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みみ、はな、のどに関する病名、症状などの用語集

fmいずみラジオ3443通信
アレルギー調査③

An.:…江澤アナウンサー、Dr.:…三好院長]

fmいずみラジオ3443通信アレルギー調査(3)目次

166 花粉症の対策

An.:  三好先生、お話はこれまで先生が日本のみならず世界の各地で、花粉症を中心としてアレルギー性鼻炎の、疫学調査に携わってこられたことの話題でした。
 前々回・前回と、日本国内の北海道白老町や栃木県栗山村で、先生が実際に調査してこられた成績から、日本人のアレルギー性鼻炎の頻度について、世界で初めて証明した。その物語でした。
 そう言えば、本日収録の「ラジオ3443通信」のOAは、2月17日になる予定でして、季節的にもちょうどスギ花粉症予防にいちばん大切な時期です。
 先生のこれまでの研究の流れも、とっても興味深くってこのままのめり込むのも良いかな・・・・・・と思う一方、目の当たりに差し掛かった今シーズンの花粉症の対策を、早めにお聞きしておいた方が良いのかな・・・・・・などと、江澤は迷っています(笑)。
Dr.:  お気持ちはよく理解できますよ、江澤さん。今シーズンのスギ花粉の飛散する量は、昨年の何倍かになりそうで、スギ花粉症をお持ちの方は気が気じゃありませんもの、ね(笑)。
 疫学調査のテーマはいったんお休み、花粉症対策の緊急番組とすることに、しましょうね(笑)。
An.:  先生、スギ花粉症対策で、ズバリ一番重要なことって、何でしょう?
Dr.:  このOAをお聞きのリスナーの皆様には、早とちりしないようお願いした上で、あえて申し上げるならば・・・・・・。言いづらいんですけれども、ね(笑)。
An.:  三好先生、その言いづらいところを「3443通信」のリスナーのために、そうっと教えて頂けませんか?
Dr.:  私はいつも言っているように、江澤さんのおねだりには、とても弱いものですから。
 誤解を恐れずに断言するならば、もっとも重要なことは、花粉症の治療は専門家である耳鼻科医で受けることが、一番です!
 もちろんこの場合、目の症状で眼科医に通っておられる場合を除いて、ですけれども。
An.:  先生、それは具体的にはどういうことでしょう?
 江澤は今まで、スギ花粉症にお悩みの方は当然耳鼻科医で、指導を受けているものと思っていました。
Dr.:  耳鼻科医が充実している都市部では、それが当たり前なんですけれど。内科医などに較べて耳鼻科医は、専門医自体の数が少ないものですから・・・・・・。
An.:  そういった、いわば耳鼻科過疎地域では、専門家以外の内科医などで治療を受けざるを得ない、花粉症の方も・・・・・・。
Dr.:  ゼロではないようなんです(笑)。
An.:  それじゃ、そういう方は心ならずも、最先端の医療を受けることができない?
Dr.:  地理的にそういう条件にある方は、中々最新の医学の恩恵を受けづらいのは事実です。ただ、そんな条件にある方でも、最初の診察だけはそれなりの耳鼻科医で受けてもらえれば・・・・・・。
An.:  最初の診察、つまり初診時だけでも、専門医ならば・・・・・・。
Dr.:  しっかりと検査を受けて、確実な診断を下してもらっておけば、シーズン中は内服薬と点鼻薬つまりスプレーと目薬の使用で、かなり楽に過ごすことができます。
An.:  それなら、かなり安心ですよね。
 スギ花粉の気候条件の変化による、多い・少ないでも症状に変化はあるかと、想像できますけれど?
Dr.:  急激な変化があった場合には、花粉症に限らないんですけれども、その都度専門医に相談する努力は欠かせません。ご面倒かも、しれませんけれど。
An.:  そんなぁ。病気のことですから、面倒なんて言っちゃいられませんよ、先生(笑)。
Dr.:  幸い、スギ花粉症のもっともひどい時期は、この仙台ですと3月上旬から4月始めの期間ですので。
An.:  そんなに、むやみに長い時間、花粉に悩まされるわけじゃない・・・・・・。
Dr.:  ですから、花粉の飛び始める直前の2月半ば頃から、耳鼻科専門医を受診して4月半ばまでの処方をしてもらっておけば・・・・・・。
An.:  急激な変化のあったとき以外は、頂いてあった処方薬でシーズンを終えることができますからね。
 ・・・・・・ところで三好先生。
 江澤にだけは、コッソリ(笑)教えて頂きたいんですけれども。
 スギ花粉症を耳鼻科専門医で治療するのと、内科医など専門じゃないお医者さんで診察するのと、具体的には何が違うんでしょうかしらね?
 真実を、ラジオ3443通信のリスナーにだけは、そうっと耳打ちしてあげたいような(笑)気がします。
Dr.:  (笑)江澤さん。花粉症って、人体の中のどこの場所の病気でしょうね?
 耳の中の病気でしょうか、お腹の病気でしょうか(笑)?
An.:  (笑)先生、それはやっぱり鼻の病気じゃないかと・・・・・。
 まぁ目にくることはありますけれども。
Dr.:  確かにダニやハウスダストによるアレルギー性鼻炎は、あまり目には症状を起こしませんね。
 それも理由がはっきりしているので、改めてご説明したいのですけれど。
 ともあれスギ花粉症の、病気の進行している主な現場は鼻のアナの中です。
 江澤さん。例外はあるかも知れませんが、例えば、私たち耳鼻科医は心臓の病気の診断治療を、あまり手懸けません。心臓の病気の状況を、そんなに正確に把握できるとは思わないからです(笑)。
 逆に、内科医など耳鼻科専門医以外のお医者さんには、アレルギー性鼻炎の鼻の状況がそんなに正確に把握できているとは、思えません(笑)。
An.:  正確な診断抜きでは、適切な治療は、すこーし難しいような・・・・・・。
Dr.:  そんな気がします(笑)。
 つまり何と言っても、アレルギー性鼻炎は鼻の粘膜の病気ですから、鼻そのものに対する治療が不可欠です。
An.:  鼻の中をしっかり観察しながら治療をする必要も、あるかも知れませんね(笑)。
Dr.:  それが、耳鼻科専門医の必要な理由です。
花粉に追われてかけこむ花粉症患者たち 花粉に追われてかけこむ花粉症患者たち

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