3443通信 オンライン  
みみ、はな、のどに関する病名、症状などの用語集
院長の学会発表ファイルより

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 前の話は、中国においてスギ花粉症をおこす中国人は、日本スギのエキスに反応がおこるというお話でした。  それでは逆に、日本人のスギ花粉症の人は中国スギに反応をおこすのでしょうか。


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 こちらは、天目山にある樹齢1000年以上のスギと、南京医大の殷敏先生(左)、毎年スギ花粉症情報を発信している佐橋紀男先生(右)です。

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前のお話のおさらいです。

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 実は、中国産スギを日本の植物園に移植し、その花粉を日本人の花粉症患者に使用すると、アレルギー反応をおこすというのは証明されています。  しかし、移植されているので、元々の性質から変異している可能性も否定できません。なので、現地にいって調べる必要があります。


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 ある時、インターネットを検索していたら、『中国スギのおかげで、鼻炎の発作がおこった』というホームページを見つけました。

  この方は、北海道苫小牧市在住の内科医師で、ヘリコプターの操縦を趣味とされています。

 元々は広島県に住んでおられ、スギ花粉飛散が多いこともあり症状に悩まされていましたが、北海道に移り住んだ10年前から、発作はおきていなかったそうです。

  ところが、中国成都市でヘリコプターの操縦訓練をしていたところ、発作がぶり返したとのお話でした。

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 成都市にはスギ花粉の飛散が見られます。


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 私たちは、中国スギの花粉を保存していたので、それを解凍しました。


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 その花粉は、中国昆明(クンミン)市にある樹齢800年(中国は元・日本は鎌倉時代)のスギから採取したものです。


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 まずは、花粉が生きているか調べるため、当院の花粉症の職員に使用したところ、発作をおこしました。ですので、この花粉は生きていると実証されました。


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 苫小牧市在住の先生は広島生まれで、苫小牧では開業した10年前から発作をおこしていませんが、スギ花粉には陽性反応を示しています。


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 そこで、先生の鼻の中に解凍した中国スギの花粉を塗布しました。


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 5分後、鼻が赤くなり鼻水がタラァ〜っと、垂れてきました。調べてみると、鼻の粘膜からは好酸球が検出されましたし、日本人のスギ花粉症の人は中国スギでアレルギー反応をおこすことが、証明されました。 


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 結果として、中国人のスギ花粉症の人は日本スギに反応し、日本人のスギ花粉症の人は中国スギで反応をおこすことがわかりました。

  これで、日本スギと中国産スギは樹木としての同一性だけでなく、花粉のもつ性質も同じものであるとわかりました。





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関連リンク: 用語集 学会発表
  No.174院長の学会発表ファイルより(1)
  No.174院長の学会発表ファイルより(2)
  No.174院長の学会発表ファイルより(4)
  No.149 開院15周年記念&コミック出版記念パーティ(3)
スギ花粉症研究のお話

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No.174
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