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2009年中国・チベット調査レポート ~味を訪ねて3000里~ 第三弾


中国料理店「陳連鍋」前にて。
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 いよいよ、2009年中国・チベット調査食文化レポートも佳境を迎え、チベットから四川省へと移っていきます。

9月25日(金) 昼食-ラサ市内-
~陳連鍋

 青蔵鉄道から始まった、長い高地での生活も明日で終り、今日はラサでの最後の食事です。
 一昔前のチベットでは、食卓に並ぶことのなかったラサ魚を使った料理は、時代の流れを考えさせる一品でした。


ミニコラム
魚料理とお葬式
 チベット仏教では、故人を弔うのに塔葬(一部の高貴な身分のみ)、鳥葬、土葬、水葬、火葬の五葬と呼ばれるお葬式を行ってきました。特に水葬は、故人を聖なる川に流し、その身を自然に任せるという風習があります。そのためチベット人には、川魚を食べるという習慣はありませんでした。しかし、最近では、そういった古来の風習も薄れてきたため、食卓に魚が並ぶことも少なくないそうです。

9月26日(土) 昼食-成都市内-
~塞納陽光(喫茶店)~

 日の昇らない内に、チベットを出発した一行は四川省の省都・成都市へ向かいます。

 四川省と言えば、そう、皆さん良くご存じの麻婆豆腐や坦々麺など、辛い料理の代名詞として耳にすることも多いと思います。


おこげと野菜あんかけ旨煮
このお店の名物料理で、出来たてアツアツのおこげに、トロトロの野菜の旨煮をかけます。ジュワァ?ッ!という音が、食欲を掻き立てます。

かぼちゃの甘煮

香味野菜の冷製麺

牛肉とピーマンのニンニク炒め
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カエル肉の激辛スープ。プリッとした白い肉は、とてもカエルには見えません。
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 この日は、成都市内の喫茶店で食事をとりました。

 ここでは、土鍋を使った石焼き風料理を出しており、一行が注目したのは院長が注文したカエルの鍋焼きスープです。唐辛子で真っ赤なスープの上に青胡椒のツブが無数に浮かび、香味野菜とカエルの淡白な白身とのコントラストで、見た目にも激辛な雰囲気を醸し出していました(院長は食べた後しばらく、赤くなったり青くなったりしていました)。

 恐らく、その辛さもあってか、そうそう注文される事はないのでしょう。女性店員がしきりにこちらの様子を伺っていました。視線の集中砲火の中、院長はペロリと完食。途中、店員が気を利かせて冷房を入れてくれましたが、院長の味覚はどうなっているのでしょうか?

 私は、食べたことの無い料理は敬遠しがちなので、無難に鶏肉の鍋焼きご飯を美味しく頂きました。


9月26日(土)夕食 -四川省徳陽市-
~徳陽市の中国料理店~


円卓を囲んで、殷先生(写真左)と医療活動を統括されていたシュウ先生(写真右)と一枚。
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 昨年5月に発生した四川省大地震において、殷先生が率いて大活躍なさった江蘇省医療大隊の方々と、夕食の席をご一緒することが出来ました。

 円卓に重なるように並べられた料理の数々を肴に、冷えたビール(雪花-SNOW-という商品でした)と、白酒-パイチュウ-(火の点くほどアルコール度の高い高級酒・右写真の赤瓶)で乾杯の嵐です。

 中国では、歓迎の証に杯を一気に呑み干す乾杯を繰り返し行います。お酒に弱かろうが呑みます!

 皆さんしこたま食べて呑んで、帰る頃にはフラフラになりながらホテルへ。

9月27日(日)昼食-成都市内-
~牡丹閣~


坦々麺

中国料理店「牡丹閣」での一枚。
料理が運ばれるのを、
いまかいまかと待っています。
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 牡丹閣は成都市内の南側にあります。

 一行は店に入ると、食事をする円卓とソファーのある部屋に通されました。そこで、卓上を埋めつくさんばかりの料理が運ばれてきました。 

 数ある料理の中でも、北京ダック・青炒ダック・ダックスープの三種のダック料理は印象的で、これらはダックの皮・肉・骨を余すところなく使った料理です。

 また、日本人にも馴染みのある坦々麺ですが、本来は汁気のない麺料理でした。料理の鉄人として有名な陳建一さんの、お父さんの陳建民さんが日本人向けにアレンジしたのが、現在の汁たっぷりの坦々麺です。坦々麺の由来は、天秤棒を成都なまりにした言葉で、その名の通り天秤棒を担いだ人が売り歩くファーストフードだったそうです。麺は、食感がソーメンに似ている細いストレート麺が多く用いられ、肉ソボロやネギといったシンプルな具材がのせられています。



青炒ダック

青炒ダック

麻婆豆腐

北京ダック
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麻婆豆腐の老舗「陳麻婆川菜館」の外観です。地元ではチェーン展開をしていました。
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9月27日(日)夕食-成都市内-
~陳麻婆川菜館~


 中国語で、『陳おばさんの麻婆豆腐』という意味の陳麻婆豆腐は、四川料理の代表的なメニューとなっています。また、湿気が多くジメジメするこの地方では、辛い料理を一気に食べて汗をかき、暑さを吹き飛ばすという暑気ばらい料理でもあります 。

 本場四川の麻婆豆腐は、見た感じは日本で食べる物と大差ありません。とりあえず一口!

 ホフホフと豆腐を舌で転がし、熱さと辛味で体が一気に温まります。ツルンとした豆腐の食感が、ノドを心地よく通っていきます。

 一般的な日本の麻婆豆腐は、トウガラシや豆板醤の辛味(麻=マーとは辛いの意)が主流ですが、四川料理には
更に、粒山椒のビリビリした強烈な辛味(ラー=痺れるような辛味の意)があります。


李さんに頂いた、干しサクランボのお菓子です。

店員の李さんを囲んで記念撮影をする。工藤技師(左)と新井寧子先生(右)です。

本場四川の麻婆豆腐です。真ん中にのっているのが、ビリリとくる粒山椒です。
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 この独特の舌の痺れるような粒山椒の辛さは、日本の麻婆豆腐では省かれるか使用されず、ここでしか食べられない貴重な味です。

 また、お店で知り合った店員の李さん(写真中央)に勧められ、家庭用の陳麻婆豆腐の素を頂きました(日本のスーパーで見られるような簡単料理の素。)

 李さんは日本語学校に通っており、非常に流暢な日本語を話しておられました。それどころか、日本人でも普段使わないような丁寧な言葉から、日常で使うような言葉まで良く勉強しておられるご様子でした。

まとめ


ラサ市内のホテルから見た夜景。

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 今回、2度目の参加となるアレルギー調査において、様々な人と接し、また多種多様な風土・料理と出会いました。

 食べるたびに体に馴染んでいく数々の美味しい料理は、過酷なアレルギー調査において必要となる、体力・精神力の維持に重要な役割を果たしていました。

 また、普段触れることのできない文化・風土を学ぶ機会を与えて頂き、院長始めお世話になりました皆様に、深い感謝と御礼を申し上げます。

 今回の経験を、人生の糧及び学問的な成果として十分活かせるよう努力して参りたいと存じます。

 誠に有難うございました。

秘書課  青柳 健太

2009年チベット調査 グルメレポ(2)

 
関連リンク: 索引:チベット
関連リンク: 索引:アレルギー調査

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No.181
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