3443通信 オンライン  
みみ、はな、のどに関する病名、症状などの用語集

シリーズ  食い倒れナースが行く
2015年チベット料理調査
味レポ2
看護課 高橋 美江
背景はナムチャ・バルワ(標高7782m)

2015年9月15日(火)~23日(水)、中国アレルギー調査へ行ってきました。
 引き続きグルメレポートをご紹介いたします。

9月18日(金)、3日目  北京 → チベット・ラサ

この日はついに北京からチベット自治区へ出発です。
 チベットへは1日1便、7時40分の便しかないので、朝早くホテルを出発します。
 空港までの移動中に車の中でホテルで用意してくれたパンやクッキーなどの朝食をすませました。
小型飛行機に乗ってチベットへ。

機内食

(図1)機内食 (図1)機内食

 昼食はエアチャイナの機内食です(図1)。チキンとごはん、サラダとフルーツ。過去に何度も食べた、いつもと変わらない私の中国の味でした。
 ラサに到着すると空は素晴らしい快晴です。少し肌寒いですが、日差しは強いのです(図2)。空港の外でガイドさんが待っていて、歓迎のカターを首にかけてくれました(図3)。

 ラサ市は標高3650mという、富士山の頂上より少し低いくらいの高地のため、明らかに空気が薄く、少し歩いただけでも息苦しさを覚えます。
 おかげで私の血中の酸素飽和度は81%にまで低下していました(図4)。
 この血中酸素飽和度、標高約35mの仙台市で計測してみると、98%と正常値でしたので、ラサでは明らかに体の中の酸素が足りない状態になっていました。
 空港からは1時間程かけて車でホテルへ移動し、今回調査を共に行う先生方と合流しました。

(図2)チベット・ゴンカル空港の空 (図2)
チベット・ゴンカル空港の空

(図3)歓迎を表すカターをかける院長 (図3)
歓迎を表すカターをかける院長

(図4)血中酸素濃度が下がっています (図4)
血中酸素濃度が下がっています


ホテルで昼食

 まずはホテルで昼食をとることになったのですが、私は全く食欲がわいてこなかったのです……。
 全身倦怠感、食欲不振、軽い嘔気等……すでに高山病の症状が出始めていました。
 体調不良のため、昼食は食べずにいようかと考えておりましたが、ある程度食べ物をからだに入れておかないと余計辛く
なるよ、とアドバイスをもらい、みんなと一緒にレストランで昼食をとることにしました。
 しかし、実際にメニュー表を見ると、何を食べようかなと気分が乗ってきました。
 結局、ティラミスの文字を見つけたので、それを注文。勢いがついてコーラとパンも食べました。甘いもののおかげで元気が出ました(図5~7)。
 5年前、初めての中国調査の時も同じようにチベット自治区に来ました。その時、私はすごく元気でした。動いて息切れすることはあっても、ここまで体調が悪くなることはなかったのです。
 体力にはわりと自信があったし、以前の経験もあるので、今回も大丈夫だろうと安易に考えていました。ところが、今回のように一度体調が悪くなってしまうと気持ちもどんどん弱気になってしまいました。そして更に体調が悪化。負の連鎖でした。
 5年の歳月が、私の身も心も脆弱なものに変えてしまったようです。北京ダックが恋しくなりました。
 とりあえず、その日はガイドさんの忠告にあったとおり、無理はせずに、ごはんはおなかいっぱい食べることはせず、シャワーは翌日以降にし、部屋ではただ安静に過ごすことを固く決意しました。

(図5)美味しそうなティラミス (図5)美味しそうなティラミス

(図6)実は私はペプシ派なんです・・・ (図6)実は私はペプシ派なんです・・・

(図7)柔らかいパンとバター(図7)柔らかいパンとバター


街中のレストランで夕食

夕食はホテルから歩いて15分程の料理店で食べることになりました(図8・9)。
 席について待っていると、次々と料理が運ばれてきます。「茶碗蒸しのようなふわふわの卵料理」(図10)。日本の「ホイコーロー」はキャベツを使用しますが、中国ではニラが使われることが多いようです(図11)。「かまぼこのキノコ餡かけ」(図12)。「ナスの炒め物」(図13)。「豆腐料理」は、豆腐の上にのっている真っ赤な肉味噌が異常な辛さで全然食べられません(図14)。「チンジャオロース」は中国のどこで注文しても、日本で食べる味とまるっきり同じなのがおもしろいです(図15)。「ヤク肉とじゃがいも」(図16)。
 辛い料理がたくさん並ぶので、優しい味の「豆腐とチンゲンサイのスープ」は癒しです(図17)。
 夕食後、ホテルへ帰る道ではかなりの息切れです。ごはんを食べて体が重くなってしまい、血液も消化のため胃にまわってしまいます。血中酸素飽和度は76%にまで低下。心臓は一生懸命動いており、脈拍は123回/分に上昇。かなり過酷な旅の予感です(図18)。

(図8)ラサ市内のレストラン (図8)ラサ市内のレストラン

(図9)記念撮影 (図9)記念撮影


(図10)茶碗蒸しみたいです (図10)茶碗蒸しみたいです

(図11)ニラとヤク肉のホイコーロー (図11)ニラとヤク肉のホイコーロー

(図12)かまぼこのキノコ餡かけ (図12)かまぼこのキノコ餡かけ

(図13)ナスの炒め物 (図13)ナスの炒め物

(図14)辛い豆腐料理 (図14)辛い豆腐料理

(図15)どこでも美味しいチンジャオロース (図15)どこでも美味しいチンジャオロース

(図16)ヤク肉とじゃがいもの煮込み (図16)ヤク肉とじゃがいもの煮込み

(図17)豆腐とチンゲンサイのスープ (図17)豆腐とチンゲンサイのスープ

(図18)ちょっと歩くと息切れします (図18)ちょっと歩くと息切れします

 9月19日(土)、4日目  ラサ市内にて

翌日19日(土)、全身に倦怠感。朝食会場へ向かうも、食欲があまりないため少量の食事を済ませました……。「おかゆ」と「豆のスープ」と少しの「フルーツ」(図19)。
 朝食後、参加者それぞれの血中酸素飽和度、血圧を測定し記録をとります。その後、ポタラ宮へと向かいました(図20)。
 ところで、チベットは犬天国なのです。街中いたるところにたくさんの犬がいます。ガイドさんの話によると、チベットで犬は神の遣いとして大切にされているのだそうです。
 ポタラ宮の周りにいるたくさんの犬達(図21・22)。
 鶏やアヒルもいました(図23・24)。
 集合写真を撮ろうとしたら自ら一緒に写りこんだ犬がかわいいです(図25)。
 その後、大昭寺へ向かいます。ジョカンとは、7世紀中期に創建された寺院で、2000年に世界文化遺産登録されました。大昭寺の正門の前では、巡礼者が五体投地を繰り返しています(図26・27)。

(図19)軽めの朝ご飯 (図19)軽めの朝ご飯

(図20)大昭寺の屋上から見たポタラ宮 (図20)大昭寺の屋上から見たポタラ宮

(図21)こちらをジッと見る犬 (図21)こちらをジッと見る犬

(図22)可愛い犬天国 (図22)可愛い犬天国

(図23)鶏も元気に鳴いていました (図23)鶏も元気に鳴いていました

(図24)アヒルの遊泳 (図24)アヒルの遊泳

(図25)ポタラ宮の裏側で (図25)ポタラ宮の裏側で

(図26)五体投地をする信者 (図26)五体投地をする信者

(図27)みんな一心にお祈りをしています (図27)みんな一心にお祈りをしています

湘君府大酒店

 昼食の時間です(図28)。
 まず前菜に「凍り豆腐の炒め物」(図29)。「炒飯」は
辛くないのでたくさん食べることができます(図30)。「空心菜の炒め物は中国ではよく出てきます(図31)。私の好きな料理です。
 水餃子(図32)。日本では焼き餃子が定番ですが、中国で餃子といえば水餃子なのです。黒酢ベースのタレで頂きます。
 とても甘い「蒸しかぼちゃ」(図33)。
 昼食後、セラ寺に観光へ向かいます。ようやく再公開されたセラ寺では、多くの僧侶が独特のジェスチャーで問答修行を行っていました(図34)。
 夕方にはもう一度ポタラ宮へ向かい、別角度からのポタラ宮の写真を撮りました(図35)。

(図28)レストランの玄関 (図28)レストランの玄関

(図29)凍り豆腐の炒め物 (図29)凍り豆腐の炒め物

(図30)卵チャーハン (図30)卵チャーハン

(図31)空心菜の炒め物 (図31)空心菜の炒め物

(図32)食べやすい水餃子 (図32)食べやすい水餃子

(図33)蒸しカボチャ (図33)蒸しカボチャ

(図34)禅問答をする僧侶 (図34)禅問答をする僧侶

(図35)夕暮れのポタラ宮 (図35)夕暮れのポタラ宮


キノコ鍋の店・崗王府

 その後、夕食はきのこ鍋を頂きました(図36)。2010年調査時以来2回目のお店の雰囲気は、とっても毛沢東でした。(図37)。
 鍋の中にはえのき、しめじ、まつたけなどのありとあらゆる大量のきのこが投入されます(図38)。いっきに鍋に入れて煮込んでいきますが、店員さんがそのまま20分待つように言い残して、その場を去っていきました。
 私達は店員さんの言いつけを守り、しばらく鍋を眺めながら待っていましたが、煮立ってしばらくたったところで、そろそろいいんじゃないか? という雰囲気になり、少し鍋の具材をいじってみました。
 そこへ突然店員さんが現れ、鍋には触らないように! と怒られてしまいました。つまみ食いの罪悪感もあって、ちょっと恐かったです。
 出来上がった鍋は軍服を着た店員さんが取り分けてくれます(図39)。
 チベット名物のバター茶も飲みました(図40)。
 夕食の〆はうどんを食べました(図41)。
 ラサでは無理せず食事するのが一番です。私はもう少しで行き倒れナースになるところでした。

(図36)名物はキノコ鍋だそうです (図36)名物はキノコ鍋だそうです

(図37)長征のエピソードがインテリアに (図37)長征のエピソードがインテリアに

(図38)たくさんのキノコが入った鍋 (図38)たくさんのキノコが入った鍋

(図39)軍服を着た店員さん (図39)軍服を着た店員さん

(図40)チベットと言えば絶品・バター茶 (図40)チベットと言えば絶品・バター茶

(図41)〆はやっぱり麺料理 (図41)〆はやっぱり麺料理