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日本安全保障・危機管理学会第21回現地研修会レポ(1) ~航空母艦ジョージ・ワシントンと戦艦三笠記念館~総務課 青柳 健太

 2014年4月30日(水)、院長が所属する日本安全保障・危機管理学会が主催する現地研修会に参加しました。今回は在日米軍横須賀基地に停泊している空母USSジョージ・ワシントン(以下GW)を視察できたので、その様子をご紹介させて頂きます。


帝国海軍の施設を再利用

(図1)司令部として使われている旧横須賀鎮守府会議所 (図1)司令部として使われている旧横須賀鎮守府会議所
(図2)旧横須賀鎮守府庁舎 (図2)旧横須賀鎮守府庁舎
(図3)各部門の責任者の写真が飾られています (図3)各部門の責任者の写真が飾られています

(図4)入口がふさがれた防空壕 (図4)入口がふさがれた防空壕

(図5)内部は普通のオフィスだそうです (図5)内部は普通のオフィスだそうです

 在日米軍横須賀基地は、伊豆半島の東側のほぼ中央に位置し、古くは江戸時代後期に製鉄所などが建設されていました。その後、明治政府が帝国海軍の中心拠点となるべく整備を行ない、1884年に横須賀鎮守府(現在で言う司令部)が設立しました。

 太平洋戦争が終結すると連合国軍が施設を接収し、1952年日米安保条約が締結されると在日米軍の基地として使用されることになりました。現在でも、主要な建物は当時の建築様式(外装などはその都度補修されている)のまま使用されており、在日米海軍の司令部として機能しています(図1~3)

 しかし、基地内に作られた防空壕(爆撃などを避ける為に、山に穴を掘った待避所)などは、その殆どが埋めたてられたそうです(図4)。唯一、米海軍の第15駆逐隊司令部のオフィスとして一箇所のみ使用されています(図5)


海の上の飛行場

(図6)ガイドのフェリック大尉 (図6)ガイドのフェリック大尉

(図7)一見、船には見えません (図7)一見、船には見えません

(図8)広大な格納庫(艦の正面側) (図8)広大な格納庫(艦の正面側)

(図9)工場の中にいるようです(艦の後ろ側) (図9)工場の中にいるようです(艦の後ろ側)

(図10)まるで地上の滑走路のようです (図10)まるで地上の滑走路のようです

(図11)ポツンとそびえる艦橋 (図11)ポツンとそびえる艦橋

 施設の見学後、いよいよ空母GWの停泊しているベイに向かいます。そこかしこで修理・点検を行っている米海軍のイージス艦が抑留されており、レーダー(SPY-1)などの覆いが外された非常に珍しい姿を見ることが出来ました。

 空母GWでは、副広報部長のフェリック大尉に案内して頂きました(図6)。会話のところどころにアメリカンジョークを混ぜ込む、陽気な方でした。

 この空母は1990年にアメリカで建造され、初代大統領であるジョージ・ワシントンの名前を冠しています。主に地中海・ペルシャ湾などの情勢不安定な地域へ派遣されていました。イラク戦争が終結して数年後、2008年に横須賀基地に配備され西太平洋からインド洋を管轄とする第7艦隊(米海軍の艦隊の一つ。世界最大・最強の洋上戦力を保有)に所属しています。その大きさは、石油タンカーや豪華客船などの民間船を除けば、軍用艦では最大級の大きさです。

 全長333m(東京タワーとほぼ同じ)、全幅76.8m(ビル20~25階)、満載排水量(船の重さは排水量で表示します)約10万2千トン(中型の5トントラックが約2万台)という、途方もない規模を誇ります。

 これだけ大きいにも係らず最高時速は30ノット(1ノットは時速約1.8㎞なので、時速54㎞)のスピードで航行します。それを可能とするのが原子炉2基による豊富な発電力で、乗員5500人を要する艦の生活全てのエネルギーもまかなっています。

 こんな大所帯の空母ですが、アメリカでは10隻(予備役を除く)が運用されており、GWはその中で唯一アメリカ国外に配備された艦です。

 まぢかに見るその巨体は、まるで大きな工場が建っているような雰囲気で、低く唸るような機械音がそれに拍車をかけています。入口(恐らく、給油作業を行なう所)から艦内に入ると、急に静かになりました。まるで、巨大な生物のお腹にでも入ったような錯覚を覚えます(図7)

 一行はまず、空母の格納庫で簡単な説明を受けます。格納庫は空母の中で一番広い面積をとるエリアで、大まかに3つの扉に仕切られていました(図8・9)。本来はここに航空機を格納します。

 格納庫内には様々な重機や機材、作業員用と思われるプレハブが建てられていました。

 次は、格納庫から4階ほど上にあるフライトデッキ(航空機の発着甲板)を見学します(図10)。発着甲板は、滑り止めの為かザラザラしておりコンクリートのように硬い素材で覆われています。その面積も、とても船の上にいるとは思えない広さです。広大な発着甲板の右側中央に、まるで海に浮かぶ島のような艦橋(アイランドと呼びます)がたっています。ここで、艦の運行や航空機の管制塔の役割を果たしています(図11)

 更に艦橋の中は艦の大きさから想像すると、とても狭い印象を受けます(図12)。様々な情報が映し出されるディスプレイや計器類が、ところ狭しと並んでいます(図13)

 ここで、案内役のフェリック大尉から参加者に問題が出されました。
大尉: 今、ここにはGWの秘密兵器があります。それはなんでしょう?
・・・・・・という問題です。さて、皆さんはおわかりになりますか?(正解は次号に掲載)ヒントは、写真にも写っています。


 運よくこの問題に正解した私は、大尉から記念メダルを頂きました(図14)。ありがとうございました。

 次回は、基地に隣接した戦艦三笠記念館をご紹介致します。お楽しみに。

(図12)意外に狭い艦橋内 (図12)意外に狭い艦橋内
(図13)様々な計器が並んでいます (図13)様々な計器が並んでいます
(図14)コインの表と裏です (図14)コインの表と裏です


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