いと思いますよ。

     
Q   有難うございました。
最後にお年寄りの耳が遠くなったことを簡潔にチェックする方法がありましたら。
 

この頃テレビの音量をやたらに大きくするとか、後ろから名前を呼んでも返事が無いとか、そんな点に気を付けて観察して下さい。

また、耳鼻科受診を勧める際には、お年寄りのプライドに配慮して、「病気で耳が悪くなることもあるそうだから、一度病院で診てもらったら?」などとお話ししてみてはいかがでしょうか。

     
   
 

最新型補聴器の1つです
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近年の補聴器は小さく目立たずしかも高性能です。
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院長のHIJの難聴対策活動についてご紹介します
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補聴器適合判定医の資格証明書
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難聴・早期発見伝
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