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みみ、はな、のどに関する病名、症状などの用語集

げんき倶楽部杜人

~シリーズ 学校健診その28~

 耳・鼻・のどに関する病気を扱う「三好耳鼻咽喉科クリニック」の三好彰院長は、耳鼻咽喉の診療に携わって30年余り。今回は2013年3月にfmいずみで放送された内容を紹介する。
[An.…江澤アナウンサー、Dr.…三好院長]

An.:…江澤アナウンサー、Dr.:…三好院長]

~シリーズ 学校健診その29~

An.: 三好先生、前回は雲南省の調査旅行のお話から、高床式住宅、正倉院へとお話が進み、日本の住宅の在来工法と呼ばれる開放型住宅の特徴と、ロシアなど北方の寒い大地に適したログキャビン型住宅について教えていただきました。本日はどんな話題になるのでしょうか? 楽しみです。
Dr.: 江澤さん、私が子どものころに住んでいた家も典型的な在来工法、つまり開放型住宅だったんです。年末の大掃除では、障子の張り替えをしたり…。そうそう、江澤さんは障子の張り替えを覚えていますか? 張り替える前に、子どもたちが古い障子紙に思い切り穴を開けて遊んだりして。
An.: 障子の張り替え、ありましたねぇ。
Dr.: 普段は穴を開けたりするとひどく怒られますが、その日だけはいいですからね。日頃の反動みたいな気分で、たくさん穴を開けました。
An.: で、障子を張り替えて、と。
Dr.: 大掃除ですから畳も替えるんですが、江澤さん、畳を上げると、その下に何がありましたっけ?
An.:えぇっと、確か古新聞が敷いてあって…。そうそう、ついその古新聞に読みふけてしまって、掃除の手が止まっちゃうんですよ。
Dr.: 私もです。古新聞の「サザエさん」なんかに気を取られまして…。江澤さん、話を戻しましょう(笑)。
An.: 先生もサザエさんがお好きだったんですね(笑)。
Dr.: 畳を上げると古新聞が敷いてあって、それをめくると木の床がありました。「あら床」と呼ばれるその床は、密着していなくて隙間があるものですから、年末の寒い時季の冷たい空気が下からヒューヒュー吹き込んでいたことを思い出します。
An.:  ということは、床下は空気がスースー通っていたんでしょうね?4
Dr.:  あら床の隙間からは地面が見えていましたものねぇ。で、その床下の空間に時々ネコが入り込んで鳴き声が聞こえたりして。
An.: お話を伺いますと、そういった日本式の開放型住宅は、いかにも家の中全体を風が吹き抜けやすいようにできていたことが分かります。
Dr.:  つまり雲南省などの高床式住宅に共通する、夏を過ごしやすい家の典型なんです。ただ、そういう家は冬でも外気が吹き抜けて、お茶の間にいてもすごく寒かった記憶があります。
An.:ストーブをつけても部屋が暖まらないんですね?
Dr.:  ですから、私の家のお茶の間には掘りごたつがありました。ストーブでは寒いので、家族全員がその掘りごたつに集まるんです。
An.: 光景が目に浮かびます(笑)。
Dr.: 春になってこたつを片付けると、その形沿いにミカンやお菓子が並んでいて…(笑)。
An.: 人間がそこに住み着いていたことが分かっちゃう?
Dr.: つまり古代の遺跡みたいなもので(笑)。
An.: それが高床式住宅に通じる日本の南方型の開放型住宅なんですね?
Dr.: で、その建て方がそのまま受け継がれているのが、在来工法と呼ばれる家屋なんです。

 

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日本とロシアの住宅事情

An.: 北方型のロシア式建築は、それとはかなり異なるんでしょうね?
Dr.: ログキャビンとご説明しましたが、ロシアなどの北方型住宅は、冷たい大地にそびえ立っている大木を切り倒し、横に木組みをして、まず壁を作るんです。
An.: 在来工法は確か柱を立て床を作り、屋根を載せてからハンギングウォールと呼ばれる壁を作ると伺いました。
Dr.:ですから在来工法の家は、別名「柱で建てる家」と表現されるんです。
An.:その言い方ですとロシア式の家は…。
Dr.:そう! 「壁で建てる家」と表現できます。それを現在では、いかにもしゃれた呼び方で「ツーバイフォーの家」と言っているんです。
An.: それ、聞いたことがあります(笑)。
Dr.: この北方型住宅は密閉式ですので、昔の私の家のように、真冬に家中を冷たい外気が吹き抜ける、なんて悲惨なことはありません(笑)。
An.: それなら暖房も効きそうですね。
Dr.: ただし住まいは、その方式によって住むためのルールが異なります。南方型住宅、つまり高床式住宅には、それ向きの住み方があり、北方式、つまりロシア型と言いましょうかツーバイフォーの家にも、住むための知恵があります。
An.: そこに住む人間が、健康に生活を楽しむためのルールなんでしょうね。
Dr.: 後ほど詳しくご説明しますが、現代病ともいえるアレルギー疾患が増加した背景に、この住宅と生活習慣の食い違いが存在するんです。
An.: そんなことがあったんですね! 江澤はちっとも知りませんでした。人間が健康に生活を楽しむための、住宅に適応した住まいのルール、ぜひとも教えてください。
Dr.: 本日は時間が来てしまいました。続きは次回ご説明しましょう。お楽しみに!
An.: ありがとうございました。
ロシアのログキャビン ロシアのログキャビン

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