3443通信 オンライン  
みみ、はな、のどに関する病名、症状などの用語集

げんき倶楽部杜人

げんき倶楽部杜人 ラジオ3443通信 澤選手のニュースを機に患者急増!?

耳・鼻・のどに関する病気を扱う「三好耳鼻咽喉科クリニック」。三好彰院長は、30年余り、めまいの診療に携わる。今回は、4月にfmいずみで放送された「BPPV」に関する内容を紹介する。
An.…江澤アナウンサー、Dr.…三好院長]

げんき倶楽部杜人 ラジオ3443通信 ※画像をクリックすると拡大写真がご覧いただけます。
An.:
突然お話が変わるんですが、三好先生。3月、ポルトガルのアルガルベカップに出場したなでしこジャパンの澤穂希選手が、激しいめまい発作のために戦線を離脱し、急きょ帰国しました。病名がなんと「良性発作性頭位めまい症」、つまりfmいずみではおなじみのBPPVだったんです。まだ、日本人には珍しい病名だったらしく、マスコミは大騒ぎでした。先生、ここでリスナーに向けて、この病気について解説していただけませんか?
Dr.:
江澤さんのお願いに、私はとても弱いんです。これまでの英国の花粉症のお話もいいところに差し掛かっているんですが、少し中断してBPPVについて説明しましょう。典型的な例を挙げると、朝、目覚めて枕から頭を上げようとした瞬間、または高い所にある物を取ろうとして頭を後ろに傾けた瞬間、靴ひもを結ぼうとしてうつむいた瞬間などに、一瞬間隔を置いて発生する、世界中がグルッと回ってしまうようなめまいのことです。体の位置を感じ取る耳石器というカルシウムの石、またはそのかけらが何らかの衝撃で剥がれ落ち、三半規管の中に入り込むことで発生します。
An.:
澤選手の場合だと、ヘディングなどが原因として考えられますね。その石が、三半規管の中を体の姿勢に応じて動き回るんでしたよね。そして三半規管の神経細胞を刺激し、フワフワ・グルグルのめまいが突然発生してしまうんですよね。そんな症状が現れたら、とても心配になってしまいます。
Dr.:
BPPVを直訳すると「命に影響はないが、姿勢変換の際に奇妙な起こり方をするめまい」となります。
An.:
奇妙?
Dr.:
耳の中の三半規管の角度に関係して突然発生するので、その姿勢を取らなければ全く発生しない場合もあるんです。
An.:
では、普段はなんともないのに、サッカーの試合中に首をひねったら突然発生するというのもあるんですね。
Dr.:
そういうことです。澤選手のニュースがきっかけになったのかもしれませんが、最近当院には、BPPVの治療法である「エプリー法」を受けるために東北6県からたくさんの方が来ています。
An.:
エプリー法は、以前この番組で紹介しました。
Dr.:
番組の内容は、全て私のホームページ「3443通信」にアップされているので、詳しくはそちらを見てください。
An.:
三好先生と江澤のギャグが、ふんだんにちりばめられた「ラジオ3443通信」は、インターネットで「3443」と入力して検索するとヒットします。エプリー法の説明や施術の様子などを紹介しているので、ぜひご覧ください。

エプリー法受診者の体験談

エプリー法 ※画像をクリックすると拡大写真がご覧いただけます。
Dr.:
江澤さん、エプリー法を体験した方のお話をお持ちしたので読んでみてください。
An.:
分かりました。それでは読みます。最初は70代女性の方です。「6年前と3年前に激しいめまいと吐き気で入院しました。脳神経外科や耳鼻咽喉科を受診しましたが、異常は見当たらず原因不明でした。諦めかけていた時に、私と同じ症状で三好耳鼻咽喉科クリニックを受診してよくなったという話を知人から聞き、受診してみることにしました。エプリー法を受けるまでは、具合が悪くなるのではと不安がありました。しかし、体への負担はなく、家に帰るころには体が軽くなり、会話も問題なくできるようになりました。受診日の3日後に、亡き主人の納骨を具合が悪くなることなく迎えられたのが、一番うれしかったです」
Dr.:
次の方のお話もお願いします。
An.:
次は50代女性の方です。「エプリー法を受けた時、めまいや吐き気はなかったんですが、ちょっと緊張してしまいました。不思議なことに、施術途中に一瞬、空気が抜ける感覚があり、耳の中の詰まりが取れたような楽な気持ちになりました。治療前は起き上がれないくらいめまいがひどく、家事もできませんでした。めまいがして吐き気が止まらず、他の病院では点滴と入院の繰り返し。原因が分からず不安で仕方ありませんでした。今は原因がはっきりして、日常生活が難なくこなせています。本当に楽になりました」
Dr.:
澤選手のおかげでBPPVが有名になり、病院に行きやすくなった一面はありそうです。
An.:
めまい専門医に診てもらうのが理想ですね。次は70代男性の方です。「めまいが起こった時、弟がめまい専門医をインターネットで調べてくれました。それで三好耳鼻咽喉科クリニックを受診しました。私は東日本大震災で被災し、一人で仮設住宅に住んでいます。エプリー法を受けると、首の痛みなどはなく次の日にはめまいがなくなりました。仮設住宅に一人で住んでいるので、めまいを感じるようになって不安で仕方ありませんでした。めまいがなくなって、こんな幸せなことはないと思っています。他に、めまいで困っている人がいたら教えてあげたいと思います」
Dr.:
仮設住宅で一人暮らしをしている中でめまいに悩まされたら、それは不安でしょうね。
An.:
めまいを感じたらめまい専門医を受診して、精密で的確な治療を受けるように心掛けてほしいですね。