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みみ、はな、のどに関する病名、症状などの用語集
 

みつわ台総合病院研修に行ってきました。

はじめに
中川雅文先生が、副院長を務めておられるみつわ台総合病院にて、当院の工藤技師が研修をさせて頂きました。ここでは、研修の要旨と様子をご紹介させて頂きます。

研修内容
◎耳鼻科一般診療の見学 ◎耳鳴外来の見学 ◎補聴器外来の見学
◎各種検査(VOG、頚部エコー)の見学

私は今回、全5日間の日程でみつわ台総合病院耳鼻咽喉科にて研修をさせていただきました。中川雅文医師をはじめ杉田玄医師、言語聴覚士の皆さんのご指導の下、数々の貴重な勉強をさせていただきました。

初日は中川先生の診察を見学させていただきました。突発性難聴・耳鳴り・めまい・鼻アレルギー・のどの痛みなど、様々な訴えの患者様が受診されていました。

診察は2診体制、聴力検査室は診察室のすぐ側にあり医師と検査を担当するSTのコミュニケーションがとりやすい配置になっていました。

下段右:ST(達林さん) 上段左:中川先生
上段中:ST(荒木さん) 上段右:杉田先生

  ※画像をクリックすると拡大写真がご覧いただけます。

中川先生の診察で特に印象的だったのは、患者様各人の話をじっくりと聞き、病状から治療方針についてわかりやすい表現でかつ的確に、そして丁寧に説明がなされることでした。説明をすぐ文書にし、患者様に手渡しているので、どの方も納得している様子が見受けられました。

特に、耳鳴りやめまいの患者様には時間をかけ、生活指導やメンタル面でのケアに力を入れているようでした。食生活の改善が必要な方には、場合によっては栄養士の指導を受けるようにすすめており、投薬や処置による治療の他に本人の努力を促すこと(治療に対して積極的になるような指導)もしておられ、具体的な手段のアドバイスもしておられました。

努力がいまひとつと思われる患者様には、少々厳しく突き放すような言葉がかけられる場面もありましたが、結果的にはご本人の治療のためだと理解して頂く過程で、必要なアドバイスなのだと感じました。

専門的な内容を患者様にどうすれば伝わるのか?日常診療で患者様と接する時、たびたび頭を悩ませてしまいますが、中川先生の素晴らしい対応は、私自身学ぶべきことがとても多かったと思います。すぐ傍で見学させていただいて、中川先生の診察からはとても強い信念が伝わってきたのを覚えています。

2日目以降は、主にSTの検査業務を見学させていただきました。また、VOG検査・頚動脈エコーの見学もさせていただきました。
VOG検査・頚動脈エコーは、検査部の臨床検査技師が担当し、生理検査室で検査が行われていました。

VOG検査は患者様に負担のかかる検査のため、注意事項説明書をあらかじめ患者様に配布し、さらに検査前の説明も徹底して行っているようです(めまいを誘発することがあります等)。

検査室での検査は暗所・仰臥位にて実施します。検査項目は、明所注視眼振・暗所注視眼振・頭位眼振・頭位変換眼振・ETT・CETT(右回り・左回り)・OKN加速などがあります。ヘッドギアの調整と固定が重要で、まつげによるアーチファクト防止のためビューラーを使用しているとのこと。患者様の状態を確認しながら検査を進めていました。

頚部エコー検査は、動脈硬化の評価に有用な検査です。動脈硬化が起こると、毛細血管が多く走行する内耳でも、同じような硬化が起こっていることが考えられ、それが難聴やめまいの原因となる場合があります。血管壁を厚くする主な原因は血流内に過剰に存在する脂質です。それが血液の粘調度を高め、やがてプラーク(血管壁につく塊)となって堆積していきます。プラークがはがれ、耳の血管に詰まると難聴やめまいが生じることになります。難聴や耳鳴りが脳梗塞や心筋梗塞の前段階として現れることがあるそうです。不整脈がある場合は、血管壁がはがれやすくなるため要注意です。

各種聴力検査は、2名のSTが担当します。
聴力検査の前に、外耳道に耳垢や耳漏などの異常がないかどうか確認していました。耳垢がある場合は医師に報告をし、処置がなされていました。

検査室は2部屋あり、オージオメーター2台・インピーダンス1台TEOAE1台・補聴器特性装置1台・音場検査用スピーカー設備のある広い防音室を備えていました。

聴覚を測定する検査なので、空調管理がとりわけ重要視されます。誤差を少なくする為、なるべく同じ条件で行うことが望ましいと言えます。検査はなるべく短時間にし、患者様の負担を少なくする様、工夫されていました。
以上、簡単ではございますが研修のご紹介とさせて頂きます。

ST(三原さん)
両サイドにスピーカーのある防音室です
※画像をクリックすると拡大写真がご覧いただけます。

関連リンク: 用語集 中川雅文先生
  用語集 難聴

 

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