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みみ、はな、のどに関する病名、症状などの用語集

fmいずみラジオ3443通信ピアス2

An.:…江澤アナウンサー、Dr.:…三好院長]

fmいずみラジオ3443通信ピアス(5)目次

187 ピアス装着の伝説?

An.:  三好先生、前回はファースト・ピアスを装着したい、若い女性の熱望についてお話を伺いました。
 そしてその熱望が昂じる余り、親や教師の眼の届かぬところでピアシングを、それも自分たちで実施してしまう。
 そうすると、ピアシングは人体に傷を付けるわけで、本来なら衛生的に清潔に気をつけてやらなきゃならないのに、感染を起こしてバイ菌でぐちゃぐちゃにしてしまう。そんなことも、実際にはゼロではないと教えて頂きました。
Dr.:  江澤さん。何年か以前の私たちのアンケートでは、ホントに信じられない実態が、回答者から寄せられました。
 体験談の中から、比較的多く寄せられたピアシング法ですが、「止めてくれ」って言いたくなるものも、中にはあります。
An.:  先生、具体的にはどんなことを?
Dr.:  江澤さん。私のこのお話は、単なるうわさ話であって、私自身が目の前で確認したわけではありませんので・・・・・・聞き流して頂きたいんですけれども(笑)。
それに、ピアスに対する知識が行き渡ってしまっている現時点では、もはや実際に行なわれているはずはないので。
An.:  現在では、架空の、いわば伝説みたいな(笑)。
Dr.:  ピアスが、親や学校で禁止されているから、という事情によるものでもないのでしょうけれど。20~30年くらい前には、こんなこともあった、という過去の言い伝えです。
An.:  まだ保険証も持っていなくって、医療機関へ行くこともできない、女子高校生の間に広まったお話ですね?
Dr.:  その伝説によると、女子高校生同士のピアシングは、次のような手順で行なわれるのだそうです。
An.:  先生、それはどのような?
Dr.:  まずお互いの耳たぶを、氷で感覚が無くなるまでガッチリ冷やします。
An.:  思いっきり冷たくすると、耳たぶの痛覚つまり痛みの感覚が、マヒしてしまいます。
Dr.:  それから安全ピンを持って、2人のうち1人が相手の耳たぶをしっかり固定します。
 相手は耳を預け、必死で堪える表情です。安全ピンを持った高校生が、相手の耳たぶ目掛けて安全ピンをガッチリ握り締めます。そして一瞬のうちに安全ピンで、相手の耳たぶを突き刺し、ピアスの穴を開けてしまうんだそうです(笑)。
An.:  江澤はそんなの、信じられません(笑)。
Dr.: これは何年も前のアンケートの結果であって、もちろん今ではそんなことやっちゃいませんけれども・・・・・・(笑)。お話として今に伝わっている、ということです。
An.:  それは危険と言うか、無謀と言うか。無茶苦茶ですから・・・・・・。
Dr.:  現在では、誰もやりませんからね(笑)。
An.:  安全ピンって、怖そう・・・・・・。
Dr.:  身近にあるせいか、当時のアンケートでは、もっとも多く使用されていたようです。
An.: 三好先生、他にも自分たちでピアシングする際に用いられた器具があるんでしょうか?
Dr.:  アンケートの回答には、いくつか、びっくりするような器具が、挙げられていました。江澤さん。私たちの身の回りにある身近な、先端の尖った器具って、何だかお判りになります(笑)?
An.:  真っ先に思い浮かぶのは、注射針ですけれども、先生。
 ご家庭では、余り見かけませんよねぇ。
Dr.:  江澤さん。なんと、安全ピンに次ぐピアシング機器の代表・ベスト3は意外にも、「画鋲」「まち針」そして「ふとん針」でした。
An.:  せ、先生。ふとん針なんて、長さが7センチ近くありますよ!
Dr.:  そうした針の太さや大きさはともかく、それらが決して清潔な器具でないことは、江澤さんにも良くお判り頂けますよね(笑)!
An.:  ってことは先生。自分たちでのピアス装着つまりピアシングは、医学的な観点からすると、不潔で細菌感染の温床ってことになりますね。
Dr.:  そこなんですよ、江澤さん。
 私たち耳鼻科医のもとを受診するピアス・トラブル、最大の問題点は不潔なピアシングによる感染です。
An.:  感染したバイ菌が強いと、ピアス・ホールが膿と治り切らない生キズとで、ぐちゃぐちゃになっちゃう、のかしら?
Dr.:  細菌感染だけならまだしも、肝炎ウィルスの関与もゼロじゃないみたいで。
An.:  衛生的にピアシングすることの重要性を、リスナーの皆様にはご理解頂きたいですね。
Dr.:  それから江澤さん。忘れてならない副作用として、金属アレルギーの問題があります。
An.:  金属アレルギーって、先生。
 確か、純金以外のピアスでは金属アレルギーになるって、江澤も聞いていましたが。
 24金製のピアスでしたら、金属アレルギーとは無縁じゃあないんですか?
Dr.:  純金の製品が金属アレルギーを生じにくいのは、24金がきわめて安定した金属でイオン化しにくいことが、その原因です。ですから、皮膚の外から純金の接触することがあっても、体内にとけこむことはあり得ず、人体内に入り込まなければ、アレルギーつまり抗原抗体反応は発生しません。
An.:  アレルギーって、人体内に入り込んだ異物に対して生じる、抗原抗体反応ですものね!
Dr.:  ところが、不潔な環境のもとでピアシングされると、たとえ純金であっても体内に成分が取り込まれ、抗原抗体反応つまり金属アレルギーが発症するんです。
An.:  ええっ、それは初耳!
 三好先生、そんなことが起こり得るんですか? ホントに本当なんですか??
 江澤には不思議でなりません(笑)!
 先生、次回のOAでぜひそのナゾを解き明かして見せてください!
 絶対ですよ(笑)。
Dr.: それでは、次回をお楽しみに!
美しくなるためなら…… 美しくなるためなら……

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