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情報交流会リーフクラブ イスラエルへのお誘い

はじめに

 2016年7月27日(水)、院長が後援会長を務める衆議院議員 秋葉賢也 代議士を支援する情報交流会リーフクラブにて、イスラエル親善大使のセリア・ダンケルマン様(図1)をお招きしてイスラエルについてのご講演を頂きました。  ご講演の内容についてご紹介します。

来日のきっかけ

 本日はお招き頂きましてありがとうございます。簡単な自己紹介をさせて頂きます。
 私はインドネシア生まれで5歳から音楽を始めました。日本に来たきっかけは、日本とインドネシアの交流促進の一環で、日本の天皇誕生日に演奏する事になり来日しました。
 また、私の夫はアメリカ系ユダヤ人でニューヨークに住んでいたのですが、私とは別のきっかけで来日し、そこでお互い出会って後に結婚しました。
 結婚と同時に、私はユダヤ教に入りましたが、その時に日本のイスラエル大使館と繋がりが出来ました。
 ご縁があって日本とイスラエルとの交流を深める為の親善大使になりました。
 そして2011年3月11日に発生した東日本大震災の時に、当時の駐日イスラエル大使のエリ・コーヘン氏に依頼されて支援活動を始めました(詳細は本誌№257に記載)。

イスラエルって? 

 では、イスラエルと言う国がどんな所なのかご紹介します(図2)。
 その前に皆さんに質問があります。イスラエルの国土はどの位の大きさがあるでしょうか?(答えは文末に)。
 では、イスラエルから見た日本のイメージですが、「桜の国」と大震災による「原発事故」が印象深いようです。私も良く日本の水は飲めるのか? と聞かれますが、問題ないですとお答えしています。
 逆に、日本から見たイスラエルのイメージはどうでしょう。はい、戦争やテロと言ったイメージが強いという声がありますね。私たちユダヤ人も戦争は起こしたくありません。しかし、色々な人が住む国ですから考え方の違いによって諍いが起きてしまう事も残念ながらあります。
 私たちは、それ以上に歴史の長いイスラエルの文化や観光名所など、とても魅力的な場所がある事をお話ししています。

(図1)セリア・ダンケルマン様 (図1)セリア・ダンケルマン様

(図2)イスラエルの位置 (図2)イスラエルの位置

日本とイスラエルの関係

 イスラエルは1948年に建国され、今年は建国68年目にあたります。また来年は日本とイスラエルにとって重要な行事があります。それは国交樹立60周年です。来年は独立記念行事と一緒に日本との国交が結ばれた事を祝うイベントが企画されています。

イスラエルに住む人々

 イスラエルには約820万人が住んでいます。民族は75%がユダヤ人、20%がムスリム、5%がキリスト教や他の人たちです。
 皆さん宗教は違いますが、同じイスラエルの国籍を持った人達です(図3)。
 同じように思えますが、ユダヤはイスラエル民族12氏族の内の1つの「族」の事を指しています。ですのでキリスト教と言った宗教を指す言葉ではありません。
 実は、被災地を回って1つ思った事があります。今イスラエルには大きな壁があります。これはテロから身を守るために作られた壁ですね。それと同じような物を被災地で見ました。それは陸前高田の海岸に作られた大きな防潮堤です。自然の脅威に対する人の想いが、この堤に込められている気がしました。

イスラエルの産業

 イスラエルは周囲をアラブの国々に囲まれています。南はエジプト、東にヨルダン、北はシリアやレバノンがあります。またイスラエルには石油がありません。しかし周囲のアラブ諸国からは石油を手に入れられないので、化石燃料以外のエネルギーやテクノロジーの開発をしてきました。
 その中には、砂漠化した国土を緑化する事で人が生きて行けるようにする為の技術開発も含まれています。特に重要なのが水資源です。人が住むには水が必ず必要です。しかし、元々砂漠が広がる土地の為、雨も12月から2月の間にしか降りません。真水なんてありませんでした。
 そこで、海水を濾す技術を生み出し、今では周囲の国に水を輸出するまでになりました。
 あと、先ほどもお話しましたが周囲をアラブ諸国に囲まれているので、考え方の違いから争いに発展する事はあります。イスラエルに住んでいると良く爆弾が飛んできます。昨日会った人が今日には会えない。そういう事が日常的だったんです。
 そういう環境なので、セキュリティに関する技術も高度になりました。例えば、撃ち出された爆弾をすぐに察知して、街に落ちないように迎撃するといった事です。

多様性から統一へ

 イスラエルには179ヶ国から移民を受け入れました。世界の国の内の半数くらいですね。
 私もインドネシアですし、夫もアメリカです。でも今では、イスラエルは私たちの魂の国になりました(図4)。
 被災地でも、自分たちの住んでいた土地を離れざるを得なくなり、いつか必ず帰りたいという想いを話す人たちの気持ちが、私は良く分かります。やはり、自分たちの大好きな土地は、自分たちで守っていかないといけないんですね。
 その為には良く勉強しないといけないんです。もしかしたら明日に国が無くなるかも知れない。そうなった時に自分を助けるのは知識です。弁護士とかお医者さんであればすぐに働く事が出来ます。

(図3)イスラエルの民族比率 (図3)イスラエルの民族比率

(図4)駐日大使館の公式キャラクター「シャロウムちゃん」 (図4)駐日大使館の公式キャラクター「シャロウムちゃん」

 画面には色んな写真が載っていますね。例えばイスラエルには徴兵制があります。戦争をする為と思われますが違います。
 軍隊の中でも様々な分野がありますので、音楽を学びたい人は音楽を。医学を学びたい人は医学を勉強するように、軍隊の中で得意分野の教育を行います。
 そして、万が一の時にはその特技を活かして国を守る事になります。あくまで守る為の準備としてですね。
 あと、テルアビブは男性の同性愛の人達が多く住んでいます。これも文化の多様性の一つです。

ベンチャー国家

 イスラエルはテクノロジーの国とお話ししましたが、特にインターネット技術や製薬関係が有名です。例えばマイクロソフトやインテルなどの国際的な企業はイスラエルに重要な拠点を構えています。
 2009年に、NASDAQ上場をしたイスラエルの企業は63あり、これは世界でもトップです。

女性の社会進出

 イスラエルでは女性の社会進出が多いです。例えば女性の政治家も多くいて財務省のトップも女性です。それを支えるのが働く女性への支援です。
 女性には2つの仕事があります。一つは朝に会社に行って働きます。もう一つは15時になったら家に戻って家事や育児を行います。これは働く女性の立場を尊重し、社会全体で意識を持つ事が重要です。

信教の自由

 エルサレムは多くの宗教の聖地になっています。有名な嘆きの壁のように宗教にまつわる観光名所も数多くあります。一つの場所に色んな宗教が存在するので、これもイスラエルの多様性の一つと言えます。

幼少時からの教育

 イスラエルを支えているのは知識と言いましたが、それには十分な教育が必要不可欠です。保育所などでもコンピューターを使った勉強を行い、子どものチャレンジ精神、集中力、想像力といった力を身に着けます。
 私も多くの保育所などを回って子供たちと触れ合い、人の良い面の見つけ方やリスクについての話をします。

メイド イン イスラエル

 今、日本には多くのイスラエル産の商品が入ってきています。代表的な物が化粧品「サボン」やオリーブオイル、紅茶の「ウィソツキー」、より大きいのが製薬メーカー「TEVA」です。

(図5)にぎやかな講演風景 (図5)にぎやかな講演風景

(図6)イスラエル外務省から院長が頂いた写真 (図6)イスラエル外務省から院長が頂いた写真

最後に

 イスラエルには他にも美味しい料理(本誌№261を参照)など、魅力的な物がたくさんあります。ぜひ皆さん、人生の中で一度はイスラエルに来てみて下さい。歓迎します!
 ありがとうございました(図5・6)。