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みみ、はな、のどに関する病名、症状などの用語集
工藤技師のノーサイドクリニック研修レポート
 
 1月15日(木)から1月18日(日)にかけて、当院の工藤智香技師がノーサイドクリニック(東京都)で研修させて頂きました。
 ここでは、ノーサイドクリニック所長・田中美郷先生のご紹介と、研修の要旨をご案内させて頂きます。
ご経歴
昭和
43年 4月 信州大学医学部付属
病院講師(耳鼻咽喉科)
45年 10月 国立聴力言語障害センター
聴能課長
48年 4月 帝京大学文学部兼医学部
助教授
49年 4月 帝京大学文学部兼医学部
教授
62年 4月 上智大学大学院言語障害
研究コース非常勤講師
平成
8 年 4月 帝京大学文学部教授・
医学部非常勤講師
11年
3月
帝京大学退職
11年 4月 帝京大学名誉教授
8 年 4月-現在 身体障害者福祉
審議会委員
11年 1月-
12年3月
学術審議会専門
委員
11年 4月-現在 田中美郷教育研究所
所長

ノーサイドクリニック
〒154-0021
東京都世田谷区豪徳寺1-32-8
TEL:03-3420-5159
FAX:03-3420-5179

E-Mail:tanaka@noside.org
ホームページ:
http://www.nosideclinic.org/mother/index.html

・東急小田急線 豪徳寺駅
  徒歩3分 (区間準急・各駅停車)
・東急世田谷線 山下駅
  徒歩3分




 

全ての子供には無限の可能性がある!
 昨年9月、東京国際フォーラムで開催されたベターヒアリングフォーラム2008の講演で、院長の好きな『全ての子供には無限の可能性がある』という言葉を、田中先生は引用されておりました。

 これは、院長と田中先生の共通の師匠である信州大学の鈴木篤郎先生の教えでもあります。

 また、田中先生は同じく院長の恩師でもあります鈴木淳一先生の教室にも在籍されていたことがあり、難聴に対する深い知識と熱意を持たれた先生です。

 そんな田中先生が、難聴児の治療教育について、難聴は耳の働きに原因があることであり、子供の能力に問題があるわけではないので、適切に教育することで言語を獲得し、社会的にも活躍できる人間に育てることができるはず、とお話されています。

 それには、子育て・教育を他人任せにせず、親の責任のもと教育する必要があります。
田中先生は、子育ては親の責任という原則に基づき、昭和43年から約40年にわたってホームトレーニングと称した治療教育を、信州大学・帝京大学そして田中先生自らが経営するノーサイドクリニック(東京都世田谷区)で実践して来られました。

 本クリニックは、聴覚障害児をはじめとする、コミュニケーション障害児の検査・診察・治療に携わった経験を、社会に還元すべく設立された、田中美郷教育研究所の治療教育を行うための施設です。

ノーサイドとは?

 ラグビーの試合終了を意味する言葉で、選手たちが試合の勝敗は別にして、再会を約束するシーンとしてスポーツファンに広く知られている言葉です。

 田中先生は、持てる者・持たざる者といったワンサイドからの視点で物事を考えるのではなく、その間の垣根を取り払いノーサイドの信念で診療にあたるという意味を込めて、ノーサイドクリニックと名付けられたのではないでしょうか。

ホームトレーニング 〜心の安定を目指して〜
 最近では、出産後の段階で難聴をみつける装置が普及しており、症状の早期発見が可能となっていますが、障害発見時の親御さんのショックは計り知れないものがあります。

 ホームトレーニングでは、難聴の診断をうけた子どもの両親に対し、難聴・医療に関しての講義を行い、親の精神安定を図りながら子どもの聴力検査、補聴器装用指導などを行います。

 重要なことは、子供は発達のためのエネルギーを持っており、そのエネルギーを維持するには、子供の情緒の安定することが必要不可欠となることです。

 それには先ず、ご両親の情緒を安定させ、夫婦が協力して子育てを行う事が必要です。

難聴とは脳の発育を妨げる重要な問題

 子供が、言語を習得する過程で大事なのが、豊かな実体験です。

 耳が聞こえない子供は、言葉という情報が認識できないため、言語の発達が遅れてしまうという問題があり、それは、ただ単に言葉が聞き取れないということに収まりません。

 言葉が聞こえない、言いかえるならば、言葉という情報の刺激を受け、考える・推察するなどの『思考力』が身に付かなくなるということになります。

 子どもにとって、親との会話やスキンシップは非常に重要な意味をもちます。それによりコミュニケーションの刺激を全身つまり五感で受け、心や脳を健全に育て上げることになります。先ず親との全身全霊での対話が優先されねばならず。難聴だからといって、いたずらに人工的な教材に頼って教えることは好ましいとは言えません。

教育とは導くことに非ず引きだすことにあり
 田中先生が、耳の聞こえの不自由な子供、難聴児を治療教育されるにあたり、教育とは『答えまでの道筋を教えるのではなく、子供自身が答えまでの道筋を選べるようにする』ことが大切だと、お話しされています。

 それは様々な障害を持って生まれてきた子供たち、ここでは、生まれた時から耳の聞こえが悪い難聴児は、いまだ知識が蓄積されていない真っさらな状態であり、まさに『子供には無限の可能性がある』という言葉の通り、子供は結果までの道筋を独自に模索し、大人では思いつかないような発想を生み出すことが出来るのです。

 我々は、その子の力を引き出す手伝いをすることが、重要であるとお話しされています。

 研修当日も多くのご家族が訪れており、担当の先生たちと子ども達が、楽しげに授業をうけている様子がみてとれました。

研修1日目 〜ノーサイドクリニックにて難聴児の個人レッスン見学〜
 閑静な住宅街にノーサイドクリニックはあります。

 病院という雰囲気はまったく感じられない、とてもかわいらしい建物には『ノックして下さい』とかかれた掲示。そして可愛らしいノッカーがありました。

 ごく普通の一戸建てといった印象で、誰でも気軽に迎え入れてくれるような、そんな雰囲気が感じられます。

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 到着早々、大きな荷物を抱えながら、やや緊張しつつ私はノッカーを鳴らしました。

 トントン。

 『ハーイ』という明るい声。

 中へ迎え入れて頂き、最初に目にしたのはスタッフの皆さんの素敵な笑顔でした。
玄関ではアンパンマンとお正月ミッキー、そして、土の中で就寝中というカブトムシが迎えてくれました。

 丸まって眠っているのか、姿は見えずじまいでした。

 扉を開けてすぐ、目に飛び込んで来たのは足元で楽しげに並んでいる大きなぬいぐるみや積み木、ブロックなどでした。

 さらに壁際はおもちゃ棚になっており、ぎっしりと無数のおもちゃが積まれていました。また、テレビゲームやお絵描き用の大きなホワイトボードがありました。子どもたちはお勉強(レッスン)が終わると目を輝かせ夢中になって遊んでいるようでした。見るからに明るく楽しげな空間で、クリニックとは思えないほどです。 

 また、図鑑や絵本、ドリルなど本棚には本がたくさん並べられていました。特に写真や絵が豊富な図鑑や絵本は子ども達にとって言葉の数を増やし知識を育てるための大切な教材です。子どもの知りたいという気持ちを伸ばすことは言語の発達を促します。
 
 レッスンルームは10畳ほどの洋室です。
 
 田中先生のお部屋には、検査機器が揃えられており、必要があれば各種検査を行うことができるそうです。
●マンツーマンの個人レッスン
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 言語聴覚士(以下、先生)と難聴の子どもとその母親とのレッスンです。

 先生と子供が向かい合って座り、お母さんが持ってきた宿題シートをみながらのスタートです。

 宿題シートはノーサイドクリニックならではの手法で、子どもでなくその母親に次回までの課題を『宿題シート』として手渡しているそうです。宿題シートの課題を日常の生活の場で実践し力としていくのです。宿題シートの内容は子ども達ひとりひとりの発達に合わせて作成するもので、実物は右側の写真になります。

 前回の宿題シートに今回先生が赤ペンで書き込んでいき、記録しています。それがカルテとして各種検査データと一緒に保管されています。

 検査や診察は基本的に、田中美郷先生が小児難聴外来を担当されている神尾記念病院で行われています。ノーサイドクリニックでも各種検査の設備は整っているので、必要があれば可能だそうです。

 レッスンの回数は週に1回が最も多いそうですが、週2回や、2週間に1回などになる場合もあるそうです。原則的には2週間以上は間を開けずに行うそうです。

●人工内耳とは・・・
こちらのお子さんは人工内耳を着けています。
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 人工内耳は、手術で内耳の蝸牛(耳の奥のカタツムリ状の器官)に細い電極を植え込み、聴神経を電気的に刺激し、それを脳に伝えて聴覚を取り戻すという画期的な医療です。(写真左上矢印)

 耳にかけたマイクから音を拾って、スピーチプロセッサという機器で音を電気信号にかえ、内耳の電極に無線で送ります。

 補聴器がほとんど役に立たない100dB以上の重度難聴児に対して人工内耳が選ばれることがあります。

 大人になって失聴(音が聞こえなくなる状態)した人は人工内耳を装着して、多くの場合は特別訓練を経なくても会話ができるようになります。しかし子どもの場合は事情が全く異なります。人工内耳でも、話しかけられていない言葉は聴き取れないので、装用後も言語指導をすることが大変重要です。

●トップダウン方式
 ノーサイドクリニックで行われている、人工内耳のトレーニング方法です。

 人工内耳の手術に先立って、補聴器活用に加えて幼児期の早期から手話を導入し、指文字も活用して先ず言語発達を促します。その上で人工内耳を装用させて、言語と聴覚を脳の中で結びつけるという方式です。全身を使って言語情報を受け取るのです。

 この方式により、人工内耳の手術年齢が3〜4歳になっても決して遅くはありません。脳の中に豊かな言語が発達していると、それが聴覚と結びつくことにより、手術して1年前後で手話から聴覚口話に比較的急速に移行してきます。

 人工内耳を必要とする子供には、2歳前から手話を導入して言語指導を進めます。このためには親も手話の勉強をはじめねばなりません。手話でコミュニケーションがスムーズに進むようになると情緒が安定し、言語獲得に導くことが容易になります。 こちらのお子さんは人工内耳装用中です。

 『この子の手話はとても速くて私たちでもなかなか追いつけないことがあるんですよ。』と、担当の先生は話しておられました。

 きっといろいろなことに興味があり、話したいこと伝えたいことが次々と飛び出してきているのだろうな。そんな印象を受けました。
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 発声、発音を訓練中で、手話(指文字)をしながら声を出すよう指導されていました。

 『あなたの将来の夢は何ですか?』

 そうきかれた男の子は、んー。と、考え込み『おまわりさん!』とこたえます。

 『なぜ、おまわりさんになりたいの?』

 その質問に『夢でみたから!』と。

 どうやら将来の夢と夜寝ている時の夢の区別がついていないようです。

 先生曰く『将来の夢と夜寝ている時の夢、この2つの手話は同じなのです。だから少し混乱するかもしれないですね。』とのこと。とても可愛らしく微笑ましいエピソードでした。

 とても明るい笑顔の元気な男の子でした。お母さんお父さんも気さくで朗らかな方々で、撮影も快く引き受けてくださいました。

研修2日目 〜神尾記念病院にて小児難聴外来を見学〜
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 2日目に見学をさせていただいたのは、ノーサイドクリニック連携施設である神尾記念病院です。

 神尾記念病院では週2回、田中美郷先生の小児難聴外来が行われています。
明るい雰囲気の一室には、ノーサイドクリニックほどではありませんが子どもにストレスを与えないようにするため様々な工夫が施されていました。
右の写真は、実際の診察の様子です 。

 田中先生が行っているのは、子どもの発達やきこえの状態のチェックです。

 いくつかの絵が描いてある紙をみせ、まずはその絵の一つを差しそれが何であるかを子どもにポイントさせます。

 絵はハト・金魚・茶碗・ネコ・スイカ・時計です。

 次に口を見せずに発話しその絵を選ばせます。

 それでもわからない場合は、口元をみせながら発話し同じように絵を選ばせます。

 口を見せずに発話し正解を選べた場合は、ささやき声で発話し同じように絵を選ばせます。

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 このテストで遊びの要素を取り入れながら、子どもの言語発達やきこえの程度を確認することができるそうです。

 例えば先生が『ハト』を指さした時、『ハト』としっかり言える子どももいれば、『トリ』と答える子どももいます。『カラス』と言う子どもが多いようだと田中先生はおっしゃられていました。また、『金魚』を指差した場合『サカナ』とまず答える場合もあるようです。子どもの答えは多様ですがそれをみながら言葉発達の程度(語彙力)がわかるといいます。

 右の写真は、高音域急墜型の聴力の子どもの診察の様子です。

 親御さんにその難聴について説明するため、色々な音域の出るスピーカーを使い実際に子どもにきかせているところです。

 こちらのお子さんは高域急墜という比較的発見しにくい難聴の例で、このようなケースは発見が遅れてしまうことが多いと言います。

 低音域はよくきこえているため、物音や話しかけられた言葉には反応するものの、高音域がきこえないため言葉の成分で言う子音部分がわからず、話がきこえていても会話のはしばしがきき取れないのです。年齢を重ねていき、何度もききかえすことが多いと親御さんが感じたことから受診し検査を経て発見された例で、今後補聴器の装用を行うことになったようです。現在幼稚園へ通っているらしいのですが、言語発達の遅れがあることから一般の小学校へ通学するようになると徐々についていけなくなるため、補聴器を装用しての言葉の訓練が必要となるとの説明がありました。

 親御さんは困惑しながらも真剣に耳を傾けているようでした。子どもの将来に関わる問題は親にとってショックな現実であり、避けて通れない難しい現実であると感じました。田中先生は「一日も早く訓練をはじめる必要があります。今からなら間に合いますよ。」と医師の立場から勇気づけるように話していらっしゃいました。
●Peep Showテスト
写真は、Peep Showテストを行っている様子です。
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 こちらは田中先生による聴力検査の様子です。

 この検査は音が聞こえたらボタンを押し、窓の中に明かりがつきおもちゃがみえる仕組みです。

 子どもの反応を確認しながらの検査です。幼児の場合、音に対する反応なのか否かその判断が難しいため熟練した技術がないと正確な検査は難しいように感じました。子どもが幼ければ幼いほど、いかに短時間で正確な結果を得るか。それがこの検査のポイントであるようです。
研修3日目 〜ノーサイドクリニックにて、ホームトレーニングの見学〜

 3日目は土曜日に行われているホームトレーニングを見学させていただきました。

 ノーサイドクリニック2Fに設けられた会場で田中先生の講義がなされました。

 ホームトレーニングは田中先生が開発・確立された難聴乳幼児及び両親のための診断・治療プログラムです。全9回の田中先生の講義をきき、育児記録への個別アドバイスを受けます。ホームトレーニング終了後はノーサイドクリニックで個別の教育を開始します。ホームトレーニングのテーマは以下の通りです。

1:ホームトレーニングの哲学
2:難聴の種類ときこえの関係
3:オージオグラムの読み方
4:聴能訓練(聴覚学習)
5:補聴器
6:ことばの発達を促すには(言語指導)I
7:ことばの発達を促すには(言語指導)II
8:難聴の医学的問題
9:難聴児の学校教育と将来

 テーマは繰り返し行われているそうです。

 家族が集まり講義をきく形態ですがこれにより一番期待されるのは親御さんの不安を解消し教育へのモチベーションを高めることだといいます。同じ境遇の子どもを持った親同士の交流によって、それぞれの親が抱えている精神的負担を和らげることを目的としている部分も大きいそうです。

研修最終日 〜ノーサイドクリニックにて、グループレッスンの見学〜
 ノーサイドクリニック2Fの広間で、小学生の子ども達が集まり3時間ほどのレッスンが行われました。

 人工内耳や補聴器を装用中の子ども達が親の見守る中、グループで学習をするプログラムです。

 集団学習による集中力や聴覚認知のトレーニングです。

 また、多人数で行う作業でコミュニケーションマナーや相手の気持ちを推測する力、社会性を育てるといった目的もあるそうです。加えて文章表現力をつけるという目的もあります。

 遊びの要素を存分に取り入れ、子どもたちが楽しみながら取り組めるような内容になっていました。
まとめ

 私は今まで、子どもたちと触れ合うことがあまりなかったということもあり、はじめはどこか探り探りでした。しかし、不思議なものでいつの間にかほのぼのとした居心地の良ささえ感じるようになっていました。STの先生からは『子ども達は見学の人(同じ部屋にいる先生以外の大人)は一緒に遊んでくれるものだと思っているからよろしくね』とあらかじめきかされていました。その言葉を絵に描いたような触れ合いが待っているとは思いもしませんでした。ノーサイドクリニックを訪れる子ども達は、親御さんも含め見学者が居ることにずい分と慣れている様子でした。その理由は、一年を通して言語聴覚士の学生さん等の見学が絶えないからだろうと、先生はおっしゃっておられました。子ども達は慣れているという枠を越え、どんどんどんどん距離を縮めてきました。ほとんどの子ども達が眼を輝かせ近付いてきては、これで遊ぼう!もっともっと!そう言ってグイグイ私を引っ張るのです。難聴があることを微塵もまとわない元気なパワーに圧倒され、さらに振り回されつつ、気がつけば時計の針はズンズン進んでいきました。子どもたちは補聴器や人工内耳をつけているとはいえ、健聴の子どもたちとなんら変わりないのです。ただ、「見た目ではわからない障害」という部分で、問題が生じてしまうのも現実です。これまで経験したことのない速度で世界がまわっている。そんな風に私は感じていたと思います。戸惑っている暇をみつけられないほど、全てが新鮮で刺激的なひとときでした。難聴を負い目として隠すのではなく、明るく前向きに進んでいる姿は、ノーサイドクリニックの田中先生をはじめとするスタッフの皆さんの想いを、鮮明に映しているようでもありました。この素晴らしい積み重ねの現実がもっと幅広く社会へ伝わり、私たちひとりひとりの意識が変われば、福祉の制度もさらによいものへと変わっていくのではないでしょうか。

 大変印象的だったのは、コミュニケーションを本当に大切にしているということです。難聴児の家族とのコミュニケーション、特に母親との円滑なコミュニケーションは言語獲得や情緒の発達にとても重要だといいます。それを田中先生は経験的にご存じで、先生自身の哲学としても掲げていらっしゃいます。コミュニケーションは全ての原点なのです。

ワールデンブルグ症候群による先天性難聴児 北野太造くん。

院長による難聴児を主人公とした絵本の企画が進行中です。太造くんはその主役です。

【関連リンク】
47NEWS
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 療育という言葉を田中先生はよくお使いになられていますが、今回私はまさに療育の現場を目の当りにしたのだと思います。一般的に、「療育」は発達障害のある子どもさんが、機能を高めるべく、かつ、社会的自立生活に向けて、援助することと位置づけられているそうです。

 子どもさんの発達に関わる全てに、真摯に取り組む方々の熱意を強く感じました。それと同時に、ノーサイドクリニックで学ぶ難聴児から沢山のことを教えられました。

 主任ST芦野先生の『子ども達・親達の人生に責任があると思いながらやっています。』その言葉に大変感銘をうけました。同時に、聴覚が人間の発達や人格形成にとても大切なものであることを知りました。さらに、親子のコミュニケーションが子どもの発達を大きく左右するということを学びました。

 今回の貴重な体験をきっかけに、さらに知識と理解を深めていければと思います。

 このような機会をいただき本当にありがとうございました。

関連リンク: 3443通信 No.162 「聞こえに関わる耳の疾患」 図26・図27
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