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みみ、はな、のどに関する病名、症状などの用語集

げんき倶楽部杜人

~シリーズ 学校健診その16~

  耳・鼻・のどに関する病気を扱う「三好耳鼻咽喉科クリニック」の三好彰院長は、耳鼻咽喉の診療に携わって30年余り。今回は2012年11月にfmいずみで放送された内容を紹介する。

An.:…江澤アナウンサー、Dr.:…三好院長]

~シリーズ 学校健診その16~

An.: 以前の放送で、雲南省の北に位置する四川省は曇りの日が多く湿度が高いので、住民は健康のために汗をかく目的で辛い料理を食べるのが一般的だというお話を伺いました。中でも辛いのがマーボー豆腐で、中国語で「ラー」と表現される痺れるような辛さなんですよね。
Dr.: 四川省の中心地の成都市には、マーボー豆腐で有名な古い店があって、日本人でいつもいっぱいなんですよ。
An.: 何というお店ですか? 江澤も一度、行ってみたいです。
Dr.: 「陳麻婆豆腐本店」です。
An.: 名前がいかにも本場という感じですね(笑)。
Dr.: マーボー豆腐は漢字で「麻婆」と書きます。直訳すると「あばたのおかみさん」となります。
An.: どういう意味なんですか?
Dr.: あばたとは、天然痘によって発生した水疱(すいほう)の痕のことです。中国の清の時代に、成都の陳さんという料理人の奥さんが、子どもの時の天然痘の名残で、あばた面だったらしいんです。その陳さんが創作した料理が「麻婆豆腐」だったので、その名前が付いたといわれています。
An.: 陳さんと聞くと「料理の鉄人」に登場していた方を思い出します。陳建一さんでしたよね。
Dr.: 日本で四川料理が有名になったのは、陳建一さんのお父さんの陳建民さんがテレビなどで広めたからなんです。その時に、担担麺も日本風にアレンジされて普及するようになりました。
An.: 担担麺とは、あの激辛のスープでいただく、おいしい麺料理ですよね? 日本風にアレンジされていたんですか。ちっとも知りませんでした。
Dr.: 担担麺は、現地で注文すると全くスープがないんです。
An.: えー!? スパゲティの上に、激辛のミートソースが載っているような感じでしょうか。知らずに現地で注文して、それが出てきたらびっくりしそうですね。
Dr.: それを、陳建民さんがスープ入りの麺に仕立てたんですね。

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中国のビールはオンザロックで

Dr.: 以前もお話ししましたが、辛さが特徴的な料理は、雲に覆われた四川省で健康的に汗をかくための一つの手段だったといわれています。今回訪問した雲南省の西双版納では、唐辛子を使った調理法をよく見ました。唐辛子を使う文化はタイにもあります。
An.: そういえば、タイ料理も辛いと聞いたことがあります。
Dr.: タイ料理のトムヤムクンは、激辛スープですよね。私も大好きです。
An.: 先生は、カレーライスもお好きではありませんか?
Dr.: さすが江澤さん。私の一番の好物はカレーです。もちろん、マーボー豆腐も大好きですけれどね。
An.: 辛い好物をたくさん食べて、よく冷えたビールを飲んで、たっぷりと汗をかいたら最高ですね。
Dr.: 現在では、中国のビールもよく冷えた状態で提供されるようになりましたが、20年以上前、私が初めて中国を訪問したころはビールは冷やさないのが普通でした。きんきんに冷えたビールが大好きな私は閉口してしまいましたよ。
An.: どうして当時の中国では、ビールが冷えていなかったんですか?
Dr.: これは漢方医学の考え方なんですが、体を冷やすのは健康によくないと信じられていました。ゆえにビールも…。
An.: 冷えていると体に悪い!?
Dr.: というわけで中国の人たちは、私の健康のためにわざわざぬるいビールを注いでくださったんです。私は、そのご好意に泣くほど感謝しまして…。
An.: そのまま、ぬるいビールをお飲みになった?
Dr.: いえいえ、氷を大量にオーダーしました(笑)。ビールのオンザロックを楽しんだんです。
An.: その光景が、目に浮かぶようです。
Dr.: これがまた、酔いが回るのが早いんですね。氷が溶けてしまうとビールが水っぽくなってしまいますから、その前にビールを飲んでしまわなければと思ってハイピッチでいただきました。
An.: きっと異常に早かったんでしょうね。
Dr.: 今でも、中国ではビールがあまり冷えていないときがたまにあります。ですから最近では、中国のレストランを予約する際に、あらかじめビールはしっかりと冷やしておくように厳重にオーダーしておくことにしています。
An.: しっかりと冷えた青島ビールのラガータイプですよね。
中国・成都市にある陳麻婆豆腐本店
中国・成都市にある陳麻婆豆腐本店

Dr.: さすが1を聞いて10を知る江澤さん。私の言いたいことを全て察知していますね。
An.: 本日も面白いお話、ありがとうございました。

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