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みみ、はな、のどに関する病名、症状などの用語集

スタッフ紹介 &新人研修レポート「難聴」とは何か?

医事課 渡辺 愛のレポートはこちら

医事課 横田 あゆみ

ごあいさつ

医事課 横田 あゆみ 医事課 横田 あゆみ

 このたび入社致しました横田あゆみと申します。配属先は医事課です。私は前職で看護助手として働いていたことはありましたが、いざ医事課の仕事に就いてみると経験のないことが多く毎日がとても新鮮です。正直に申しますと分からないことの方が多く、私にもこなせるだろうかという心配もありました。
 ですが、スタッフのみなさんが親切丁寧に教えてくださるので心強く思い、感謝しております。
 私も一日でも早く仕事を覚えられるよう努力したいと思います。

 また、病院に来院される患者様には不安を抱えている方もいらっしゃると思うので、受付としてまずその不安を少しでも和らげることのできるよう尽くしていければ良いと考えております。
 まだまだ新人でみなさんに迷惑をかけてばかりですが、一生懸命頑張りますのでどうぞよろしくお願い致します。

研修レポート「難聴」とは何か?

 私は、医療関係の仕事に就く前までは「難聴」と聞くと高齢の方がなるというイメージがありました。しかし、今回いただいた資料を読んでみて、難聴にはたくさん種類があり、年齢も関係なく誰にでも起こりうるものだと改めて感じました。

 まず、私が難聴と聞くと一番に思い浮かべていたものは、正式には「老人性難聴」と呼ばれており、やはり高齢になるにつれ発症しやすい難聴でした。耳が聞こえない=大きな声で耳元で話すのが有効だと考えていたこともありましたが、それは大きな間違いであると気づきました。老人性難聴では高音域から聴力が落ちるため、言葉の端々で聞き取りづらい部分が出てきます。更に補充現象で大きな音は逆にうるさく感じることもあるそうです。よって、耳元で大声で話すのではなく相手の目を見て、ゆっくり、はっきり、くっきり話すことが大切だと分かりました。私も、耳の遠い方と話す時にはそれを実践しようと思いました。

 また、以前にテレビで「モスキート音」というものが取り上げられているのを観たことがあります。それは若い人には聞こえるけれど、大人には聞こえない音というものでした。人によっては多少個人差はあるようですが、実際に確認してみたところ、私には聞こえましたが母親には聞こえていませんでした。当時、耳鼻科的知識が皆無だった私にとっては仕組みがわからず、とても不思議だったのを覚えています。今となっては、歳を重ねるにつれ聞こえづらくなる高周波数の音を流していたのだろうなと予想することができます。このモスキート音を、若者が集まりやすい場所に流せば迷惑行為を減らせるのではないかという考えもあるそうです。そういった特性を社会に活用する仕方もあるのだと驚きました。

 難聴といえば、私の祖母も年々耳が遠くなり、耳鳴りもするのだと言っていました。テレビは人より大きな音量にしないと聞こえないし、人と話す時も相手の声が聞き取りづらいそうです。祖母は補聴器を持っているのですが、長時間使用していると他の音まで拾ってしまい、疲れるとも言っていました。こういった老人性難聴の場合、一番辛いのは当の本人であり、周りの人の理解が不可欠だと思います。大きな声を出さないと言葉が通じないため、次第に話しかけるのが億劫になり、あまりコミュニケーションを取らなくなります。その結果、お年寄りの認知症が進んでしまったという話を聞いたことがあります。

 そこで、私たち家族は祖母の家に言った時はなるべく話しを聞き、こちらからも話すようにして会話を大切にしました。また、テレビを観る時は音量はそのままで字幕を付けるようにしました。そうすることでお互いに気持ちよく過ごす事ができると考えました。
 難聴であることの辛さは、抱えている本人にしかわかりませんが、それを周囲の人が理解し支えてあげることで一緒に乗り越えていけると思います。

 私は、今まで加齢による難聴は仕方の無いことだとしても、若いうちは難聴になる心配は無いだろうと思っていました。しかし、仕事で常に大音響の中にいる人に生じる職業性難聴や、ライブなどの大きな音に曝されることで起こる音響性外傷など、実に様々な種類の難聴があることを知りました。私は、バスや電車を利用する際に、イヤホンで音楽を聴くことがあります。特に電車の中だと走行中は騒音がうるさいため、自分が思っている以上に音量が高くなっていたことも少なくありません。しかし、これを続けていると耳の神経がダメージを受けて騒音性難聴になる可能性もあると知り、正直怖くなりました。周りを見ても、イヤホンで音楽を聴いている人はとても多いように感じます。中には音量が大きすぎて外にまで音漏れしている人もいます。便利な世の中になった一方で、思いがけないことで病気を発症する危険性も生活の中に潜んでいるのだと実感しました。

 また、ある日突然聞こえが悪くなる突発性難聴は、何の前触れもなく起こるので予防のしようがありません。しかも、発症したら一週間以内に治療を始めないと聴力が回復しにくくなるといいます。これは仕事などで忙しくて耳鼻科の受診を先延ばしにしたり、数日様子を見ようと思ってそのままにしていたら、治り難くなってしまったという方も多いのではないかと思いました。聞こえが悪いと思ったら、すぐ耳鼻科を受診することが大切です。

 難聴一つを取ってもたくさん種類があり、改めて耳鼻科領域は奥が深いと感じました。少しでも患者様の気持ちが理解できるよう、今回学んだことを仕事に活かして頑張りたいと思います。

三好彰監修「まんが みみ・はな・のどシリーズ」(7) 「難聴早期発見伝」の表紙 三好彰監修「まんが みみ・はな・のどシリーズ」(7) 「難聴早期発見伝」の表紙

医事課 渡辺 愛

ごあいさつ

医事課 渡辺 愛 医事課 渡辺 愛

 3月から、三好耳鼻咽喉科クリニック医事課に配属となりました渡辺愛と申します。
 私は人見知りな性格のため、患者様と接することの多いこの仕事には致命的な欠点のように思いますが、それでも、ほんの小さなことでも笑顔を向けて頂けると、とても心が充実してきます。患者様の方から元気をもらっているように思えてしまいますが、まるで立場逆転です。

 特に、受付は患者様にとって一番最初に接する病院職員となるため、ここで得る印象はあとあと大きく影響していくように思います。どんなに他の職員の応対が良くても、患者様が最初に嫌な思いをしてしまえば、それを拭い去ることは容易ではありません。
 今後は、患者様から笑顔をもらってばかりではなく、その倍以上に患者様に元気が湧いてくるような笑顔で、明るく的確な応対ができるように心掛けながら、目一杯成長していきたいと思います。

研修レポート「難聴」とは何か?

 難聴には様々な種類があり、複数の理由が考えられます。それによって治療の方法や難しさも変わってくるので、それぞれの特徴について知っておく必要があります。

感音性難聴

 音が鳴っている、または誰かが話しているけれど内容を聞き取ることが難しい状態です。ゆえに、症状が進行すると会話を成り立たせるのが困難になります。音を聞き分けるために中耳まで来た音の振動を、蝸牛で電気信号に変換し、聴神経を通して脳に伝達されますが、この聴神経に問題が発生するのが感音性難聴です。その際行なう検査は様々な角度から調べられますが、その内の一つが語音聴力検査で、実際の言葉を聞かせて「ア」や「イ」といった音をしっかり聞き取れるかを確認します。

伝音性難聴

 外耳や中耳、鼓膜などに問題が起こり発生するのが伝音性難聴です。音が十分に伝わらないため、音が鳴っていること自体を把握することが難しくなります。いわゆる「耳が遠い」と表現される状態で、症状がひどくなると大きい音しか聞こえなくなり日常生活にも支障をきたしかねません。感音性難聴に比べると、治療を行なえば症状が改善しやすいのも特徴です。

突発性難聴

 短期間に急激な聴力の低下を起こすのが突発性難聴で、通常は片側の耳だけに生じます。聴力の低下の他、耳鳴りやめまい、吐き気を伴うこともあります。
 治療開始の時期が重要で、発症から一週間以内に治療を開始しなければ聴力は回復しにくくなります。

 突発性難聴は感音性難聴の性質を持っており、原因は判明していませんが、ウイルス感染説と内耳循環障害説が有力視されています。また、ストレスが突発性難聴の発症と関わっているのではないかと考えられています。
 治療法としては、ステロイド剤の投与やビタミン剤、代謝改善剤の使用、高圧酸素療法などが挙げられます。稀に、突発性難聴の形で聴神経腫瘍を発症している場合があり、注意が必要です。

老人性難聴

 加齢が原因で、内耳の蝸牛にある感覚細胞や聴神経、中枢神経に障害が起こったり、血管に問題が生じたりすることで現れます。主に高音域が聞き取りづらくなり、徐々に低音域まで広がっていきます。高音域である子音が聞き取りづらくなるため、誰かが何かを話しているのは分かるものの、会話の内容が理解できなくなります。老人性難聴の人には大きな声で話しかけるのではなく、相手の目を見て、自分の口元をみせながら、「ゆっくり」「くっきり」「はっきり」と話すことが大切です。

騒音性難聴

 騒音の下で過ごすことが原因で、内耳の細胞が傷つき聴力が低下する難聴です。職場的な問題、例えば工事現場など毎日大きな音を聞いている人に現れる症状を、特に職業性難聴と呼び、突然大きな音に曝されて急性に生じる難聴を音響性外傷と呼びます。音を感じる蝸牛の傍らにめまいを感じる三半規管があるため、難聴だけでなくめまいを生じる場合もあります。

機能性聴覚障害

 外耳や中耳、内耳、聴神経、脳幹といった部分に障害がないか、ストレスが原因で発症する心因性の難聴を機能性聴覚障害といいます。学童期・思春期の子どもに多く、家庭環境や学校生活などがストレスの原因として大きな割合を占めています。気持ちが関係していることであるため、心の問題を解決する事が求められます。

 耳の聞こえが悪くなったときの対策の一つとして補聴器が挙げられます。たとえ聴力は落ちてたとしても、伝音性難聴や老人性難聴は補聴器を使用すれば改善することも多いです。しかし、感音性難聴は補聴器を付けても人の話を聞き取りづらい状況が続き、効果が現れない事が多くなります。難聴のタイプや、どういった場面で補聴器を必要とするのかなど、個人によって多種多様で、それぞれのニーズに合わせた補聴器を選択することが重要です。

まとめ

 難聴というと、ただただ「耳が遠い人」とだけで判断しがちですが、その本質や原因、症状を持つ人の苦悩などは理解されがたいように思います。私自身、耳が遠い老人の方が眉間に皺を寄せて不機嫌そうな大きな声で「えっ?」と、聞き返されてきた時は、正直不快な気持ちになってしまいます。そんな気持ちもあり、しかし相手に話の内容をちゃんと理解してほしいとも思うので、ついこちらも大きな声で応戦してしまいますが、難聴を学ぶうちにその行為が全くの無意味であることが分かり驚かされました。

 難聴には様々な種類があり、更に個人の置かれている環境まで考慮すると、その対応の仕方は千差万別になります。何が何でも言葉を伝えようとするのではなく、相手の気持ちを汲むことから始める必要があります。今の若い世代はヘッドフォンで音楽を聴くことに慣れてしまい、そのため将来多くの難聴患者が出ることが予想されていますが、難聴に対する一般認識は依然進歩していないように思えます。
 難聴への理解を深める余地は、まだまだ沢山残されているなと感じました。