3443通信 オンライン  
みみ、はな、のどに関する病名、症状などの用語集
 
 
 
  (図1) ウルムチ市街の広場で体操する市民
 
  (図2) 見渡す限り広がる大砂漠
 
  (図3) カナス空港前にて
 
  (図4) 遊牧民族の家屋
 
  (図5) ログハウスが建っています
 
  (図6) 美しいカナスの川辺
 
  (図7) 日差しがとても強いです
 
  (図8) ヒノキ科の樹木が数多く植生しています
 
  (図9) 左手に血中の酸素濃度を測る装置をつけた高橋ナース(カナス湖にて)
  ※画像をクリックすると拡大写真がご覧いただけます。

9月19日(月)ウルムチ市内
 早朝、まだ目覚めきっていない一行は、ウイグル北端の地カナスへと向かいます。
 朝のウルムチ市内では、おじいちゃん達が太極拳をやっていました(図1)。一見して中国らしい光景のように見えますが、広場の端には警察の車が止まっていました。


カナスへ飛ぶ
 ウルムチ空港から北へ向けて1時間のフライト。近年、観光用に新設されたカナス空港に到着します。
 ウルムチから北に50キロほど飛ぶと、眼下には広大なジュンガリア砂漠が広がり、地平線の彼方まで砂丘が続いています。
 かつて、幾人もの冒険者が膨大な時間と命をかけて渡っていた砂の海を、1時間たらずのフライトで渡れる現代との時代の差に、思わず想いを馳せてしまいます(図2)。


ウイグル北部の環境
 この地方は、北にアルタイ山脈(モンゴルとの国境)、南の天山山脈に囲まれたジュンガル盆地と呼ばれています。 
 内陸性気候の影響で、年間を通して非常に乾燥しており、年間降水量は300㎜に満たない。また、寒暖差も激しく、非常に強い日光のためサングラスをかけないと目をやられてしまいます。
 同行した稲川先生いわく、初めてみたという私のサングラス姿には、そういう理由があったのです(図3)。
 車でホテルに向かう道中、モンゴル高原の遊牧民が使用する『ゲル』と呼ばれる移動式住居が目につきました(図4)。
 これは、中心に柱(2本)をたて、天頂部から壁にむかって梁を張り、蛇腹式にたためる木製の骨組みの壁を周囲に立てて、フェルトや布で覆いをかぶせます。
 この様式はモンゴルの遊牧民のほかに、キルギス、カザフスタンのテュルク系民族も使用しています。
 カナス湖山荘は、カナス湖にほどちかい森の中に佇むロッジ風の宿です(図5)。
 北方の建物は、主に地面から木材を積み上げて建築する様式になっており、日本などの南の地方では、まず柱をたてて梁を通し、壁を打ち付けていきます(南国のカーテンで仕切られた建物の木製版)。
 周囲にはヒノキ科(恐らくヒバの木)の針葉樹が植生しており、写真で見たカナダの森林地帯を連想してしまいます(図6)。


カナス自然公園
 中国政府が、カナス自然景観保護区の国立公園化を目指し、整備した一大国家公園です。総面積は約1万平方㎞におよび、アメリカのイエローストーン国立公園を上回る規模の観光地区として、空港、シャトルバス、電子チケットなどの各種サービスを強化した公園です(図7)。
 周辺には、ヒバなどのヒノキ科樹木の植生が確認され、同行された新井寧子先生は鼻づまりなどのアレルギー症状に悩まされておられました(図8)。
 公園内の散策にはバスを利用します。私たちのアレルギー調査では、専用バスで全員が一緒に移動するのが通例でした。しかし、ここでは乗り合いのシャトルバスしか利用できず、「2人分降りたから、2人乗って! 」などという、運転手の言うがままに移動することになりました。


神秘の湖、カナス湖
 標高1,374mの森林に囲まれた三日月形の湖がカナス湖です。今から約20万年前に、フィヨルドによって形成されたといわれており、季節、天候によって湖面の色が変わることから「変色湖」の異名をもっています。
 カナスはモンゴル語で「神秘的で美しい」という意味を持ち、その名に負けない美しい景観に一行は見惚れてしまいました(図9)。
 翌日は、雄大な自然の美しさに後ろ髪をひかれつつ、一路ウルムチへと戻ります。
 次回は、いよいよシルクロードの中継都市として栄えたトルファンに向かいます。

2011年ウイグル調査 旅レポ(2)   2011年ウイグル調査 旅レポ(4)

 
関連リンク: 索引:シルクロード
関連リンク: 索引:アレルギー調査

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No.203
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