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2013年 北京訪問レポート4 総務課 青柳 健太

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 前号までは、同行した総務課・青柳のレポートをご紹介しました。
 本号では北京滞在3日目の9月14日(土)、私が後援会長を務める秋葉前厚労副大臣と共に、北京市内の食品流通の実態を視察しましたので、その様子をご紹介致します。

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中国で展開する日本のスーパー

(図1)
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 日本ではお馴染みのイトーヨーカ堂。中国でも北京市と四川省の省都・成都市に10店舗以上が展開しています。
 イトーヨーカ堂北京は、今から17年前の1996年、当時の専務取締役中国室長・塙昭彦氏(現・オフィスはなわ代表取締役)を筆頭に社内公募したスタッフと共に、まさに1から市場開拓を行いました。

 特に、社員教育には自身の理念である「何度もし続ける。あきらめたら終わり」の精神で、「お給料はお客様から頂くもの」という概念を定着させたそうです(共産主義では、基本的理念に全員平等がうたわれている為、努力によって報酬が変わるという資本主義の概念が浸透していなかった)。

 そうした根気強い人材教育を行い、現在の中国市場における経営基盤の基礎を構築されました(図1)。

 今回、私たちが訪れた店舗でもその精神が活かされており、店内に入るとまず驚かされるのが、整理・清掃の行き届いた店内環境です。まるで一瞬、日本にいるのではと錯覚を覚える位の商品陳列の美しさです(図2~7)。

(図2)
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(図3)
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(図4)
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(図5)
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(図6)
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(図7)
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(図8)
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(図9)
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 中国国内を産地とする商品を始め、日本から輸入した食品なども人気商品で、専用の特設コーナーが設けられていました(図8・9)。

 これは、日本の厳正な安全基準をクリアした食品類は、中国の特に富裕層を中心とした人達の信頼を勝ち得ているという事を物語っています。しかし、今だそういった日本から輸入した商品などは、一般の国民にとってはなかなか手が出せない高級品でもあります。それは、店内の様子からも感じ取れますように、富裕層向けの高級店という雰囲気さながら、ある程度の収入を得ている方が多く来店されている事からも伺えます(図10)。

 次に私たちは、現地でよく利用される一般的なスーパーを訪れました(図11)。やはり、価格帯は一般大衆向けになっている事もあり、多くのお客さんが足を運んでいました(図12~17)。

 しかし、中には食品の安全性に疑問符がつくような物も含まれている可能性があると、日本大使館の担当者が声を潜めて話していました。

(図10)
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(図11)
(図11)
(図12)
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(図13)
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(図14)
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(図15)
(図15)
(図16)
(図16)
(図17)
(図17)
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 急激な経済成長を成し遂げ、GDP(国内総生産:一定期間内に国内で産み出された付加価値の総額)では日本を抜き世界第2位となった中国。その成長力は多くの国民の多大な努力があって成し遂げられた偉大な功績でもあります。しかし、一般庶民レベルにまで視点を移すと、GNI(国民総所得:一定期間にある国民によって生産された付加価値)では、日本が1人当たり363万円に対し中国は1人当たり86万円とその差が大きく開いています。

 中国における生活水準の劇的向上がうたわれている裏で、日本の一般的スーパーであるイトーヨーカ堂が、かたや中国では高級店として利用されているところに、中国経済の実態、その一端を感じる事ができます。

 しかし、かの松下幸之助氏が述べたように、これからの世界経済はアジアを中心として動くことは間違いはありません。その中でも中国は、その経済力や人的資源の豊富さを背景に存在感を増してくるように思えます。多々、議論はなされていますが、日中友好を進めることは、次世代の人達にとって非常に重要な意味を持ってくるでしょう。

 その為にも、私たちのような民間レベルでの交流を発展させて、両国の未来の為に尽力していきたいと願っています。