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みみ、はな、のどに関する病名、症状などの用語集

fmいずみラジオ3443通信
アレルギー調査③

An.:…江澤アナウンサー、Dr.:…三好院長]

fmいずみラジオ3443通信アレルギー調査(5)目次

168 中国大使館

An.:  三好先生、お話しは花粉症の話題から、三好先生が長いこと研究して来られた、日本と中国を相手にした、疫学調査の歴史について進行中です。
 まずは日本国内の、北海道白老町そして栃木県栗山村での調査が、1989年頃からスタートしたとのことで、ことに白老町では幕末の蝦夷地警備に携わった三好先生のご先祖様のエピソードも、教えて頂きました。
Dr.:  続いて、栃木県栗山村での調査の話題に進みたいところなんですけれども・・・・・・。その前に、話題全体に関わってくることですので、最近の出来事についてちょっとだけ耳を貸してください。
An.:  はいはい、江澤の耳は三好先生のお話しでしたら、なんでもスムースに入って来るようにできていますので・・・・・・(笑)。
Dr.:  どうか私の話が、そのまま反対側の耳からそのまんま、抜けていってしまうことのないよう、お願いします(笑)。
An.:  江澤は、三好先生のお話しは両方の耳で、懸命に聴いていますから・・・・・・大丈夫!
Dr.:  疫学調査のテーマは、白老町や栗山村の後、いよいよ中国での調査内容について進行するんですけれど、ね。
An.:  江澤は興味深々です(笑)。
Dr.:  この私の仕事は、日本だけでなく、いまなお調査を継続中の中国でも注目を浴びていまして。
An.:  と言いますと、先生?
Dr.:  日本にしか存在しないとされていたスギの木が、実は中国にも存在したこと。それゆえに、日本人の国民病だとされて来たスギ花粉症が、中国人の間にもひそかに広がりつつあること。
An.:  そうした重要な、これまでまったく知られていなかった事実が、三好先生の調査で世界で初めて証明されたんでしたもの・・・・・・、ねぇ!
Dr.:  それと同時に、お仕事などで日本に在住せねばならない中国の方に、スギ花粉症が流行りだしたんです。
 中国に住んでいる間は、そうした「くしゃみ・鼻みず・鼻づまり」の花粉症症状は、あまり体験しなかったわけなんですけれど(笑)。
An.:  中国のスギ林は、日本のそれほど密生していないんですね?
Dr.:  江澤さん。日本のスギの森林は、第二次世界大戦後の復興で木々が切り倒され、洪水が多発したその対策として、全国的に一斉に植樹されたものです。
An.:  三好先生、その人工樹林が樹齢30年たって一斉に花粉を飛散させるようになると・・・・・・(笑)?
Dr.:  そうです。
 世にも悲惨なスギ花粉症の発作が、日本全体で発生するんです(笑)。
An.:  中国には、スギの人工林は?
Dr.:  一部で、やはり洪水対策のために、スギ植樹の行なわれている地域はありますが、日本ほど広汎に、つまり広い面積で日本各地で一斉に、と言うほど行なわれたわけではありませんので。
An.:  やはり、ひどい思いをするのは日本人?
Dr.:  「国民病」ですから、ね(笑)。
An.:  それじゃあ、中国国内に住んでいる方にもスギ花粉症は発生するけれども・・・・・・。もしかすると、お仕事などで日本に定住せねばならない中国の方には、日本人と同じくらいせつないスギ花粉症の発作が?
Dr.:  そう! 待ち受けているんです(笑)。
An.:  日本在住の中国の方と言っても、色々なお仕事でしょうけれども・・・・・・。スギ花粉症に悩まされている方が、まとまってお仕事をしておられる場所?
 判りました。きっと三好先生はそういった環境で仕事をしておられる、大勢の中国の患者さんたちから、悲鳴に近い助けを求められて、駆け付けた!
Dr.:  さすがは1を聴いて10を知る江澤さん。さてそれでは、それはいったい、この日本の中のどこでしょうね(笑)?
An.:  さすがの江澤にも、それは想像がつきません(笑)。
Dr.:  もったいぶるわけではありませんので、答えです。
 江澤さん。それは駐日中国大使館、つまり六本木ヒルズのそばにある中国の大使館ですよ(笑)!
An.:  先生、それはさすがの江澤にも、想像がつきませんでした。
 自主的に、座布団1枚、お返しします(笑)。
 でもその大使館、どれくらいの人数の中国の方がお住まいなんでしょうね?
 それに三好先生は、どうして大使館みたいな特殊な場所へ、スギ花粉症患者を救いに行くことになっちゃったんでしょうか?
Dr.:  六本木の中国大使館には、137名の中国人大使館員が在住しています。
An.:  皆さん、日本語がペラペラなんですか?
Dr.:  80名は、日本語に不自由しないんですけれど。
An.:  皆さん、スギ花粉症(笑)?
Dr.:  スギ花粉症は、花粉の飛散している場所に何年間か、住み続けると発症します。
 その仕組みについては、改めてご説明しますけれども。
An.:  つまり、大使館員は日本に勤務して何年間か過ぎると、そのほとんどがスギ花粉症になっちゃう(笑)?
Dr.: それで、この私に「助けてくれ!!」と、声が掛かりました。
 もともと私が、中国でスギ花粉症を発見した経緯については、むしろ中国で有名ですから(笑)。
An.:  そこで三好先生の出番なんですね(笑)?
Dr.:  そういう経緯があって、この3月5日に中国大使館で、スギ花粉症についての講演会が開催されたんです。
An.:  すごい進展になって来ましたが、どうやら時間です。次回を、お楽しみに!
中国大使館での講演風景 中国大使館での講演風景

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