3443通信 オンライン  
みみ、はな、のどに関する病名、症状などの用語集

げんき倶楽部杜人

~シリーズ 学校健診その21~

 耳・鼻・のどに関する病気を扱う「三好耳鼻咽喉科クリニック」の三好彰院長は、耳鼻咽喉の診療に携わって30年余り。今回は2013年1月にfmいずみで放送された内容を紹介する。
[An.…江澤アナウンサー、Dr.…三好院長]

An.:…江澤アナウンサー、Dr.:…三好院長]

~シリーズ 学校健診その22~

An.: 三好先生、ラジオ「3443通信」が、このオンエアで100回目を迎えます。
Dr.: 100回目というと…江澤さん、この番組はいつから始まったんでしたっけ?
 あんまり昔のことで、忘れてしまいました(笑)。
An.: 記念すべき第1回のオンエアは、2010年2月2日でした。
Dr.: そうすると、この100回目のオンエアまで約3年が過ぎたことになりますね! 私の三好耳鼻咽喉科クリニックは1992年の1月23日オープンでした。昨年のことになりますが、当院の開院20周年を記念して、市民向けの講演会と記念パーティーを開催しました。
An.: どういった内容の講演会だったんでしょうか?
 もちろん、耳鼻咽喉科領域のお話だったわけですよね。
Dr.: この番組ではまだ話題になっていないんですが、「難聴児」といって、耳の不自由な子どもの教育に関するお話です。
An.: きっと、とても重要なお話なんでしょうね。いつかこの番組でも、その話題について聞かせてくださいね。あ、そういえば、三好先生のことですから、おなじみの医学漫画も記念出版されているのではないでしょうか。
Dr.: さすがは1を聞いて10を知る江澤さん。今回は難聴児についての絵本を記念出版しました。
An.: 漫画ではなく絵本だったんですね?
Dr.: 障害児の教育という、すごく真剣な内容なんですけれど、障害の克服ではなく、障害とともに人間が成長していくありさまを描きましたから。
An.: ちょっとタッチを変えて、読みやすく。
Dr.: 読む人の心に染みるような、そんな絵本にしました
An.: 先生、このオンエアが記念すべき100回目となりますし…。
Dr.: 江澤さん、リスナープレゼントの企画のお話ですね。さすが江澤さんは第六感がさえ渡っています。ここにリスナープレゼント用の絵本を5冊、準備してきました。
An.: かわいい絵本ですね!「かっぱの太ちゃん」というタイトルなんですね。
Dr.: これは実話なんですけれど。ワールデンブルグ症候群という先天性の病気で、目が青くて髪の毛の一部が白く、しかも耳が不自由なんです。
An.: 生まれつきなんですね。
Dr.:  太ちゃんという名前のこの子は、絵本でも分かりますが、目が青くてすごくかわいいんです。ただ、一見して他の子たちと違うことが分かってしまうんですそして、耳の障害が生後4カ月の時点で判明します。
An.: ご両親はショックだったでしょうね。

 

#

前の話 次の話

仙台での生活をサポート

Dr.: さらに衝撃が、ご両親を襲います。太ちゃんが生後6カ月の時に、東京生まれのこの子のお父さんが仙台へ転勤となるんです
An.: ご両親は、仙台は初めて…?
Dr.: 障害のあるわが子は診断してくれた病院のある東京に残し、単身赴任で仙台へ、とも考えたらしいんですが。
An.: それじゃあ、あんまりかわいそう!
Dr.: 家族は一緒に住むべきだと考えたご両親は、一家で仙台へ引っ越します。東京の大学病院が紹介してくれたのが、他ならぬ私の所でした。
An.: それじゃあ先生は、生後6カ月の愛らしい太ちゃんと出会うことになるわけですね?
Dr.: 太ちゃんを最初に診た時に私が考えたのは、こんなことでした。この子の病気や障害について十分な知識もないままに、誰一人知る人のいない仙台へやって来て、この一家は孤独にさいなまれはしないか。そういう問題です。
An.: 病気や障害もですが、社会的に適応できるかどうか、なんですね?
Dr.: 病気や障害のある子どもの、そのハンディだけならまだしも、その子と生きる孤独な仙台は、一家にとってどんなにつらいだろうかと。私はそれを心配したんです。
An.: 先生、江澤も心配になってきました。その子は、その一家は、どうなったんでしょうか。今更ですが、何か江澤にできることはないものかしら、なんて考えてしまいます。
Dr.: 私はその場で、宮城県の難聴児を持つ親の会へ電話し、難聴という障害についての生活面での注意点、そして何より、仙台という見知らぬ土地で地元に溶け込んで生きる方法についてアドバイスをもらえるよう、お願いしました。
An.: うまくいきましたか?
Dr.: 難聴児を持つ親の会の方たちは、自分たちもどこで何をしたら良いのか分からず、すごく苦労した経験があります。親身になってお世話してくださいました
An.: 良かったぁ…。
Dr.: 太ちゃんというその子は、その後スイミングスクールに入り、「かっぱの太ちゃん」と呼ばれるほど水泳が上手になりました。スクールを通じて、親子ともども地域社会への溶け込みにも成功しました。
An.: それが、この絵本になっているんですね?
Dr.:  記念にリスナープレゼントにします。
   ※この企画は終了しております。
院長企画の難聴児絵本「かっぱの太ちゃん」
当院ホームページ(http://www.3443.or.jp)のマンガコーナーで閲覧できます。 院長企画の難聴児絵本「かっぱの太ちゃん」
当院ホームページ(http://www.3443.or.jp)のマンガコーナーで閲覧できます。

#

前の話 次の話