3443通信 オンライン  
みみ、はな、のどに関する病名、症状などの用語集
 

院長が学会発表をしました。




※ 口頭による発表です。


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スライド1
 症例は65才の女性で、左側耳鳴・難聴を主訴として当院を受診しました。
めまいの自覚症状は訴えていませんでしたが、東北大へのめまい入院の既往があり、めまいについても精査しました。 なお、東北大のカルテは5年以上経過したために処分されたとのことでした。
スライド2
 聴力像はお示しする如くでした。
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スライド3
スライド4
 眼振は当初、左方へ向かう
水平性のそれでした。
スライド5
 遮眼書字検査です。
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スライド6
 ところが本症例の眼振は経過と共に徐々に下眼瞼向きの垂直性眼振へと変化して来ました。

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スライド7
 アーノルド・キアリ奇形等、小脳脳幹の病変を疑い、放射線科で複数回MRIを撮影しましたが、回答は異常なし、とのことでした。
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スライド8
 しかし神経耳科学的所見からは、やはり小脳脳幹の病変を否定できません。
スライド9
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スライド10

スライド9・10
 そこで脳外科へ相談したところ、先ず頸椎の変形が指摘されました。
スライド11
 更に椎骨動脈の奇形が存在し、後頭蓋窩の血流は左側椎骨動脈1本により行われていたこと、そこへ頸椎の変形が加わって小脳脳幹の神経症状が発生していたこと、が判りました。
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スライド12
 中山明峰先生と共に放射線科にてMRAを撮影し直したところ、右側椎骨動脈の欠損が確認できました。
スライド13
 ×で示したのがその部位です。
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スライド14・15
 本症例はこのように特異な経過をたどり、アーノルド・キアリ奇形が疑われました。しかし縦揺れ状のめまい感を自覚していたことはキアリ奇形との相違を示していたものとも考えられ、自覚症状の正確な把握が何より重要であることを再度痛感させられました。
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関連リンク: 第67回日本めまい平衡医学会プログラム
  用語集 めまい

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