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みみ、はな、のどに関する病名、症状などの用語集

ラジオ3443通信 学校健診特集11 雲南の旅

108話 ロシアの住宅建築

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An.:
三好先生、前回は雲南省の高床式住宅からお話が発展して、ロシア式の壁で建てる家つまりツー・バイ・フォー住宅の話題を聞かせて頂きました。
高床式住宅にルーツを持つ開放型住宅が、京都から全国に広がったこと、それは夏を快適に過ごすには最適だけれど、仙台のような寒い冬を耐えるには、ちょっと無理があること、などを伺いました。
そしてそれらの住宅には、それぞれ健康に生活を楽しむための、住宅に適応した住まいのルールがあること、それを無視するとアレルギー疾患などの現代病に祟られることのあること。そんな事実も教えて頂きました。
先生、でもそんな祟りなんて、この現代に起こり得ることなんでしょうか?
江澤にはそれは、時代遅れみたいに聞こえるんですけど・・・・・・(笑)。
Dr.:
「祟り」は、もちろん冗談なんですけど。でも住まいのルールについて、まったく知識が無いと、本当にアレルギー疾患が増加したりして。なんのために高価な住宅を手に入れたのか、判らなくなっちゃいますからね。
An.:
でも先生、どうしてアレルギー疾患が増えるんでしょうか?
それが判ったら、病気なんてならずに済みますよね。
Dr.:
このOAではこれまで、花粉症について詳しくお話ししてきました。
ですが、耳鼻咽喉科以外の領域も含めると、アレルギー疾患の原因としてもっと重要なのは、ダニです。
An.:
ダニって、布団なんかにくっついている、あのダニですよね?
Dr.:
ダニにも、いろんな種類がありましてね。西双版納のような熱帯雨林に住んでいるダニとか、プールの中に生息しているダニとか・・・・・・。
An.:
プールの中ですって!?
Dr.:
アレルギー疾患の原因となるのは、家屋の中にいるダニですけどね。
An.:
イエダニって言うんでしょうか?
Dr.:
(笑)。江澤さん。イエダニって言うのは、ネズミの寄生虫のことですから。まぁ、家屋の中にはいますけれども。
アレルギー疾患の原因ではありません。
家屋の中にあって、アレルギー疾患の元となっているのは、ヒョウヒダニと呼ばれるダニなんです。
An.:
もしかすると、現代の家屋の中にはそのヒョウヒダニが、すごく多いとか?
Dr.:
さすがは1を聞いて10を知る江澤さん。そうなんです。
An.:
でも一体、どうしてなんでしょう?
Dr.:
以前にもお話ししましたけれど、京都の冬の生活の中の火鉢など、開放型住宅の暖房は局所型つまり家の中の一部分だけを暖めるものでした。
兼行法師が、セントラル・ヒーティングの家に住んでいたなんて、聞いたこともありませんし(笑)。
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An.:
そうそう、先生のお話にあった尻火鉢みたいな、それが当時の暖房でしたよね。
Dr.:
それに対して、ロシア型のログ・ハウスの暖房は、どんなものでしょうね?
An.:
先生、判りました。ペチカみたいな、部屋全体を暖める暖房ですよね!
「♪ペチカ燃えろよ、お話ししましょ~。昔むかし~の・・・・・、燃えろよペチカ~♪」
Dr.:
やっぱり1を聞いて10を知る江澤さん。ログ・キャビンに住むような極寒の地は、尻火鉢では寒くて仕方がありません。
家全体を暖める、全館暖房なんです。
An.:
でも先生、よくそんな極寒の地域で、木組みのログ・ハウスを建てられますねぇ。
外は吹雪ですごく寒いんでしょうに。
どうやって、そんな冷たい地域で本格的な家を建てられるんでしょう?
Dr.:
ところがですね、江澤さん。極寒の地域なので、地面はすっかり凍っているんです。
すると、ログ・キャビンのために切り倒した丸太は、運搬するのに車つまり車両は必要ないんです。橇さえも、不要です。だって地面は、ツルツルに凍りついていますよね。
いくら重たい木材だって、そのままロープをつけて馬で引っ張れば・・・・・・。
An.:
そうか! 地面の上を滑って、簡単に移動できるんですね!
Dr.:
ですから、凍土の表面を滑らせて運んだ丸太を、そのまま横に木組みすればたちまち・・・・・・。
An.:
ログ・キャビンの出来上がり、なんですねぇ。
Dr.:
そのログ・キャビンは、凍土の上に建つ家屋で、すごく寒い環境ですから。サハリンの戦前の日本人みたいに、焚火をして寒さを防ごうと言うのは、ムリです。
An.:
ムリですか(笑)?
Dr.:
ペチカやオンドルのように、家屋全体を暖める全館暖房で、しかも火を絶やすことは死を意味しますから。
An.:
火を消すことは無いんですね?
Dr.:
それを連続暖房って言うんですけど、ね。極寒の地では、ログ・キャビンに住んで、全館暖房・連続暖房じゃなきゃ、とても大変なんです。
An.:
長く、なが~く、火を灯すんですね?
Dr.:
昔話ができるくらい、長い時間灯すんです(笑)。
An.:
それに比べると、たしかに兼行法師の住まいの提言は、長い冬向きじゃありませんね。
Dr.:
「冬は、いかなる所にも住まる。」ですからねぇ。
An.:
そう言えば先生、冬向きのログ・キャビンつまり今のツー・バイ・フォーの家では、暖房はどうなんでしょう。
Dr.:
本来こうした家屋に適合している、全館暖房・連続暖房じゃあなさそうですね。ダニ・アレルギーが増えたのは、もしかするとそのせいかも・・・・・。
An.:
先生、続きは次回のお楽しみです(笑)。本日は、ありがとうございました。
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109話 ダニの増えるわけ

An.:
三好先生、前回は雲南省の高床式住宅のお話から、それに適した局所暖房の話題をお聞きしました。こうした住宅の様式や暖房習慣が、京都を中心とした日本人の基本的なそれとなっていたこと、しかし仙台やそれよりもっと北の寒い地域では、現代ではツー・バイ・フォーと呼ばれる密閉型の住宅と、それに合わせた全館暖房・連続暖房がふさわしいこと、そんなお話を伺いました。
一方、最近の日本の住宅には、ヒョウヒダニという種類のダニがすごく増加していて、そのためにダニの害が増えていること。またアレルギー疾患の原因としては、花粉よりダニが問題となっていて、つまり家屋の中のダニの激増がそのままアレルギー疾患の増加に直結していること。そんなご説明も、聞かせて頂きました。
Dr.:
すごい、江澤さん。私のご説明から、未だ私がそのすべてを解説していない内容まで、実に完璧に理解していますねぇ。
私はこれまで江澤さんを、1を聞いて10を知る人だと思っていましたけれど、実は何も聞かないうちにすべてを悟る、天才だったんですね(笑)!?
An.:
そんな先生、今のは先生から頂いた医学コミック「愛しのダニ・ボーイ」ってマンガに、書いてあったことですよ!
Dr.:
エエッ、江澤さんは私の医学コミックを、もしかするとすっかり暗記しているんじゃあないんですか?
An.:
ハイッ、三好先生。江澤は三好先生のコミックすべてをそらんじています(笑)。
Dr.:
それじゃあ江澤さん、私にそっと教えてくださいよ。
ズバリ。現代の日本の家屋で、ダニが増加している原因は何でしょうか?
An.:
エヘン、三好先生。そもそもアレルギー疾患の原因となるヒョウヒダニが、繁殖し易い条件って、何でしょうか?
Dr.:
私も、自分の編集した医学コミックをカンニング・ペーパーにして、お答えします。
それは江澤さん。温度や湿度・エサ・住みかの確保、この3つです。
An.:
それは先生、具体的には?
Dr.:
家屋内にダニが繁殖する条件は具体的には、ですね。①温度が20度から30度であり、湿度が60%以上であること。②エサのあること。実際には人間のフケなどが、これにあたります。③もぐって産卵することができ、人に邪魔されずに繁殖できる住みかのあること。この3つです。
An.:
家屋の中で、そんな3条件を充たすのは、つまりどんな場所でしょう?
Dr.:
畳やじゅうたんなどは、まさにこれらダニの住み易い環境そのものなんです。それに対して、いわゆるフローリングの床は、極めてダニの住みにくい状況なんです。
An.:
あれっ先生。先生が子どもさんの頃、大掃除をすると畳の下はあら床で、いつも冬の乾燥した冷たい空気が吹き抜けるから、とっても寒かったって伺いました。
Dr.:
昔の家は、在来工法の空気の吹き抜け易い構造だったものですから、冬は家屋の中まで乾燥して寒くって、人間もダニもその意味では住みにくかったんです。
An.:
外気の吹き抜ける家の中では、ダニも繁殖しにくかったんですね?
Dr.:
ですから、夏の日本のような湿度の高い気候では、ダニは増殖します。でも乾燥した冬の期間に、家屋内のダニは昔は死滅していたんです。
An.:
でもツー・バイ・フォーの最近の家屋は、比較的密閉度が高いですから・・・・・・。
Dr.:
外の冷たい乾燥した空気が、家の中を通過することはあり得ません。
An.:
冬でもダニは死滅しにくいんでしょうか?
Dr.:
おまけにこうした密閉度の高い家屋では、あちこちで結露が見られます。
An.:
と言うことは、冬の屋内でも意外に湿度が高いんですね。
Dr.:
ダニの繁殖には湿度が重要で、湿度55%の環境ではヒョウヒダニは、11日間で干涸びて死にます。
でも湿度が60%以上ですと、どんどん増えるんですよ。
An.:
結露が見られるってことは、つまりその場所では湿度が100%を越えているわけですから。ダニの増加するのも、当然ですよね。・・・・・・でも、乾燥した季節である冬に、いくら密閉度が高くっても屋内の湿度が、そんなに上昇するものでしょうか?
Dr.:
そもそも本来のログ・キャビンでは、厳冬の季節屋内の暖房は完璧です。しかも、全館暖房・連続暖房ですから、室内で温度は一定となります。
それは、湿度も屋内ですべて一定であることを、意味します。全部の部屋の中で、湿度が60%以下にキープされるんです。
An.:
室内の温度が一定ですと、湿度も一定に保たれるんですね。
Dr.:
洗濯物を干す時って、暖かいと早く乾きますよね?
温度が高いと空気は膨張しますから、空気中の分子間の距離が広くなるので、H2O(水)の分子を取り込みやすくなる。その結果、洗濯物が早く乾くようになります。逆に、温度が低いと、空気中の分子間の距離が狭くなりH2Oの分子を保持することができず、空気中の水分は析出します。それが、つまり結露なんです。
An.:
ですから結露は、空中の水分が100%を越えた証拠なんですね?
飽和水蒸気量のグラフ 飽和水蒸気量のグラフ
Dr.:
室内の温度が一定ではなくムラがあると、空中の水分保持量も場所によって変化します。温度の高い場所は湿度が低く、温度の低い場所は湿度が高くなります。
An.:
家屋内ですべての部屋の隅々まで、一定の温度と湿度にするためには、全館暖房・連続暖房が適しているんですね?
そうか、だからペチカは、昔話ができるくらい、ながーく穏やかにじっくり燃えているんですね!
Dr.:
それに対して、京都のような尻火鉢暖房では、温度と湿度のムラが激しく、密閉型住宅では結露のもとになります。
An.:
兼行法師の生活は、寒冷地の冬には向いていないんですね。
Dr.:
江澤さん、本日は時間です。次回この続きをお楽しみに。
An.:
ありがとうございました。
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110話 結露のおきるわけ

An.:
三好先生、前回は近年の日本の家屋がことに仙台のような寒い地域では、雲南省に多く見られるような高床式住宅由来の、在来工法の家でなく密閉型住宅が主流になっていること。このようなログ・キャビン的密閉構造の家屋では、暖房がペチカのような全室暖房・連続暖房でないと、温度が一定せず結露が見られたりして湿度が高くなりがちであること。その結果、家屋内がダニの繁殖し易い環境となってしまい、ダニによるアレルギー疾患増加の原因となっていること。
そんなお話を伺いました。
Dr.:
さすがは江澤さん。込み入った私のお話を、簡潔にしかも完璧に理解してますね。
An.:
先生から頂いた医学コミック「愛しのダニ・ボーイ」を、江澤はそらんじていますから(笑)。
Dr.:
マンガで理解して頂けると、話は早いですよね(笑)。
An.:
でも先生、少しだけご説明頂きたいんですけど。
Dr.:
何でしょう?
An.:
密閉型住宅では、どうして尻火鉢みたいな局所暖房・間歇暖房、つまり家屋のすべてではなく一部分のみを暖め、しかも火を灯し続けることなく時々消してしまう、そんな暖房形式では結露が見られるんでしょうか?
Dr.:
前回もご説明しましたように、室内の温度が高いと湿度は低く、温度が低いと湿度は高くなります。
An.:
温度が高いと空気は膨張して、空気の中の分子の密度が低くなりますから、水の分子が溶け込み易くなるんでしたよね?
室内で洗濯物を干すときに、部屋の温度が高いと洗濯物が乾き易いのは、湿度が低くなった空中にスムースに水分が溶け込んでいくから、だったんですねぇ。
江澤は改めて納得です。
Dr.:
それに対して温度が低いと・・・・・・。
An.:
空気の中の分子の密度が高くなりますから、水の分子を空中に保持できなくなっちゃいます。
Dr.:
そのために水分は析出することになり、それがつまり結露という現象なんです。
An.:
結露って、家の中の家具の陰や水回りみたいな、なんとなく冷たい場所で多く見られるような気がします。
Dr.:
江澤さんは、良く身の回りをこまめに観察していますよね! ビックリです(笑)。
An.:
でも先生、どうして結露って冷たい場所に多いんでしょうか?
Dr.:
江澤さん、それはとっても重要な質問なんです。
先程から話題になっているように、空気は暖かい所では湿度が低く、冷たい場所では湿度が高くなり、ときには結露となります。
例えば、同じ1キログラムの空気内に8グラムの水分が含まれていたとすると、この空気は温度22度の室内では湿度50%となります。けれどもこの同じ空気が、部屋の隅の温度11度の場所では湿度が85%になるんです。
An.:
空気の温度によって、湿度が変化するんですね!
Dr.:
ですから厳密にはこの湿度という用語は、相対湿度と表現するんですけど。要するに、家屋内の空気に温度差のある場合、同じ室内でも空気の乾燥している場所と、ひどく湿っている場所とが同時に存在するってことなんです。
An.:
そして全室暖房・連続暖房なら、部屋全体が同じ温度になるから湿度も均等で、結露のできることはない。
Dr.:
それに較べ尻火鉢みたいな局所暖房・間歇暖房では?
An.:
部屋全体の空気が暖まらないので、暖かい空気の集まっている場所と、冷たい空気の密集している場所とが同じ部屋の中に、同時に存在するわけですね!
Dr.:
湿度はどうでしょうか?
An.:
先生、湿度も同じことです。同じ室内で、ひどく空気の乾燥している場所と、すごくじめじめしている場所とが、できちゃいます。ってことは、あぁそうか。
部屋の真ん中の、暖房の効いている場所では空気は乾燥気味ですが、その同じ室内でも暖房の効果の届かない隅っこでは、湿度がすごく高くって結露のできることがある。そうですね、三好先生。
Dr.:
そうなんです。密閉型の部屋全体を暖めるには、局所暖房・間歇暖房は不向きで結露ができ易いんですね。
おまけに部屋の真ん中だけは乾燥しているので、ストーブの上にヤカンをかけたりして湯気を出すと。
An.:
先生、部屋はもっと湿度が高くなります。
Dr.:
ですから、ツー・バイ・フォーのような密閉型住宅では、高床式住宅とは異なった暖房が必要なのに。
An.:
尻火鉢みたいな局所暖房の習慣に慣れてしまって、それで一冬を過ごそうとするから・・・・・・。
Dr.:
家屋内に湿度の高い場所ができて、そこではヒョウヒダニが繁殖するんです。
An.:
本来、開放型住宅では乾燥した冬の時期に、家屋内のダニが干涸びて死滅するので、ダニの増加からダニ・アレルギーを起こすことは無かったんですね。
Dr.:
密閉型住宅では、温度を保ち湿度を下げないと、ダニが冬でも減りません。
An.:
先生がお話ししておられた、〝南方型住宅つまり高床式住宅にはそれ向きの住み方があり、北方式つまりロシア型と言いましょうか「ツー・バイ・フォー」の家にも、住むための知恵があります。〟というのは、つまりこのことだったんですねぇ!
Dr.:
逆に言えばこうした密閉型住宅は、高気密・高断熱がその特徴です。その良い部分を十分に活かすことが、そこに住む人間にとってもっとも快適なんです。
ああ、それ以外にも近年の住環境には、ダニの増加する要因がたくさんあるんですよ。
An.:
先生次回はそのダニ増加要因と、対策についてお話を聞かせて下さい。
Dr.:
任せて下さい。
Dr.・
An.:
本日はありがとうございました。
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111話 マンションとダニ

An.:
三好先生、以前は雲南省に多い開放型住宅の暖房形式が、現代日本に多く見られる密閉型住宅にそのまま使用されると、家屋の隅々で湿度が高くなること。この湿度の高さが原因で、今の日本の家の中にはダニが増加していること。そしてそれ故に、アレルギー疾患の元となっているヒョウヒダニが、すごく増えてしまって、近年のアレルギー疾患激増の背景となっていること。そんなお話を伺いました。
先生、それ以外にも住居の中にはダニの増加する要因があって、ほったらかしにすると大変なんだそうですね?
具体的には、どのような住環境が要注意なんでしょうか。
Dr.:
江澤さん、fmいずみの周りにも、最近はたくさんマンションが立ち並ぶようになりましたね。
An.:
そうですね先生、この辺りは地下鉄駅の目の前ですし、公園もすぐそばで住み易いですからね。
Dr.:
私が20年前に、泉中央駅前でクリニックを始めた当時は、ホントになんにもなくって。七北田川を渡る2本の橋の向こうからこちら方面を見ると、泉中央駅とパチンコ屋さんしか見えなかったものです。
An.:
それ以外、なんにも建物が無かった?
Dr.:
なーんにもありませんでした。
なにしろ泉中央駅も、当時は開通していなくて、八乙女駅が地下鉄の最北端だったんです。
クリニックの職員も、市内の自宅から通勤するのに、八乙女駅まで地下鉄で来て、そこから私の迎えの車でクリニックまで移動したんです。
An.:
三好先生が運転手をしていたんですね?
Dr.:
せっかくだから、八乙女駅で朝食代わりに立ち食い蕎麦を食べて待っていたりして。
それなりに楽しかった(笑)。
An.:
泉中央駅の開通は、いつ頃だったんでしょうか。
Dr.:
92年の夏ですから、クリニックのオープンした半年後のことです。
An.:
その頃、街はまだできていなかったんですね?
Dr.:
駅ができると、徐々に町並みもそれらしくなってきまして。
イトー・ヨーカドーなんかも、できましたし、ね。
住宅としてはマンションなんかも、少しずつ建つようになりました。
An.:
泉中央の新しいマンションなんて、とっても住み心地が良さそうですね!
Dr.:
ところが、アレルギー疾患との関連で見ると、新しいマンションには落し穴がいくつかあります。
An.:
それは先生、どんな?
Dr.:
マンションは、コンクリートでできています。
そしてコンクリートは、完成後1年間程度はその内部から水分の放出が続きます。
An.:
それじゃ1年間は、室内もかなりじめじめしているんですね?
Dr.:
ことにマンションの室内は、コンクリートに畳が直敷きになっていることも少なくありません。
江澤さん、以前このOAでもお話ししましたが、畳は旧来の在来工法の日本家屋では、あら床という空気が吹き抜ける床の上に敷かれています。当然乾燥した空気が通るので、畳は乾いているのが普通でした。
An.:
乾燥した畳は、ダニが住み着かないんですよね?
Dr.:
ところが、水分の浸み出る完成直後のマンションのコンクリートに、畳が直に敷かれていると・・・・・・。
本来ならば、乾燥しているはずの畳は湿度が高くなり、ダニの繁殖に最適の場所となります。
An.:
畳の上にカーペットを重ねて敷く、そんなこともありますね。
Dr.:
寒い地域ではカーペットが汚れると、その上にさらにカーペットを敷く習慣も、あります。
An.:
ダニが増えそう(笑)!
Dr.:
加えて夜寝るときに、そんなカーペットの上に重ねて寝具を敷くものですから。
An.:
寝具は寝ている人の汗を吸い込んで、じめじめしますものね。
Dr.:
もちろんしけった寝具の中では、ダニが増加します。
敷き布団や掛け布団は当然として、枕にもダニが住み着きますので、その対策を忘れないように。
An.:
寝具のダニ対策としては、布団を干して乾燥させ、ダニを死滅させることが重要と、聞きました。
Dr.:
布団干しは、温度が高く湿度の下がる午前10時頃から午後3時頃までが、最適です。それ以降の時間帯は、温度が下がり空気中の湿度が急速に上昇しますので、布団がまたしけってしまいます。
An.:
先生、枕も干さなきゃ片手落ちですよね(笑)?
Dr.:
以前お話ししましたように、ダニは湿度55%の環境では、11日間で干涸びて死滅しますから、寝具はしっかり(笑)干して頂きたいんですね。ところが話題のマンションには、布団を干す場所が少ないので。
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An.:
たしかに、布団を干す場所の確保に苦労しそう(笑)ですねぇ。
Dr.:
同じマンションでしたら、湿った地面に近い1階よりは、2階以上の方がダニ対策には向いていると思います。
An.:
部屋を乾燥させ易いですもの、ね。
Dr.:
泉中央駅に近い新しいマンションは、便利で住み易いんですけど。その利点を十分に活用できるように、ダニ対策など考えて頂きたいですね。
An.:
泉中央では、高床式住宅には住めませんからね(笑)。
Dr.:
次回は、雲南省の高床式住宅に話題が戻ります。お楽しみに!
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