3443通信 オンライン  
みみ、はな、のどに関する病名、症状などの用語集

シリーズ  食い倒れナースが行く
2015年チベット料理調査
味レポ4
看護課 高橋 美江
背景はナムチャ・バルワ(標高7782m)

 2015年9月15日(火)~23日(水)、中国アレルギー調査へ行ってきました。
 引き続きグルメレポートをご紹介いたします。

9月20日(日)ラサ → 林芝

(図1)朝食は元気の源 (図1)朝食は元気の源

 ラサ市に到着してから3日目ともなると、標高3650mの生活にも慣れ始め、ホテルの朝食バイキングでは朝からたくさん食べられるようになっていました。
 朝食では、私はやけにパンを食べました(図1)。
 この日はラサから東に向かって6時間程かけて林芝へバス移動をしました。ラサ市は標高3650m、林芝は標高3000mです。5年前の経験から、650m標高が下がっただけでもかなり体が楽になるのが分かっていたので、長い移動も耐えられるのです。
 しかし、林芝までの道の途中で、標高5013mのミラ峠を越えなければなりません。そんな高地で今回は一体どうなってしまうのでしょうか?
 途中車を停めてヤクを撮影したりと、旅路は順調です(図2)。
 ミラ峠に到着後、最初はバスから降りて、血中酸素濃度データをとったり、景色を撮影したりしていましたが、体を動かすと、息切れ、頭痛、悪寒とともに爪の付け根が青紫色に変色し、指先・足先がしびれ始めました。
 私はそそくさとバスの中に退散。安静に過ごしながら、院長と青柳さん、殷先生が元気に活動している姿をバスから眺めておりました。
 ミラ峠の標高5013m地点は記念撮影スポットで、たくさんの人が集まっています(図3)。
 血中酸素飽和度は66%まで低下(図4、仙台市で計測すると98%です)!

(図2)野生のヤク (図2)野生のヤク

(図3)ミラ峠の全景 (図3)ミラ峠の全景

(図4)平地だったら危篤状態です(チベットでも?) (図4)平地だったら危篤状態です(チベットでも?)

ミラ峠のレストラン

 ミラ峠を越えてしばらく走ると飲食店が数件立ち並ぶ、お食事処があります。ここで食事休憩をとるのが、ラサから林芝へ向かう道中の決まりごとのようになっているようです。私たちはその中の一軒のお店で昼食をとることにしました(図5)。
 テーブルにつくと、真ん中にはひまわりの種がおいてあります。料理を注文して待っている間につまむようになっているようです。殷先生に種の殻をむいて食べるのだとご教授頂き、思いのままに殻をむいていると、殷先生から上手いとほめられました。実は私は小学生の頃にハムスターを飼っており、ハムスターと触れ合う中で、よくひまわりの種の殻をむいてハム達に食べさせていたのです。その人生経験が生かされることとなってよかったと思いました。
 たくさん用意されたひまわりの種(図6)。ちなみに殷先生はひまわりの種をおやつにすると言い、お店を出る際にひまわりの種を大量に購入していました。
 ニラのホイコーロー(図7)、チベットに来ると必ず食べるトマトと卵のスープ(図8)。
 高地で血流も悪化していたためか、私はすごく寒くてしようがなかったのですが、トマトと卵のスープを飲んでほんとうに体の底から温まるのを感じました。
 林芝に到着したのは午後。標高が下がるのに比例して元気も出てきます。

(図5)峠のレストランで昼食 (図5)峠のレストランで昼食

(図6)ひまわりの種 (図6)ひまわりの種

(図7)ニラのホイコーロー(図7)ニラのホイコーロー

(図8)トマトと卵のスープ (図8)トマトと卵のスープ


林芝菌湯石鍋館

 夕食は林芝の石鍋のお店に入りました(図9)。標高が3000mなので、ラサ滞在時と比べると少しくらいのアルコール摂取は問題ありません。いろいろな種類のきのこが入った鍋(図10)と、テーブルに並べられた具材の中に薄くスライスされたキュウリを発見しました! (画像左下)大根のような感覚で食べました。蒸しパンもおいしかったです(図11)。

(図9)石鍋のレストラン (図9)石鍋のレストラン

(図10)野菜中心の石鍋 (図10)野菜中心の石鍋

(図11)フワフワの蒸しパン (図11)フワフワの蒸しパン


9月20日(月)林芝にて

 21日(月)は世界柏樹王国林に柏(スギ・ヒノキの仲間)の巨木を見に行きました(図12・13)。

(図12)公園の入り口で (図12)公園の入り口で

(図13)樹高が50mあります (図13)樹高が50mあります

 ここは巨大な柏の木の保護区で、 樹齢1000年を超えるとされる柏の古木が数百本あります。一番大きな柏の木の樹齢を2015年6月にチベット大学が調査をしたそうで、5年前に2600年だった樹齢が、今年は3233年と大幅にアップしておりました(図14)。柏の木の付近には野生のリスやツグミが来ていて大変癒されました (図15・16)。

(図14)私たちが行く3ヶ月前に測定されたそうです (図14)
私たちが行く3ヶ月前に測定されたそうです


(図15)野生のリス (図15)野生のリス

(図16)エサを求めて飛んできたツグミ (図16)エサを求めて飛んできたツグミ


魯朗石鍋王

 次の観光地へ移動する途中に昼食をとることになりました(図17)。店内には冬虫夏草のお酒が(図18・19)! ガイドさんがみずみずしいスモモとリンゴを買って出してくれました(図20)。卵と青菜の炒め物(図21)、空心菜のにんにく炒め(図22)、きのこのスープ(図23)。今回の昼食ではめずらしく激辛料理は出ませんでした。

(図17)レストランの外観 (図17)レストランの外観

(図18)冬虫夏草のお酒 (図18)冬虫夏草のお酒

(図19)たくさん入っています (図19)たくさん入っています

 その後、村全体を観光地としている場所へ向かいました。その村はチベットの伝統的な民家に宿泊できるとあって人気の観光地とのことでしたが、村へ通じる高速道路が工事中のため、今年は観光客がほとんどいない状態でした。

(図20)地元産の果物 (図20)地元産の果物

(図21)卵と青菜の炒め物 (図21)卵と青菜の炒め物

(図22)空心菜のにんにく炒め (図22)空心菜のにんにく炒め

(図23)きのこのスープ (図23)きのこのスープ

村長の家

 私たちは村長の家を見学させてもらい、手作りのバター茶をご馳走になりました(図24)。
 バター茶と一緒にテーブルに出されたグレーの立方体(図25)。何かのお菓子かと思い、深く考えずに一粒頂いてみると、それは無味無臭で大変固く、しばらくすると口の中でぼろぼろになりますが、なんだか上手く飲み込むことができません。「私は、ついに食べ物ではない物を食べてしまった・・・・・・」と若干の恐怖を感じておりましたが、ガイドさんに聞いてみたところ、ちゃんとしたお茶菓子とのことでひと安心でした。
 村長さんの家には、手作りバターの塊が置いてありました(図26)。

(図24)チベット名物のバター茶 (図24)チベット名物のバター茶

(図25)お茶菓子(成分は不明) (図25)お茶菓子(成分は不明)

(図26)バターの塊 (図26)バターの塊

 村の中では豚や馬、鶏が自由に歩き回っています(図27~29)。村から少し歩くと放牧場があり、たくさんのヤク達が草を食べたり休んだりしていました(図30)。
 夕食は名物の林芝豚の料理を食べました(図31)。

(図27)林芝名物の黒豚 (図27)林芝名物の黒豚

(図28)街中に放牧されている馬 (図28)街中に放牧されている馬

(図29)間近に迫る鶏 (図29)間近に迫る鶏

(図30)広々とした放牧地 (図30)広々とした放牧地

(図31)夕食会場 (図31)夕食会場

 林芝豚の角煮(図32)、林芝豚は中国国内で食べた他の豚肉と比べて、深い味わいでした。 
 ヤクのシチュー(図33)、ブロッコリーのにんにく炒め(図34)、ワカメと海苔のスープ(図35)は、ヤク肉や林芝豚料理と比べあまりチベットらしくはない一品でしたが、そのやさしい塩気の海藻のスープはすごくおいしかったです。

(図32)林芝豚の角煮 (図32)林芝豚の角煮

(図33)ヤクのシチュー (図33)ヤクのシチュー

(図34)ブロッコリーのにんにく炒め (図34)ブロッコリーのにんにく炒め

(図35)ワカメと海苔のスープ (図35)ワカメと海苔のスープ

9月22日(火)林芝 → 成都

 22日(火)は林芝から成都へ飛行機で移動です。林芝空港の外観は懐かしの仙台空港とどこか似ています(図36)。
 5年前と比較すると明らかに空港の利用者が増えたようでした。フライト遅延の影響もあり、小さい空港内は人で溢れかえっていました(図37)。
 成都に到着した後は、一旦ホテルで休憩です。

(図36)林芝空港 (図36)林芝空港

(図37)ロビーは人、人、人 (図37)ロビーは人、人、人


陳麻婆川菜館

 夕食の時間。成都に来たら恒例の「陳麻婆豆腐」のお店で頂きます(図38)。この店名にある、陳さんという名のおばあさんが、麻婆豆腐を発明したそうです。
 店内へ入ると、名物の麻婆豆腐に使用されているスパイスがたくさん並べられていました(図39)

(図38)お店の外観 (図38)お店の外観

(図39)スパイスの数々 (図39)スパイスの数々

 定番の麻婆豆腐(図40)、鳥肉とピーナッツの炒め物(図41)、やけに辛い豆腐料理(図42)。とうがらしがたくさんのっています。ほうれん草のスープ(図43)、水餃子(図44)、山盛りのごはん(図45)。
 麻婆豆腐はおいしいのですが、辛すぎてレンゲにすくった少しの麻婆豆腐に対して、お茶碗1.5杯分程のごはんで辛さを中和しないと、舌がビリビリしてしまう程でした。

(図40)痺れるような旨さの麻婆豆腐 (図40)痺れるような旨さの麻婆豆腐

(図41)鳥肉とピーナッツの炒め物 (図41)鳥肉とピーナッツの炒め物

(図42)こちらも辛い豆腐料理 (図42)こちらも辛い豆腐料理

(図43)ほうれん草のスープ (図43)ほうれん草のスープ

(図44)ラー油たっぷりの水餃子 (図44)ラー油たっぷりの水餃子

(図45)食べ放題の白米 (図45)食べ放題の白米


さいごに

 成都の麻婆豆腐を含む四川料理は、山椒やとうがらしをふんだんに使用した激辛料理が多いです。これは、四川省の気候が関係しているのです。曇り空の多い四川省の皆さんは、辛いものをたくさん食べて汗を流す方法で健康を保っているんだそう。
 たくさん食べて翌日の帰国に備えてゆっくり休みます。
 今回の中国調査は体調面でかなりきつい場面もありましたが、無事に帰ってくることができて良かったです。
 お世話になった皆様に御礼申し上げます(図46)。

(図46)旅行最後の食事はチキンとトマトソース煮 (図46)旅行最後の食事はチキンとトマトソース煮