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みみ、はな、のどに関する病名、症状などの用語集

三好耳鼻咽喉科クリニック開院20周年特別企画~難聴児問題の昔と今9 ~三好 彰

 ここでは、No.223に引き続き院長が1975年、岩手医大在学中に作成した「難聴児の社会保障」というレポートをご紹介いたします。

「難聴児の社会保障(9)」

考案Ⅹ

 郡部に住んでいるにもかかわらす難聴の発見からヒアリングセンターでの訓練まで最短距離を通ることができた。ヒアリングセンターという名前が知られているだけで、こんなにうまく行くのかと信じられない位である。それにしても学区に関係なく訓練が受けられるということは、大変すばらしいことだとつくづく思う。盛岡と較べて本当にうらやましい限りである。

(ⅱ)H・Y 男 昭和40年8月1日生(表)

昭和40年8月1日生(表)
I.

1.2才
2.
 (1) 2才。児童相談所。耳鼻科医に診てもらう様に指導された。
 (2) 2才。仙台の耳鼻科医。中耳炎の治療が必要だからと、自宅近くの開業医を紹介してもらい手術。
4.4才から補聴器を装着してヒアリングセンターにて週1回、訓練を受けた。幼稚園は普通の園に通った。

Ⅱ.

1.ロ。
2.耳鼻科医、訓練所
3.ヒアリングセンター

Ⅲ.

1.イ。
6.ヒアリングセンター
7.難聴児に必要な器材(補聴器、ワイヤレスなど)は無料で与えて欲しい。又、年2回の定期検診も無料でして欲しい。
8.(イ)父:団体職員 母:主婦
  (ロ)補聴器購入、訓練費、親子の交通費(私鉄バスの値上げにより重荷である)。

Ⅳ.

3.ヒアリングセンター(幼稚園の時から昭和50年1月まで)
4.(イ)国語の読解力、算数の文章問題ドリル、話し合い授業など劣る。音楽もリズム感なし。
  (ロ)遅れているところなし
  (ハ)小学校も中学年になり、そろそろ勉強の方も大切になって来る。今はまだ1校時だけ犠牲にすれば訓練にも通えるが、高学年になると中々そうは行かないと思う。近くに難聴学校が無いだけに、とても心配している。又、中学生になり英語の授業など苦労すると思う。それをどの様に解決して行ったら良いか、悩んでいる。

Ⅴ.

3才頃まで、治療で治せるものならと頑張って見た。心配や悩みもあった。人にも云えない暗い気持ちにもなった。でも心配したからといって難聴が治るわけでもなし、深く考えないことにして毎日を明るく朗らかに暮らす様努めている。本人にもハンディを持たせない様、引っ込み思案の時は親が背を押してやる様な気持ちでいる。もっともっと重度の障害者や障害児がいることをいつも心にしているので、難聴で良かったとは思わないが、前述の様な気持ちでいる。

Ⅵ.

今の所無い。やはり同じ境遇の親の会があったら良いと思う。

Ⅴ.

 まだ子供でわからないが、どの程度社会に順応できるか見当がつかない。大きくなるのを観察しながら考え相談して行きたい。
 親は子供の負担にならぬ様、子供に援助出来るようにしておきたいと思って今から心がけている。

20周年記念講演会(2012年6月20日)
20周年記念講演会(2012年6月20日)
20周年記念講演会(2012年6月20日)
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