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みみ、はな、のどに関する病名、症状などの用語集

げんき倶楽部杜人

~シリーズ 学校健診その11~

  耳・鼻・のどに関する病気を扱う「三好耳鼻咽喉科クリニック」の三好彰院長は、耳鼻咽喉の診療に携わって30年余り。今回は昨年9月にfmいずみで放送された内容を紹介する。

An.…江澤アナウンサー、Dr.…三好院長]

An.:
三好先生はこの時期は毎年、アレルギーの医学調査のために中国に行っているんでしたよね。今回の調査はいかがでしたか?
Dr.:
お話は、北海道白老町学校健診の途中ですが、中国調査も一連の疫学調査の一部分です。ちょっと寄り道して、ご説明しておきましょう。
An.:
9月中旬の中国国内事情ですが、だいぶ騒々しかったようで…。先生たちの調査に影響はありませんでしたか?
Dr.:
今回、私たちの調査対象は雲南(ユンナン)省の昆明(クンミン)市の北西に位置する香格里拉(シャングリラ)市、そしてタイと隣接する西双版納(シーサパンナ)の景洪(ケイコウ)市でした。
An.:
それは、中国のどこにあるんですか?
Dr.:
中国の地図を見てみましょう。東西に5000キロ近い広さの中国の真ん中付近に蘭州(ランシュウ)市というシルクロードの町が見えます。その蘭州市の南を見ると、成都(セイト)市という地名が見つかります。
An.:
先生、成都と言いますと三国志に出てくる諸葛孔明で有名な歴史的な土地じゃありませんか。
Dr.:
さすが江澤さん。私たちも、医学調査でチベットへ行くときには、いつも利用する中継地点です。いつかそのお話も聞いてくださいな。
An.:
それは楽しみです。ぜひお願いします。
Dr.:
その成都市を真南に下って行くと、昆明市という町に出ます。雲南省の中心地で、日本で言うなら県庁所在地です。
An.:
「こんめい」と書いて「クンミン」、「うんなん」と書いて「ユンナン」と読むんですね。
Dr.:
そして、この省の地図のあちこちを見てみると、いろいろな少数民族の自治州の地名が見えますよね。
An.:
本当ですね。大理白(ダーリーペー)族自治州とか、西双版納泰(シーサパンナタイ)族自治州とか、それらしい名前の土地が地図に載っています。
Dr.:
この大理という自治州で採取されるのが大理石なんですよ。
An.:
そうなんですか。ちっとも知りませんでした。
Dr.:
日本のお墓に使用されている石は、中国産がかなり多いようです。その代表が大理石なんです。
An.:
へー。そうなんですね。
Dr.:
こうした地名から想像できるように、この雲南省には少数民族が極めて多数住んでいるんです。
An.:
少数民族には、どういう民族がいるんです?
Dr.:
チベット族やイ族、ペー族など、さまざまな民族がいて、中国全体では55います。それでは江澤さん。中国全体の民族の数は、どのくらいいるといわれているか、お分かりですか?
An.:
もしかすると中国は漢民族とその55の少数民族から、成り立っているんじゃありませんか?
Dr.:
江澤さん、その通りです。ということは中国全体の民族数は…。
An.:
です。
昆明の少数民族 昆明の少数民族
Dr.:
さすが、1を聞いて10を知る江澤さん。100点満点です。そしてここからが肝心なんですが、今回の中国の大騒動は漢民族が多く住む地域で発生しているんです。
An.:
少数民族の多い地域では、騒動はゼロなんですね?
Dr.:
少数民族の住む地方で騒動が起こると、その騒ぎが56番目の民族に向かう恐れも皆無ではありません。
An.:
先生が今回調査に行かれた雲南省は…。
Dr.:
の少数民族が居住する地帯ですから、絶対に騒動は発生しないということです。つまり、今回報道されたような大騒動の本質は、その辺りから透けて見えてくるような気がしますよね。
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日本と関係深い雲南省の食

An.:
難しい政治のお話はともかく、三好先生の中国における調査旅行が安全だったという理由がよく理解できました。
Dr.:
私たちもリラックスして、雲南省の旅をエンジョイしてきましたよ。
An.:
ところで雲南省は、どういうところなんですか?
Dr.:
伝来してきた経緯は分かっていませんが、日本の主食の米やそばは、雲南省が原産地だといわれています。
An.:
米は雲南省から日本に伝来したんですか。
Dr.:
稲作の様子も、以前5月の連休に雲南省で見たときには、本当に日本にいるような錯覚に襲われました。
An.:
それ以外にも日本と共通の食習慣はあるんですか?
Dr.:
雲南省はお茶の名産地。有名なプーアール茶は、西双版納産が香り高く、おいしいんですよ。
An.:
そうなんですね。次回も、そのお話の続きが聞きたいですね。
Dr.:
分かりました。ではお話はまた次回。
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~読者の声~

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 前号でもお便り頂きました、元北海道新聞記者の伊藤直紀様より、ラジオ3443通信を読んでの感想のお葉書を頂きました。伊藤様、誠にありがとうございます。