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2012年中国アレルギー調査~雲南省の旅~旅レポ4

看護課 浅野 佳代

松賛林寺とチベット仏教

看護課 浅野 佳代 看護課 浅野 佳代

9月17日(月)の朝も軽い頭痛で目覚めました。でも、起き出すとほぼ平地と同じように楽に行動することが出来ます。大分、高地に慣れてきたようです。今日は小ポタラ宮と言われている松賛林寺を見学し、シーサパンナへ移動する予定です。

松賛林寺はチベット仏教寺院で別称は「帰化寺」といわれています。雲南省で最大のチベット寺院です。1679年に起工、1689年に完工されました。ダライ・ラマ5世はこの寺を葛丹松賛林と名付けました。「葛丹」とは、チベット仏教黄帽派(ゲルク派)の祖師・宗喀巴に建てられた丹寺と関係があることを意味し、中には、宗喀巴がまつられています。松賛林とは、天界の神様が遊ぶ地を意味するとのことです。

その後、松賛林寺は地震や文化革命などで破壊され1984年から修復工事が開始され、現在も修復が続いています

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駐車場から望む松賛林寺 駐車場から望む松賛林寺
鐘を鳴らす院長 鐘を鳴らす院長
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カラフルな装飾の軒下 カラフルな装飾の軒下
チベット文化独特の文様 チベット文化独特の文様
松賛林寺からみる風景 松賛林寺からみる風景
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駐車場から望む松賛林寺

 ガイドのラムさんは、とても信仰心のある方のようでチベット仏教について色々と教えてくれました。チベット仏教の信仰は祖父から子へ、子から孫へ伝えられ受け継がれているということです。チベット仏教を信仰している人に凶悪犯罪者はいないそうです。悪いことをすると人に生まれ変わることが出来ない(輪廻転生)と信じられているからです。

 家族の中に僧侶になる人がいると、とても尊敬されるそうです。僧侶になるためにはお寺で修行します。お寺の周囲には修行僧のための住居があります。僧侶は禁酒・禁煙はもちろん結婚も出来ないという事です。途中で修行を断念する人もいるそうですが、そのような人は軽蔑されるということです。修行では仏門の他、一般教養や建築、医学などの専門的な知識や技術も学ぶそうです。特にラマと呼ばれる高僧は尊敬され、子供が生まれるとラマに命名してもらい、人が亡くなるとそのお葬式のやり方を決めるのもラマです。

 チベット仏教のお葬式は5種類あります。
 一つは塔葬で、これは、高僧を葬る場合のみ行われます。ガイドのラムさんは人が亡くなる事を涅槃(ねはん)に入ると表現していましたが、高僧が涅槃に入ったら、体を洗い・内蔵を取り出し、乾燥させ(ミイラにするのですね)塔に納めます。火葬にし、骨を塔に納める場合もあるそうです。
 チベットのポタラ宮にも歴代のダライ・ラマが塔の中で眠っていました。

 第二は火葬です。主に一般の僧侶に使われる埋葬方式でシャングリラにはちゃんと火葬場があるそうです。一般の人は天葬(鳥葬)か水葬が用いられるそうです。どちらも魂のなくなった体を自然に返すという意味があるそうです。そして、不慮の事故や伝染病で亡くなった人は土葬にするそうです。天葬や水葬による伝染病の蔓延を防ぐ目的もあるようです。

 寺院の中には仏像がまつられています。バター油の灯明が灯され、7つの水が供えてありました。7つの水を供えることにも意味があるそうです。仏像にはトルコ石や山サンゴ等の宝石がちりばめられており、壁には色彩豊かな壁画がありました。撮影禁止なのが残念です。
 外観は修復され、新しい金箔がはってあり、新しくてきれいな印象ですが、中は歴史を感じさせるような重い雰囲気が漂っていました。

バター茶 バター茶

 チベット人の飲み物の代表的なものにバター茶があります。水の中にお茶を入れて煮詰め、バター(ヤクのバター)と塩と牛乳を入れ攪拌して作るもので、昨夜 ガイドのラムさんにすすめられました。味は……。高地に住むチベットの人にとっては大事なエネルギー源のようです。

 朝、バター茶を作り、まず仏壇に供え、1日に何回も飲むそうです。もともと、高山では、お茶の栽培は適しません。中国の雲南地方南部のお茶とチベットの仏具を物々交換し、手にいれていたようです。雲南省の南部とチベットのラサにかけてこの交易路ができました。それが茶馬古道と呼ばれている道です。

 チベット人は日常、家の屋上・寺の中央・山頂・峠・橋や水辺などに経文を印刷した旗タルチョを掲げ、土地の精霊や仏を拝み焼香する習慣があります。自然災害や不作家畜や人間の伝染病、旅・巡礼・新築・結婚式・新年の祭りや宗教的な行事などの時にその土地や家の悪霊や災難を祓い清め平和と幸福と健康にすごせるようにという祈願がこめられています。

 シャングリラでもこのタルチョをよくみかけます。私たちは何かあると神社にお参りしますが、それと同じことなのですね)。

タルチョ タルチョ
シャングリラ中心にある古城の街並み お土産屋さんが並んでいます シャングリラ中心にある古城の街並み
お土産屋さんが並んでいます
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 松賛林寺を後にし、シャングリラ空港から昆明へ。飛行機を乗り換えて、今度は雲南省南端のシーサパンナに向かいます。昆明で飛行機のトラブルで遅れ、シーサパンナに到着したのは、やはり暗くなってからでした。
 シーサパンナは雲南省の南部に位置し、ラオスやミャンマーと接する場所です。飛行機を降りるとムシムシした熱帯地方の空気に包まれました。
 ここで、愛知の稲福先生・稲川先生・清水先生と合流しました。明日からは総勢8名。にぎやかな旅になりそうです。

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街角で遊ぶ現地の子ども 街角で遊ぶ現地の子ども
古城の中心(現在)・四方街 古城の中心(現在)・四方街
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屋台のおばさんが串焼きを売っています 屋台のおばさんが串焼きを売っています
シーサパンナで乾杯 シーサパンナで乾杯
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