3443通信 オンライン  
みみ、はな、のどに関する病名、症状などの用語集

スタッフ紹介&新人研修レポート『花粉症』について 新看護課 浅野美紀

スギ花粉症

 ここでは、新しく入ったスタッフに自己紹介を兼ねまして「花粉症」についてのレポートを作成してもらいました。

ごあいさつ

看護課 浅野 美紀 看護課 浅野 美紀

 この度、2012年7月から看護課で勤務させていただいております、浅野美紀と申します。

 前職は介護の仕事をしており、医療現場は久しぶりです。不慣れなこともあり、周囲の方々には大変御迷惑をおかけしていると思います。
 院長先生や、先輩方の教えを受け、自分も早く一員として仕事が出来るよう努力したいと思います。

 未熟者の私ですが、来院された患者様には親切な対応ができるよう一生懸命頑張りたいと思います。
 どうぞ宜しくお願い申し上げます。

花粉症について

花粉症とはどんな病気か?

 医学的に言うと、花粉やダニなどのアレルゲン(抗原、アレルギーの原因物質)に対する免疫応答として、免疫グロブリンE抗体が増加することによって生じる鼻の即時型アレルギー反応(抗原抗体反応)をアレルギー性鼻炎と呼んでいます。
 このうち、花粉だけがアレルゲンとなる場合が「花粉症」です。

主な症状

 連発するくしゃみ、多量の鼻水、口を開けていなくてはならないほどの鼻づまり、鼻や目のかゆみ、目の充血、流涙など。人によってはのどのかゆみや咳、喘息、胃腸症状、頭痛、皮膚のかゆみ、倦怠感などの症状を伴うこともあります。生命をおびやかすことはほとんどありませんが、重症になれば、日常生活に支障をきたすほど厄介でつらい病気です。

日本における花粉症は約60種類

 日本では、現在約60種類の花粉症が報告されています。今では、スギ花粉症が花粉症の代名詞のようになっており、スギ花粉症の発生がほとんど見つけられない北海道と沖縄県を除いた地域では、花粉症の8割占めるとも言われています。それ以外に患者様が多いものに、5月から6月にかけてのカモガヤ、8月から10月にかけてのブタクサ、9月から10月にかけてのヨモギなどがあります。

花粉症のルーツは、イギリスの枯草熱

 19世紀の初めは、イギリスの農民たちが牧草を刈り取り、乾燥させるためにサイロに収納するときに、人によっては鼻からのどにかけて灼けつくような痛みとかゆみ、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、涙が止まらなくなる、などの症状がありました。

 これらの症状とともに、熱っぽくなったことから「枯草熱」と呼ばれました。これを医学的に初めて報告したのはイギリスの学者ボストークです。同じイギリスの学者であるブラックレーは、「枯草熱はイネ科植物の花粉に起因している」として、枯草熱の原因を明らかにしました。この時から、枯草熱は「花粉症」と呼ばれるようになり、その後、「花粉症は花粉によるアレルギー反応である」ことが判明します。

日本にスギ花粉症が出現した三つの要因

 第二次世界大戦前には見られなかったスギ花粉症が、戦後になって激増した主な原因として、次の三つが考えられます。

(1)アレルゲンであるスギ花粉そのものの増加

(2)動物性タンパク質や、動物性脂肪の摂取量が増加して、栄養条件が改善されたため、人体内の抗体生産能力が高くなったこと。

(3)アレルゲンであるスギ花粉を、人体まで運ぶ媒体の大気が、車社会の進行のために絶えず攪拌されて、落下した花粉が何回も空中へ巻き上がるようになったこと。

花粉症の疑いがあると感じたら

 くしゃみ、鼻水、鼻づまり、鼻や目のかゆみがひどい時は、耳鼻咽喉科に行くようにしましょう。医師の診察や各種アレルギー検査を受けて、きちんと診断してもらうことが大切です。

花粉症の予防

(1)花粉そのものを避ける工夫をすること

 スギ花粉の方は、花粉飛散情報によって花粉が大量に飛散しているとわかった日には、外出を控えるのが懸命です。外出される時は、完全防護で出かけましょう。専用マスクとメガネの使用も有効です。

(2)規則正しい健康的な日常生活を心掛けること

 まず、ご自身の健康状態を保つことが、どんな病気に対しても有効な予防法であることは間違いありません。

薬を使った予防と治療

(1)一般的な薬物療法

 最近の薬物療法では、アレルギーの化学反応を抑制する抗アレルギー薬、ヒスタミンの作用を抑える抗ヒスタミン薬が主流です。これらの薬で症状が治まらない場合には、効き目が強いステロイド薬が、ごく一時的に使われることもあります。

 対処療法としては、抗アレルギー薬を花粉症の季節の前から服用して予防したり、抗ヒスタミン薬で症状を抑える方法があります。このほか、点鼻薬の併用も有効です。

(2)外科的な治療法

 当院では、ひどいくしゃみや鼻水の症状でお悩みの患者様には、レーザー治療をお勧めしています。それらに加えて、ひどい鼻づまり症状もある方には、ソムノプラスティによる治療法を紹介しています。

まとめ

#

 私自身も花粉症であり、今回のレポートは大変勉強になりました。シーズン中、いかに症状を抑え、快適に過ごすかが大事なのだと感じました。

#