3443通信 オンライン  
みみ、はな、のどに関する病名、症状などの用語集

fmいずみラジオ3443通信ピアス2

An.:…江澤アナウンサー、Dr.:…三好院長]

fmいずみラジオ3443通信ピアス(2)目次

184 ピアスの習慣

An.:  三好先生、前回は最近のこの日本で、軽薄な一時的流行と考えられがちだった、耳たぶへのピアス装着が・・・・・・。
Dr.:  鎌倉の大仏様や法隆寺の九面観音などの、歴史的な貴重品にも見られることが判って。
An.:  決して最近の若い女性たちだけの、浮薄な流行とは断言できない、という事実を指摘していただきました。
Dr.:  それに、日本以外の海外では、女の子は生後数ケ月くらいの年齢で、ピアスを装着する習慣のあるらしいことも。
An.:  先生から、さまざまなエピソードを通じて、ご説明頂きました。
Dr.:  ですから、ピアスを装着するのは、少なくとも一時的な流行の1種だけではなさそうですね。
An.:  あるいはこの日本でも、かなり昔は小さな頃からピアスをする習慣があったのかも知れません。
Dr.:  とくに、女の子が小さなうちから耳たぶにピアスを装着するのは何故か?
An.:  ピアス装着のナゾに迫る、なんらかのヒントが得られるかも知れません(笑)。
Dr.:  江澤さん。ロンドン市民が紅茶を嗜むようになったのは、どんな理由からでしたっけ?
An.:  このOAの116回目で話題になったんですけれども・・・・・・。
 19世紀のロンドン市民は、テムズ河の水を水源として、日常生活に使用していたんでしたね。
Dr.:  その水は、現在の日本の水道水と同じように、清潔なバイ菌の入らない飲み易い水質だったでしょうか?   
An.:  先生、当時のロンドンではテムズ河を水源とした上水道と、使用済みの汚水の流れる下水道が、ごっちゃになってしまうことも稀ではなかったようで(笑)・・・・・・。
Dr.:  116回目のOAでは、ロンドンの高層アパートの住民が、排泄物を2階の窓からテムズ河に投げ込む様子を、紹介しました。
 その結果、江澤さん。ロンドンの街では何が流行したんでしたっけ?
An.:  三好先生、ロンドンでは1832年から49年にかけて、コレラが大流行したんです。
Dr.:  そうした経緯があって、ロンドン市民は、テムズ河の水源の滅菌ができる煮沸消毒した熱湯で、紅茶を嗜むようになりました。
An.:  紅茶は、味覚的な嗜好だけじゃなくって、人体の健康を護るという実用的な意味でも、時代に合っていたんですね(笑)?
Dr.:  19世紀のロンドンで紅茶が流行った理由もですが、もう1つ話題を。
 バイ菌の存在について、人類が余りにも無知だったために、当時はお産に際して「産褥熱」が多発。赤ちゃんが無事生まれても、母親が感染症で亡くなってしまうという悲惨な現象が、19世紀にはすごく多かったんです。
An.:  三好先生、それは122回目のOAでお話し頂いたように、細菌感染に対する知識の不足から感染症が激発したわけですね。
 母子を衛生的な環境に保ち、バイ菌が体内に侵入することが無ければ、そんな悲惨な事態も避け得たんでしょうけれど・・・・・・。
Dr.:  さすがは江澤さん! 私の言いたいことを、今回も先にマイクに乗せてしまいました
An.:  えっ、せ、先生。なんのことでしょう?
 またしても江澤の第六感が、江澤の口を借りてマイクを乗っ取ってしまったんでしょうか(笑)!
Dr.:  テムズ河のコレラも、バイ菌による産褥熱も、いずれも人間が病気になる際の、共通の特徴が見られます。
 それは人体の外側から、人間に悪さをする何ものかが、体内に侵入して人体を冒す。
 そういう、事実です。
An.:  そう言えば・・・・・・。
Dr.:  コレラ菌にしても、産褥熱の起因菌にしても、細菌自体が発見されたのは19世紀後半のことです。
 でも人類は長い歴史の間に、人間が病気になるのは、きっと・・・・・・。
An.:  人体の外側から、人間に悪さをする何ものかが、体内に侵入して人体を冒す。
 その恐ろしさを、具体的な証拠さえないうちに、ひしひしと肌で感じ取っていたのかも知れません。
Dr.:  さすがは1を聞いて10を知る江澤さん。さて、ここからがおもしろいんですけど。ね!
 そもそもはるか昔から、人間が病気になるのは、なにか悪さをする魔物が体外から入って来て、人体を冒すためだと信じられていました。
 ですから、人が病気になると、それが例えばお腹の病気だったら、ヒマシ油を飲ませて下痢をさせました。
 もちろん、体内に取り込まれた悪い要素を体外に追い出そうとする目的、でした。
An.:  それでヒマシ油が、お腹の病気の治療に使われたんですね!?
Dr.:  それに昔は、体調が良くないと瀉血と言って、血管を切って悪い血液を外に出してしまう治療が、ヨーロッパを中心に行なわれていました。
 で、その瀉血を担当したのが、当時のヨーロッパで外科医を兼ねた、床屋さんだったんです(笑)。
An.:  先生、先生。私、覚えています。
 このOAの87回目で話題にしたんですけれども、今でも床屋さんの店の前に出ているねじりん棒。あの、赤・青・白がですねぇ。まず赤が、外科医としての床屋さんが血管を切開したときに噴出するまっ赤な動脈血。
Dr.:  江澤さん、絶好調!
An.:  赤が動脈血ですから、対する青は静脈血。
Dr.:  ますます江澤さんは乗ってます。
An.:  それで白はですね、エッヘン、先生。
 あれはなんと治療に使う、包帯の白を表しているんです。エッヘン!! 
Dr.:  そう言えば、ロッシーニの「セヴィーリアの理髪師」の中の、主人公で床屋さんのフィガロのセリフが有名ですもの、ね!
An.:  先生、そのお話聞きたいです。次回のOAになりますが、絶対ですよ。指きりですよ!
私は街の何でも屋(セヴィーリアの理髪師より) 私は街の何でも屋(セヴィーリアの理髪師より)

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